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公開番号2025088206
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023202752
出願日2023-11-30
発明の名称湯水混合装置
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03C 1/044 20060101AFI20250604BHJP(上水;下水)
要約【課題】 バルブ体とバルブケースとの間の水側隙間と湯側隙間との連通を遮断できる性能は維持しつつ、バルブ体をバルブケースに対して摺動させる際の摺動抵抗を低減することができる湯水混合装置を提供すること。
【解決手段】 本発明は、軸線方向に移動することによって水側流路からの水の流入量と湯側流路からの湯の流入量とを調整可能なバルブ体と、バルブ体の外周側を覆うバルブケースと、バルブ体の外周面とバルブケースの内周面との間に配置され、両者の間の隙間を水側流路に連通する水側隙間と湯側流路に連通する湯側隙間とに仕切るための環状の湯水仕切り部材と、を備えた湯水混合装置である。バルブケースの内周面に、湯水仕切り部材が収容される溝部が設けられる。湯水仕切り部材は、水側隙間と湯側隙間との間に差圧が生じている状態で、溝部の側壁に密着すると共にバルブ体の外周面に密着する一方で、バルブケースの内周面には密着しない。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
湯水混合装置において、
給水源から水が供給される水側流路と、
給湯源から湯が供給される湯側流路と、
筒状であって軸線方向に移動可能に配置されたバルブ体であって、当該軸線方向に移動することによって前記水側流路からの水の流入量と前記湯側流路からの湯の流入量とを調整可能なバルブ体と、
前記バルブ体の外周側を覆うバルブケースと、
前記バルブ体の外周面と前記バルブケースの内周面との間に配置され、両者の間の隙間を前記水側流路に連通する水側隙間と前記湯側流路に連通する湯側隙間とに仕切るための環状の湯水仕切り部材と、
を備え、
前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの少なくとも一方に、前記湯水仕切り部材が収容される溝部が設けられており、
前記湯水仕切り部材は、前記水側隙間と前記湯側隙間との間に差圧が生じている状態で、前記溝部の側壁に密着すると共に、前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの一方のみに密着し、前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの他方には密着しない
ことを特徴とする湯水混合装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記湯水仕切り部材は、前記水側隙間と前記湯側隙間との間に差圧が生じている状態で、前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの前記他方から離間している
ことを特徴とする請求項1に記載の湯水混合装置。
【請求項3】
前記溝部は、前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの片方のみに設けられており、
前記湯水仕切り部材は、前記水側隙間と前記湯側隙間との間に差圧が生じている状態で、前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの前記溝部が設けられていない方のみに密着し、前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの前記溝部が設けられている方には密着しない
ことを特徴とする請求項2に記載の湯水混合装置。
【請求項4】
前記溝部は、前記バルブケースの前記内周面のみに設けられており、
前記湯水仕切り部材は、前記水側隙間と前記湯側隙間との間に差圧が生じている状態で、前記バルブ体の前記外周面のみに密着し、前記バルブケースの前記内周面には密着しない
ことを特徴とする請求項3に記載の湯水混合装置。
【請求項5】
前記溝部は、前記湯水仕切り部材を収容して止水栓を閉めた大気開放状態で、前記軸線方向に軸線方向クリアランスが存在するようになっており、
前記軸線方向クリアランスは、前記バルブ体の移動ストロークよりも小さい
ことを特徴とする請求項4に記載の湯水混合装置。
【請求項6】
前記溝部は、前記湯水仕切り部材を収容して止水栓を閉めた大気開放状態で、前記軸線方向と垂直な方向に径方向クリアランスが存在するようになっており、
前記径方向クリアランスは、前記軸線方向クリアランスよりも小さい
ことを特徴とする請求項5に記載の湯水混合装置。
【請求項7】
前記軸線方向クリアランスは、前記溝部の外側における前記バルブ体の前記外周面と前記バルブケースの前記内周面との間の径方向ギャップよりも小さい
ことを特徴とする請求項6に記載の湯水混合装置。
【請求項8】
前記径方向ギャップは、前記移動ストロークよりも小さい
ことを特徴とする請求項7に記載の湯水混合装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、湯水混合装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
給水源から水が供給される水側流路と、給湯源から湯が供給される湯側流路と、筒状であって軸線方向に移動可能に配置されたバルブ体であって、当該軸線方向に移動することによって水側流路からの水の流入量と湯側流路からの湯の流入量とを調整可能なバルブ体と、を備えた湯水混合装置が知られている。
【0003】
図5を参照して、バルブ体130の外周側が、バルブケース140によって覆われており、当該バルブケース140の内周面に、Oリング150を収容するための溝部145が形成されている。当該溝部145内に、弾性変形可能なOリング150が収容され、当該Oリング150は、バルブ体130の外周面とバルブケース140の内周面との間の隙間を、水側流路に連通する水側隙間151と湯側流路に連通する湯側隙間152とに仕切っている。
【0004】
そして、Oリング150は、水側隙間151と湯側隙間152との間に差圧が生じている状態では、図6に示すように、溝部145の一方側の側壁に密着すると共に、バルブ体130の外周面とバルブケース140の内周面との両方に密着する。これにより、水側隙間151と湯側隙間152との間の連通が確実に遮断されるようになっている(特許文献1の図3及び図4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6591934号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、図6に示すようなOリング150の状態は、連通遮断という目的では十分に効果的である一方、例えば温調操作のためにバルブ体130をバルブケース140に対して摺動させる際、摺動抵抗が高いというデメリットがある。
【0007】
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、バルブ体とバルブケースとの間の水側隙間と湯側隙間との連通を遮断できる性能は維持しつつ、バルブ体をバルブケースに対して摺動させる際の摺動抵抗を低減することができる湯水混合装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、湯水混合装置において、給水源から水が供給される水側流路と、給湯源から湯が供給される湯側流路と、筒状であって軸線方向に移動可能に配置されたバルブ体であって、当該軸線方向に移動することによって前記水側流路からの水の流入量と前記湯側流路からの湯の流入量とを調整可能なバルブ体と、前記バルブ体の外周側を覆うバルブケースと、前記バルブ体の外周面と前記バルブケースの内周面との間に配置され、両者の間の隙間を前記水側流路に連通する水側隙間と前記湯側流路に連通する湯側隙間とに仕切るための環状の湯水仕切り部材と、を備え、前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの少なくとも一方に、前記湯水仕切り部材が収容される溝部が設けられており、前記湯水仕切り部材は、前記水側隙間と前記湯側隙間との間に差圧が生じている状態で、前記溝部の側壁に密着すると共に、前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの一方のみに密着し、前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの他方には密着しないことを特徴とする湯水混合装置である。
【0009】
本発明によれば、水側隙間と湯側隙間との間に差圧が生じている状態で、環状の湯水仕切り部材が溝部の側壁に密着すると共にバルブ体の外周面及びバルブケースの内周面のうちの一方に密着することで、水側隙間と湯側隙間との連通を遮断できる性能が維持されている。そして、そうでありながら、環状の湯水仕切り部材がバルブ体の外周面及びバルブケースの内周面のうちの他方には密着しないため(本願出願の時点では、摺動抵抗を生じさせない程度に当接する状態は本願発明に含まれる)、バルブ体をバルブケースに対して摺動させる際の摺動抵抗を低減することができる。
【0010】
また、前記湯水仕切り部材は、前記水側隙間と前記湯側隙間との間に差圧が生じている状態で、前記バルブ体の前記外周面及び前記バルブケースの前記内周面のうちの前記他方から離間していることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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