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公開番号2025107803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-22
出願番号2024001252
出願日2024-01-09
発明の名称電動車のための制御システム
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社デンソー
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類B60L 15/20 20060101AFI20250714BHJP(車両一般)
要約【課題】退避走行モードに適切に移行するための技術を提供すること。
【解決手段】制御システムは、第1の制御装置と、プロセッサと、プロセッサが失陥しているのか否かを監視するロジック回路と、を備え、第1の制御装置は、プロセッサの失陥が検出される場合に、電動車を退避走行させる退避走行モードの実行が可能であるのか否かを判断し、退避走行モードの実行を可能と判断した場合に、ロジック回路を退避走行モードに移行させるためのモード移行要求をロジック回路に出力し、ロジック回路は、第1の制御装置からモード移行要求が取得される場合に、監視に基づいて退避走行モードが実行されるべき状況であるのか否かを判断可能に構成され、第1の制御装置からモード移行要求が取得され、かつ、退避走行モードが実行されるべき状況であると判断する場合に、退避走行モードに移行する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
電動車のための制御システムであって、
前記電動車のモータへの供給電力を調節する電力制御装置と、
前記モータの目標とする出力を示す第1の指令値を出力する第1の制御装置と、
前記第1の制御装置と通信可能に構成され、前記第1の制御装置から出力された前記第1の指令値に基づいて、前記電力制御装置に駆動信号を出力する第2の制御装置と、
を備え、
前記第2の制御装置は、
前記第1の制御装置と通信可能に構成され、前記第1の制御装置から出力された前記第1の指令値をプログラムで処理して、前記モータに対する動作指令値を出力するプロセッサと、
前記プロセッサが失陥しているのか否かを監視すると共に、前記プロセッサから出力された前記動作指令値を前記駆動信号へ変換する回路構造を有するロジック回路と、
を備え、
前記ロジック回路は、さらに、前記プロセッサを介することなく前記第1の制御装置と通信可能に構成されており、
前記第1の制御装置は、
前記プロセッサの失陥が検出される場合に、前記電動車を退避走行させる退避走行モードの実行が可能であるのか否かを判断し、
前記退避走行モードの実行を可能と判断した場合に、前記ロジック回路を前記退避走行モードに移行させるためのモード移行要求を前記ロジック回路に出力し、
前記ロジック回路は、
前記第1の制御装置から前記モード移行要求が取得される場合に、前記監視に基づいて前記退避走行モードが実行されるべき状況であるのか否かを判断可能に構成され、
前記第1の制御装置から前記モード移行要求が取得され、かつ、前記退避走行モードが実行されるべき状況であると判断する場合に、前記退避走行モードに移行する、
制御システム。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記ロジック回路は、さらに、前記電力制御装置の状態を示す状態指標を監視しつつ、前記第1の制御装置へ前記状態指標を出力するように構成されており、
前記第1の制御装置は、前記プロセッサの失陥が検出される場合に、前記ロジック回路から出力された前記状態指標に基づいて、前記退避走行モードの実行が可能であるのか否かを判断する、請求項1に記載の制御システム。
【請求項3】
前記ロジック回路は、前記退避走行モードに移行される場合に、前記ロジック回路が前記退避走行モードに移行されたことを示す信号を前記第1の制御装置に出力し、
前記第1の制御装置は、前記信号が取得される場合に、前記第1の指令値に代えて、前記退避走行モードに基づく第2の指令値を前記ロジック回路に出力する、
請求項1に記載の制御システム。
【請求項4】
前記ロジック回路は、前記第1の制御装置から前記モード移行要求が取得され、かつ、前記退避走行モードが実行されるべき状況でないと判断する場合に、前記退避走行モードに移行しない、請求項1に記載の制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書が開示する技術は、電動車のための制御システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、マイコンとASICとを備えるモータの制御装置が記載されている。ASICには、マイコンの失陥が検出される場合に電動車を退避走行させるためのプログラムが格納されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-069457号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上位ECUとASICとを互いに通信可能に構成され、上位ECUがマイコンの失陥を検出する場合に、上位ECUからASICに退避走行モードの移行要求を出力する構成が考えられる。この構成では、適切に退避走行モードに移行させることができるが、上位ECUに誤動作が生じると、不必要に退避走行モードに移行されるおそれがある。本明細書では、退避走行モードに適切に移行するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書は、電動車のための制御システムを開示する。第1の態様では、制御システムは、前記電動車のモータへの供給電力を調節する電力制御装置と、前記モータの目標とする出力を示す第1の指令値を出力する第1の制御装置と、前記第1の制御装置と通信可能に構成され、前記第1の制御装置から出力された前記第1の指令値に基づいて、前記電力制御装置に駆動信号を出力する第2の制御装置と、を備え、前記第2の制御装置は、前記第1の制御装置と通信可能に構成され、前記第1の制御装置から出力された前記第1の指令値をプログラムで処理して、前記モータに対する動作指令値を出力するプロセッサと、前記プロセッサが失陥しているのか否かを監視すると共に、前記プロセッサから出力された前記動作指令値を前記駆動信号へ変換する回路構造を有するロジック回路と、を備え、前記ロジック回路は、さらに、前記プロセッサを介することなく前記第1の制御装置と通信可能に構成されており、前記第1の制御装置は、前記プロセッサの失陥が検出される場合に、前記電動車を退避走行させる退避走行モードの実行が可能であるのか否かを判断し、前記退避走行モードの実行を可能と判断した場合に、前記ロジック回路を前記退避走行モードに移行させるためのモード移行要求を前記ロジック回路に出力し、前記ロジック回路は、前記第1の制御装置から前記モード移行要求が取得される場合に、前記監視に基づいて前記退避走行モードが実行されるべき状況であるのか否かを判断可能に構成され、前記第1の制御装置から前記モード移行要求が取得され、かつ、前記退避走行モードが実行されるべき状況であると判断する場合に、前記退避走行モードに移行する。
【0006】
上記の構成によると、第1の制御装置は、プロセッサの失陥が検出される場合に、ロジック回路を退避走行モードに移行させるためのモード移行要求をロジック回路に出力する。ロジック回路は、退避走行モードが実行されるべき状況であるのか否かを判断可能に構成されている。ロジック回路は、第1の制御装置からモード移行要求を取得し、かつ、退避走行モードが実行されるべき状況であると判断する場合に、退避走行モードに移行する。このようにして、ロジック回路は、退避走行モードが実行されるべき状況において、退避走行モードに移行することができる。即ち、退避走行モードに適切に移行される。
【0007】
第2の態様では、上記第1の態様において、前記ロジック回路は、さらに、前記電力制御装置の状態を示す状態指標を監視しつつ、前記第1の制御装置へ前記状態指標を出力するように構成されており、前記第1の制御装置は、前記プロセッサの失陥が検出される場合に、前記ロジック回路から出力された前記状態指標に基づいて、前記退避走行モードの実行が可能であるのか否かを判断してもよい。上記の構成によると、電動車を適切に退避走行させ得る。
【0008】
第3の態様では、上記第1の態様又は第2の態様において、前記ロジック回路は、前記退避走行モードに移行される場合に、前記ロジック回路が前記退避走行モードに移行されたことを示す信号を前記第1の制御装置に出力し、前記第1の制御装置は、前記信号が取得される場合に、前記第1の指令値に代えて、前記退避走行モードに基づく第2の指令値を前記ロジック回路に出力してもよい。上記の構成によると、ロジック回路が退避走行モードに移行される場合に、第2の指令値に基づいて電動車を退避走行させ得る。
【0009】
第4の態様では、上記第1の態様から第3の態様のいずれかにおいて、前記ロジック回路は、前記第1の制御装置から前記モード移行要求が取得され、かつ、前記退避走行モードが実行されるべき状況でないと判断する場合に、前記退避走行モードに移行しなくてもよい。上記の構成によると、例えば第1の制御装置の誤動作によってモード移行要求をロジック回路に出力するが実際には退避走行モードが実行されるべき状況でない場合に、電動車を退避走行させずに、例えば通常走行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
制御システムの回路構成を示す。
上位ECUとモータECUのASICとの間の通信シーケンス図を示す。
図2の続きのシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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