TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025106467
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-15
出願番号
2025064241,2023076625
出願日
2025-04-09,2018-11-28
発明の名称
乳癌の検出
出願人
マヨ ファウンデーション フォア メディカル エデュケーション アンド リサーチ
,
Mayo Foundation for Medical Education and Research
,
エグザクト サイエンシーズ コーポレーション
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C12Q
1/6886 20180101AFI20250708BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】乳癌の存在を検出するための方法を提供する。
【解決手段】ヒト個体の生体試料中において、乳癌組織と良性の乳房組織とを区別できる新規DNAメチル化マーカー及び/またはマーカーのパネルから選択される、1つ以上の遺伝子に関するCpG部位のメチル化レベルを測定する方法である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
生体試料を特徴付ける方法であって、
(a)ヒト個体の生体試料中において、BHLHE23_C、CALN1_A、CD1D、HOXA7_A、LOC100132891、MAX.chr1.8277479-8277527、MAX.chr15.96889013-96889128、NACAD、ATP6V1B1、BANK1、C17orf64、DLX4、EMX1_A、FOXP4、GP5、ITPRIPL1、LMX1B_A、MAX.chr11.14926602-14927148、MAX.chr5.42994866-42994936、MAX.chr8.124173030-124173395、MPZ、PRKCB、STX16_B UBTF、LOC100132891、ITPRIPL1、ABLIM1、MAX.chr19.46379903-46380197、ZSCAN12、BHLHE23_D、CXCL12、KCNK9、OTX1、RIC3、SCRT2_B、MAX.chr17.73073682-73073814、CDH4_E、HNF1B_B、TRH_A、MAX.chr20.1784209-1784461、MAX.chr5.145725410-145725459、MAX.chr5.77268672-77268725、BEST4、及びDSCR6から選択される1つ以上の遺伝子に関するCpG部位のメチル化レベルを測定し、その手段とは、
前記生体試料中のゲノムDNAを亜硫酸水素塩で処理すること、
前記選択された1つ以上の遺伝子に関するプライマーのセットを使用して、前記亜硫酸水素塩処理ゲノムDNAを増幅すること、及び
メチル化特異的PCR、定量メチル化特異的PCR、メチル化感受性DNA制限酵素分析、定量亜硫酸水素塩パイロシーケンシング、または亜硫酸水素塩ゲノムシーケンシングPCRによって、前記CpG部位の前記メチル化レベルを決定すること、
(b)前記メチル化レベルを、乳癌を有しない対照試料中の対応する遺伝子セットのメチル化レベルと比較すること、ならびに
(c)前記1つ以上の遺伝子中で測定される前記メチル化レベルが、各々の前記対照試料中で測定される前記メチル化レベルよりも高い場合に、前記個体がBRCA1癌を有すると決定することを含む、前記方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願に対する相互参照
本出願は、2017年11月30日出願の米国仮特許出願第62/592,828号に対する優先権及びその利益を主張し、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれる。
続きを表示(約 2,900 文字)
【0002】
本明細書で提供されるのは、乳癌スクリーニングに関する技術であり、特に、乳癌の存在を検出するための方法、組成物、及び関連用途であるが、これらに限らない。
【背景技術】
【0003】
乳癌は、年間およそ230,000人の米国女性に影響を及ぼし、毎年約40,000人の命を奪う。BRCA1及びBRCA2遺伝子の生殖細胞系列変異の保因者は乳癌のリスクが高いことが知られているが、乳癌に罹患する大半の女性は、これらの遺伝子のうち1つに変異を有しておらず、乳癌のリスクが高い女性を正確に同定する能力には限界がある。効果的な予防療法が存在するが、現在のリスク予測モデルは、乳癌のリスクが高い女性の大多数を正確に同定しない(例えば、Pankratz VS,et al.,J Clin Oncol 2008 Nov 20;26(33):5374-9を参照のこと)。
【0004】
乳癌を検出するための改良された方法が必要である。
【0005】
本発明は、これらの必要性に対処する。
【発明の概要】
【0006】
メチル化DNAは、ほとんどの腫瘍型の組織中におけるバイオマーカーの有力なクラスとして研究されている。多くの例において、DNAメチルトランスフェラーゼは、遺伝子発現のエピジェネティック制御として、シトシン-リン酸-グアニン(CpG)アイランド部位でDNAにメチル基を付加する。生物学的に興味深い機序では、腫瘍抑制遺伝子のプロモーター領域における後天的メチル化事象は、発現をサイレンシングし、それゆえ発がんに寄与すると考えられている。DNAメチル化は、RNAまたはタンパク質発現よりも、より化学的かつ生物学的に安定した診断ツールである可能性がある(Laird(2010)Nat Rev Genet 11:191-203)。さらに、散発性結腸癌のような他のがんでは、メチル化マーカーは、優れた特異性を提供し、個別のDNA変異であるものよりも、より広範な情報を有し、かつ感度が高い(Zou et al(2007)Cancer Epidemiol Biomarkers Prev 16:2686-96)。
【0007】
CpGアイランドの分析は、動物モデル及びヒト細胞株に使用される場合、重要な知見をもたらしている。例えば、Zhang及び同僚らは、同じCpGアイランドの異なる部分からのアンプリコンが、異なるレベルのメチル化を有する可能性があることを見出した(Zhang et al.(2009)PLoS Genet 5:e1000438)。さらに、メチル化レベルは、高度なメチル化配列と非メチル化配列との間で二峰性に分布し、さらにDNAメチルトランスフェラーゼ活性のバイナリースイッチ様パターンを支持していた(Zhang et al.(2009)PLoS Genet 5:e1000438)。インビボのマウス組織及びインビトロの細胞株の分析は、高CpG密度のプロモーター(HCP、300塩基対領域内で>7%のCpG配列を有すると定義される)の約0.3%のみがメチル化されたのに対して、低CpG密度の領域(LCP、300塩基対領域内で<5%のCpG配列を有すると定義される)は、動的組織特異的パターンにおいて高い頻度でメチル化される傾向があったことを実証した(Meissner et al.(2008)Nature 454:766-70)。HCPは、遍在性ハウスキーピング遺伝子及び高度に制御された発生遺伝子のためのプロモーターを含む。>50%においてメチル化されたHCP部位の中でも、いくつかの確立されたマーカー、例えば、Wnt2、NDRG2、SFRP2、及びBMP3などがあった(Meissner et al.(2008)Nature 454:766-70)。
【0008】
DNAメチルトランスフェラーゼによるシトシン-リン酸-グアニン(CpG)アイランド部位におけるDNAのエピジェネティックメチル化は、ほとんどの腫瘍型の組織中におけるバイオマーカーの有力なクラスとして研究されている。生物学的に興味深い機序では、腫瘍抑制遺伝子のプロモーター領域における後天的メチル化事象は、発現をサイレンシングし、発がんに寄与すると考えられている。DNAメチル化は、RNAまたはタンパク質発現よりも、より化学的かつ生物学的に安定した診断ツールである可能性がある。さらに、散発性結腸癌のような他のがんでは、異常なメチル化マーカーは、個別のDNA変異であるものよりも、より広範な情報を有し、かつ感度が高く、優れた特異性を提供する。
【0009】
いくつかの方法が、新規メチル化マーカーを探索するのに利用可能である。CpGメチル化のマイクロアレイに基づく照合は、合理的で高スループットなアプローチであるが、この方針は、既知の目的の領域、主に確立された腫瘍抑制プロモーターに偏っている。DNAメチル化のゲノムワイド解析の代替方法は、この10年間で開発されている。3つの基本的なアプローチが存在する。第1には、特定のメチル化部位を認識する制限酵素によってDNAの消化を用い、続いていくつかの可能な分析技術を用いて、酵素認識部位またはプライマーに限定されたメチル化データを提供し、これらを使用して定量化ステップにおいてDNAを増幅する(メチル化特異的PCR、MSPなど)。第2アプローチは、メチル-シトシンまたは他のメチル化特異的結合ドメインを対象とする抗体を使用してゲノムDNAのメチル化画分を濃縮し、続いてマイクロアレイ分析またはシーケンシングを行って、断片を基準ゲノムにマッピングする。このアプローチは、断片内における全てのメチル化部位の単一ヌクレオチド分解能を提供しない。第3アプローチは、DNAの亜硫酸水素塩処理に始まって全ての非メチル化チロシンをウラシルに変換し、続いて制限酵素消化を行い、アダプターリガンドへの結合後に全ての断片の完全シーケンシングを行う。制限酵素の選択によって、CpG高密度領域の断片が濃縮され、分析中に複数の遺伝子位置にマッピングされる可能性のある冗長配列数が減少し得る。
【0010】
RRBSは、中程度~高いリードカバレッジで全てのCpGアイランド及び大部分の腫瘍抑制プロモーターの80~90%に関する、単一ヌクレオチド分解能でのCpGメチル化状態データをもたらす。がん症例-対照研究では、これらのリードの分析は、可変メチル化領域(DMR)の同定をもたらす。膵臓癌検体に関するこれまでのRRBS分析では、何百ものDMRが発見され、その多くは発がんとは決して関連せず、その多くはアノテーションされなかった。独立した組織試料セットに対するさらなる検証試験は、性能の点で100%の感度及び特異性であったマーカーCpGを確認した。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
合同酒精株式会社
麦汁の製造方法
3か月前
池田食研株式会社
RNAの合成方法
3か月前
東洋紡株式会社
細菌からの核酸抽出法
3か月前
個人
細胞培養容器
20日前
日本バイリーン株式会社
細胞用支持基材
25日前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
1か月前
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
2か月前
熊本県
低褐変レタスとその作製方法
4か月前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
20日前
東洋紡株式会社
ウイルスからの核酸抽出法
3か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
19日前
サッポロビール株式会社
飲料
1か月前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
2か月前
株式会社ファンケル
SEC12タンパク発現促進剤
11日前
朝日酒造 株式会社
発泡性清酒の製造方法
3か月前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
1か月前
セージ セラピューティクス, インコーポレイテッド
C7、C12、およびC16置換神経刺激性ステロイドおよびそれらの使用方法
3か月前
個人
ナノ微粒子の製造方法
1か月前
オンキヨー株式会社
浸漬酒の製造方法、及び、浸漬酒
25日前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
20日前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
20日前
大和ハウス工業株式会社
藻類培養システム
3か月前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
2か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン発生抑制装置
2か月前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
2か月前
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
2か月前
株式会社アテクト
培養シート
2か月前
花王株式会社
リパーゼ変異体
1か月前
学校法人慈恵大学
培養皿用の定規
3か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
3か月前
池田食研株式会社
抗疲労用組成物
25日前
日本臓器製薬株式会社
髄核細胞の培養方法
4か月前
学校法人藤田学園
アンチセンス核酸およびその利用
1か月前
ZACROS株式会社
排気ユニット、及び培養装置
27日前
ニプロ株式会社
コネクタ及びバッグ
2か月前
個人
移植材料の評価方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る