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公開番号2025108051
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001673
出願日2024-01-10
発明の名称異常検出装置、異常検出方法及び異常検出プログラム
出願人ナブテスコ株式会社
代理人個人
主分類B60T 8/94 20060101AFI20250715BHJP(車両一般)
要約【課題】滑走制御弁の異常箇所を具体的に特定することを可能にする技術を提供する。
【解決手段】本発明の異常検出装置は、空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力を制御するブレーキ制御弁と、空気ブレーキ装置とブレーキ制御弁との間の空気流路を開閉する給気弁と、給気弁と空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気可能な排気弁と、を含む滑走制御弁と、滑走制御弁から空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力の検出結果を取得する圧力取得部103と、保持状態と排気状態とを切替えるよう滑走制御弁を制御する滑走制御部108と、保持状態での圧力の検出結果と排気状態での圧力の検出結果とに基づいて給気弁と排気弁との少なくとも一方に異常があるか否かを判断する判断部104と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
鉄道車両を制動する空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力を制御するブレーキ制御弁と、
前記空気ブレーキ装置と前記ブレーキ制御弁との間の空気流路を開閉する給気弁と、前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気可能な排気弁と、を含む滑走制御弁と、
前記滑走制御弁から前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力の検出結果を取得する圧力取得部と、
前記給気弁及び前記排気弁を閉弁して前記給気弁と前記排気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を保持する保持状態と、前記給気弁を閉弁し前記排気弁を開弁して前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気する排気状態とを切替えるよう前記滑走制御弁を制御する滑走制御部と、
前記保持状態での前記圧力の検出結果と前記排気状態での前記圧力の検出結果とに基づいて前記給気弁と前記排気弁との少なくとも一方に異常があるか否かを判断する判断部と、
を備える、異常検出装置。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記判断部は、前記保持状態にて取得された前記圧力の検出結果に基づいて、前記給気弁と前記排気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気が保持されているか否かを判断し、
前記判断部は、前記排気状態にて取得された前記圧力の検出結果に基づいて、前記排気弁から圧縮空気が排気されているか否かを判断し、
前記判断部は、前記保持状態にて前記給気弁と前記排気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を保持されていると判断し且つ前記排気状態にて前記排気弁から圧縮空気が排気されていないと判断した場合に、前記排気弁に異常があると判断する、
請求項1に記載の異常検出装置。
【請求項3】
前記空気ブレーキ装置に供給する圧縮空気の指示圧を示すブレーキ指令を取得する指令取得部と、
前記ブレーキ指令に応じて前記空気ブレーキ装置に供給する圧縮空気の圧力が前記指示圧となるように前記ブレーキ制御弁を制御するブレーキ制御部と、
をさらに備え、
前記滑走制御部は、前記空気ブレーキ装置に供給された圧縮空気の圧力が前記指示圧に到達した後に、前記滑走制御弁を前記保持状態と前記排気状態との順に制御する、
請求項2に記載の異常検出装置。
【請求項4】
前記ブレーキ指令の示す前記指示圧は、非常時に作動される非常用ブレーキの指示圧である、
請求項3に記載の異常検出装置。
【請求項5】
前記滑走制御弁は、前記空気ブレーキ装置と前記滑走制御弁との間の空気流路に設けられ、前記空気流路を介して閾値以上の圧縮空気の圧力が加わった場合にオン信号を出力し前記閾値未満の圧縮空気の圧力が加わった場合にオフ信号を出力する気圧スイッチを含み、
前記圧力取得部は前記気圧スイッチからの前記オン信号又は前記オフ信号を前記圧力の検出結果として取得する、
請求項1に記載の異常検出装置。
【請求項6】
前記圧力取得部は、前記ブレーキ制御弁から前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力の他の検出結果をさらに取得し、
前記滑走制御部は、前記給気弁を開弁し前記排気弁を閉弁する通常状態に前記滑走制御弁を制御可能に構成され、
前記判断部は、前記通常状態での前記他の検出結果に基づいて前記ブレーキ制御弁に異常があるか否かを判断し、前記ブレーキ制御弁に異常がない場合に、前記保持状態での前記圧力の検出結果と前記排気状態での前記圧力の検出結果とに基づいて前記給気弁と前記排気弁とに異常があるか否かを判断する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の異常検出装置。
【請求項7】
鉄道車両を制動する空気ブレーキ装置と前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力を制御するブレーキ制御弁との間の空気流路を開閉する給気弁と、前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気可能な排気弁と、を含む滑走制御弁から前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力の検出結果を取得するステップと、
前記給気弁及び前記排気弁を閉弁して前記給気弁と前記排気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を保持する保持状態と、前記給気弁を閉弁し前記排気弁を開弁して前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気する排気状態とを切替えるよう前記滑走制御弁を制御するステップと、
前記保持状態での前記圧力の検出結果と前記排気状態での前記圧力の検出結果とに基づいて前記給気弁と前記排気弁との少なくとも一方に異常があるか否かを判断するステップと、
を備える、異常検出方法。
【請求項8】
前記鉄道車両が運行を開始する前に行われる、請求項7に記載の異常検出方法。
【請求項9】
コンピュータに、
鉄道車両を制動する空気ブレーキ装置と前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力を制御するブレーキ制御弁との間の空気流路を開閉する給気弁と、前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気可能な排気弁と、を含む滑走制御弁から前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力の検出結果を取得するステップと、
前記給気弁及び前記排気弁を閉弁して前記給気弁と前記排気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を保持する保持状態と、前記給気弁を閉弁し前記排気弁を開弁して前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気する排気状態とを切替えるよう前記滑走制御弁を制御するステップと、
前記保持状態での前記圧力の検出結果と前記排気状態での前記圧力の検出結果とに基づいて前記給気弁と前記排気弁との少なくとも一方に異常があるか否かを判断するステップと、
を実行させるための異常検出プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、異常検出装置、異常検出方法及び異常検出プログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、検査作業員が指令圧力出力回路と滑走防止用回路とを手動で操作して、滑走防止用回路の滑走防止用給気弁及び滑走防止用排気弁を閉塞させた状態で、滑走防止用回路の出力側とブレーキシリンダの間に設けられたBC圧力センサの検出値の変動に基づいて、検査作業員が滑走防止用回路の異常の有無を判断する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-155855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、滑走防止用回路の滑走防止用給気弁及び滑走防止用排気弁のいずれに異常があるかを具体的に特定することができないという課題があった。
【0005】
上記課題を鑑みて、本発明の目的は、滑走制御弁の異常箇所を具体的に特定することを可能にする技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様の異常検出装置は、鉄道車両を制動する空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力を制御するブレーキ制御弁と、前記空気ブレーキ装置と前記ブレーキ制御弁との間の空気流路を開閉する給気弁と、前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気可能な排気弁と、を含む滑走制御弁と、前記滑走制御弁から前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力の検出結果を取得する圧力取得部と、前記給気弁及び前記排気弁を閉弁して前記給気弁と前記排気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を保持する保持状態と、前記給気弁を閉弁し前記排気弁を開弁して前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気する排気状態とを切替えるよう前記滑走制御弁を制御する滑走制御部と、前記保持状態での前記圧力の検出結果と前記排気状態での前記圧力の検出結果とに基づいて前記給気弁と前記排気弁との少なくとも一方に異常があるか否かを判断する判断部と、を備える。
【0007】
本発明の他の態様の異常検出方法は、鉄道車両を制動する空気ブレーキ装置と前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力を制御するブレーキ制御弁との間の空気流路を開閉する給気弁と、前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気可能な排気弁と、を含む滑走制御弁から前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力の検出結果を取得するステップと、前記給気弁及び前記排気弁を閉弁して前記給気弁と前記排気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を保持する保持状態と、前記給気弁を閉弁し前記排気弁を開弁して前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気する排気状態とを切替えるよう前記滑走制御弁を制御するステップと、前記保持状態での前記圧力の検出結果と前記排気状態での前記圧力の検出結果とに基づいて前記給気弁と前記排気弁との少なくとも一方に異常があるか否かを判断するステップと、を備える。
【0008】
本発明のさらに他の態様の異常検出プログラムは、コンピュータに、鉄道車両を制動する空気ブレーキ装置と前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力を制御するブレーキ制御弁との間の空気流路を開閉する給気弁と、前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気可能な排気弁と、を含む滑走制御弁から前記空気ブレーキ装置に供給される圧縮空気の圧力の検出結果を取得するステップと、前記給気弁及び前記排気弁を閉弁して前記給気弁と前記排気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を保持する保持状態と、前記給気弁を閉弁し前記排気弁を開弁して前記給気弁と前記空気ブレーキ装置との間の圧縮空気を排気する排気状態とを切替えるよう前記滑走制御弁を制御するステップと、前記保持状態での前記圧力の検出結果と前記排気状態での前記圧力の検出結果とに基づいて前記給気弁と前記排気弁との少なくとも一方に異常があるか否かを判断するステップと、を実行させるための異常検出プログラムである。
【0009】
なお、以上の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、プログラム、プログラムを記録した一時的なまたは一時的でない記憶媒体、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、滑走制御弁の異常箇所を具体的に特定することを可能にする技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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