TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025108175
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001913
出願日2024-01-10
発明の名称電子制御装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人サトー
主分類G06F 9/48 20060101AFI20250715BHJP(計算;計数)
要約【課題】マイコンが複数のコアを有するマルチコアの構成において、メモリ領域の圧迫を適切に回避する。
【解決手段】電子制御装置1は、コアを複数有するマイコン2と、割込み処理を特定するための割込み処理特定情報と、割込み処理の優先度と、割込み処理が実行されるコアを示す割込み先コア情報とを定義するオペレーティングシステム3と、マイクロコンピュータにおいて割込み要求が起床されると、その起床された割込み要求の割込みがオペレーティングシステム側で定義されているか否かに基づいて割込み条件の成立又は不成立を判定し、割込み条件の成立を判定すると、同内容であって実行先コアのみが異なる割込み要求について割込み先コア情報に基づいて実行コアを特定して割込み処理を行う割込み処理部4と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
コアを複数有するマイクロコンピュータ(2)と、
割込み処理を特定するための割込み処理特定情報と、前記割込み処理の優先度と、前記割込み処理が実行されるコアを示す割込み先コア情報とを定義するオペレーティングシステム(3)と、
前記マイクロコンピュータにおいて割込み要求が起床されると、その起床された割込み要求の割込みが前記オペレーティングシステム側で定義されているか否かに基づいて割込み条件の成立又は不成立を判定し、前記割込み条件の成立を判定すると、同内容であって実行先コアのみが異なる割込み要求について前記割込み先コア情報に基づいて実行コアを特定し、その実行コアとして特定したコアを割込み先として割込み処理を行う割込み処理部(4)と、を備えた電子制御装置。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記割込み処理部は、前記割込み条件の不成立を判定すると、同内容であって実行先コアのみが異なる割込み要求について前記割込み先コア情報に基づいてエラー処理を行う請求項1に記載した電子制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子制御装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
車両には複数の電子制御装置(以下、ECU(Electronic Control Unit)と称する)が搭載されている。ECUにはマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称する)が搭載されており、車両の高機能化や高い信頼性の要求等に伴い、コア数の増加によるマルチコア化が進んでいる(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-133458号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
マイコン内部のINTC(Interrupt Controller)により割込み要求が起床されると、OS(Operating System)で定義された割込みベクター及び優先度に基づいてBSW(Basic SoftWare)内部のISR(interrupt service routine)モジュールにて割込み条件の成立又は不成立を判定する。BSWは、割込み条件の成立を判定すると、割込み処理を行い、割込み条件の不成立を判定すると、エラー処理を行う。
【0005】
上記したようにマイコンのコア数が増加すると、メモリ領域が圧迫される問題が顕在化する。特に同内容であって実行先コアのみが異なる割込み処理に対してもコア毎にOSの定義やISRの処理が区別されている。従来のコア数が少ないマイコンでは上記した問題は顕在化していなかったが、将来的にコア数が増加することでマイコン内のメモリ領域が圧迫される課題がある。
【0006】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、マイコンが複数のコアを有するマルチコアの構成において、コア数が増加した場合であってもマイコン内のメモリ領域の圧迫を適切に回避することができる電子制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載した発明によれば、コアを複数有するマイクロコンピュータ(2)と、割込み処理を特定するための割込み処理特定情報と、前記割込み処理の優先度と、前記割込み処理が実行されるコアを示す割込み先コア情報とを定義するオペレーティングシステム(3)と、前記マイクロコンピュータにおいて割込み要求が起床されると、その起床された割込み要求の割込みが前記オペレーティングシステム側で定義されているか否かに基づいて割込み条件の成立又は不成立を判定し、前記割込み条件の成立を判定すると、同内容であって実行先コアのみが異なる割込み要求について前記割込み先コア情報に基づいて実行コアを特定して割込み処理を行う割込み処理部(4)と、を備える。
【0008】
割込み条件の成立を判定すると、同内容であって実行先コアのみが異なる割込み要求について割込み先コア情報に基づいて実行コアを特定して割込み処理を行うようにした。同内容であって実行先コアのみが異なる割込み処理に対してコア毎にメモリ領域を確保する処理を不要とすることができる。これにより、マイコンが複数のコアを有するマルチコアの構成において、コア数が増加した場合であってもマイコン内のメモリ領域の圧迫を適切に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態の全体構成を示す機能ブロック図
フローチャート
メモリの構成を示す図
比較対象の全体構成を示す機能ブロック図
フローチャート
メモリの構成を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、実施形態について図面を参照して説明する。図1に示すように、車両に搭載されるECUには電子制御装置1が配置されている。電子制御装置1は、マイコン2と、OS3と、BSW4(割込み処理部に相当する)とを備える。マイコン2は、CPU、ROM、RAM及びI/O等を有する構成であり、非遷移的実体的記憶媒体に格納されているコンピュータプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理、専用の電子回路によるハードウェア処理による制御を実行し、電子制御装置1の動作を制御する。マイコン2は、コアを複数有するマルチコアの構成である。マイコン2は、INTCにより割込み要求を起床する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社デンソーエレクトロニクス
発音器
26日前
株式会社デンソー
受電装置
24日前
株式会社デンソー
制御装置
27日前
株式会社デンソーウェーブ
決済端末
1か月前
株式会社デンソー
受電装置
1か月前
株式会社デンソー
電子装置
26日前
株式会社デンソー
ステータ
1か月前
株式会社デンソー
ステータ
18日前
株式会社デンソー
検出装置
1か月前
株式会社デンソー
電子装置
27日前
株式会社デンソー
電子装置
27日前
株式会社デンソー
熱交換器
1か月前
株式会社デンソー
撮像装置
27日前
株式会社デンソー
熱交換器
27日前
株式会社デンソー
受電装置
18日前
株式会社デンソー
冷却装置
27日前
株式会社デンソー
通信装置
27日前
株式会社デンソー
ステータ
1か月前
株式会社デンソー
ステータ
1か月前
株式会社デンソー
電子装置
26日前
株式会社デンソー
電子装置
1か月前
株式会社デンソー
受電装置
2日前
株式会社デンソー
電気装置
1か月前
株式会社デンソー
電子装置
1か月前
株式会社デンソー
駆動装置
2日前
株式会社デンソー
光学部材
1か月前
株式会社デンソー
電源装置
5日前
株式会社デンソー
半導体装置
17日前
株式会社デンソー
半導体装置
19日前
株式会社デンソー
半導体装置
18日前
株式会社デンソー
半導体装置
18日前
株式会社デンソー
半導体素子
1か月前
株式会社デンソー
半導体装置
1か月前
株式会社デンソー
圧電センサ
1か月前
株式会社デンソー
熱音響装置
19日前
株式会社デンソー
半導体装置
1か月前
続きを見る