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公開番号2025106685
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-16
出願番号2024000131
出願日2024-01-04
発明の名称骨削孔ドリル
出願人国立大学法人島根大学,島根県
代理人個人
主分類A61B 17/16 20060101AFI20250709BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】骨質の悪い骨に対しても狙い通りの径の穴を品質良く穿つことの可能な骨削孔ドリルを提供すること。
【解決手段】 軸方向に長手で外形が円柱基調の骨穿孔ドリル1であって、先端10に切削刃11を設け、円柱側周22には、軸中心に対してらせんを形成するように掘られた、切削粉の逃がし溝21が形成されており、当該逃がし溝21と円柱側周22と間に形成される縁を面取りしたことを特徴とする骨削孔ドリル1。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
軸方向に長手で外形が円柱基調の骨穿孔ドリルであって、
先端に切削刃を設け、
円柱側周には、軸中心に対してらせんを形成するように掘られた、切削粉の逃がし溝が形成されており、
当該逃がし溝と円柱側周と間に形成される縁を面取りしたことを特徴とする骨削孔ドリル。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
切削刃を含む先端の刃先部は円柱径より拡径して形成したことを特徴とする請求項1に記載の骨削孔ドリル。
【請求項3】
切削刃は、軸方向に見たときに、軸中心に対して回転対称に径外側に向けて略直線に形成されるとともに、刃の外端と内端とを結ぶ線が、径方向に対して外端が削孔回転の際に先んじる配位として傾けてあることを特徴とする請求項1また2に記載の骨削孔ドリル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、骨接合の手術時にネジや釘用の下孔をうがつためのドリルに関し、特に、骨密度が低い骨粗鬆症患者のような骨質のよくない骨を穿孔するドリルに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、骨を接合したり骨にプレートを入れたりするといった手術をおこなう場合、ネジや釘用の穴を穿つ必要があった。このとき、たとえば細長のガイドピンをまず打ち込み、このガイドピンを挿通させる筒状のドリルを電動ドリルドライバで回転させ、所望の径、所望の深さの穴をあけていた。
【0003】
しかしながら、従来の技術では以下の問題点があった。
骨密度が高い骨を穿孔する場合は規格通りの所定径の穴を空けることができるが、手持ちの電動ドリルを用いるためにガイドピンがあったとしても、骨密度が低い、脆い、といった、骨質の悪い骨を穿孔する場合には手ぶれ等の影響により、穴が大きくなったり、変則的な力がかかり小片が欠けていき、穴内周が粗くなったりして、表面性状が悪く狙い通りの径でない穴となってしまう、という問題点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-279639
特開2017-12538
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、骨質の悪い骨に対しても狙い通りの径の穴を品質良く穿つことの可能な骨削孔ドリルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の骨削孔ドリルは、軸方向に長手で外形が円柱基調の骨穿孔ドリルであって、先端に切削刃を設け、円柱側周には、軸中心に対してらせんを形成するように掘られた、切削粉の逃がし溝が形成されており、当該逃がし溝と円柱側周と間に形成される縁を面取りしたことを特徴とする骨削孔ドリル。
【0007】
すなわち、請求項1に係る発明は、ドリルドライバを手持ちして穿孔せざるを得ない手術等の現場にて、単位面積あたりの圧力が大きくなる縁の突による事実上の加圧回転接触に基づく拡径作用を抑制する。これにより、狙い通りの径の穴を穿つことが可能となる。
【0008】
円柱基調とは、丸棒基調とも表現でき、溝や先端を除いては円柱様であることをいう。なお、外形において円柱様であればよく、中空すなわち、円筒様であることも含まれるものとする。
逃がし溝は刃の数に合わせた数とするのが好ましい。ピッチ(通常の対称的なドリルの場合:リード/刃の数)は長く、従来品が概ね円柱直径の1.2~2.0倍であるところ、2.5倍~3.5倍としている。これにより、単位回転あたりの縁の接触回数を減らし、加圧接触の機会を低減できる。
縁は、突条または突と表現することもできる。なお、縁は一つの刃に対し、前方側と後方側に存在し(リーディングエッジとヒール)、いずれも面取りすることが好ましいが、特にリーディングエッジをヒールより大きく面取りするのが好適である。面取りは、丸面ないしR面とするのが好ましいが、突部分が回転に伴い骨に押し当たらない、けずりとらない、すなわち、穴を拡径しないのであれば角面等としてもよいものとする。
【0009】
請求項2に記載の骨削孔ドリルは、請求項1に記載の骨削孔ドリルにおいて、切削刃を含む先端の刃先部は円柱径より拡径して形成したことを特徴とする。
【0010】
すなわち、請求項2に係る発明は、ドリルドライバを手持ちして穿孔せざるを得ない手術等の現場にて、手ぶれ由来のドリル側周の加圧接触に基づく拡径作用を抑制する。これにより、狙い通りの径の穴を穿つことが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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