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公開番号2025097250
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-30
出願番号2024029593
出願日2024-02-29
発明の名称通信装置
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人服部国際特許事務所
主分類H02M 7/48 20070101AFI20250623BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】異常発生時においてもできるだけ制御を継続可能な通信装置を提供する
【解決手段】ECU15は、複数のマイコン21、23と、ドライバ部品701~704と、を備える。マイコン21、23は、少なくとも1つの演算コアを有する。ドライバ部品701~704は、マイコン21、23と対応して設けられ、マイコン21、23とデジタル通信可能に接続されている。対応して設けられるマイコン21、23とドライバ部品701~704との組み合わせを制御系統、対応するマイコン21、23とドライバ部品701~704とを接続する通信線を系統内通信線とすると、制御系統の異なる系統間通信線間、系統内通信線と他の制御系統のドライバ部品、または、制御系統の異なるドライバ部品701、703間は、系統間接続線25で接続されている。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1つの演算回路(211、212、231、232)を有する複数の制御部(21~24)と、
前記制御部と対応して設けられ、前記制御部とデジタル通信可能に接続されている複数の電子部品(31、33、36、38、66~69、701~707、73、801~804、811、812)と、
を備え、
対応して設けられる前記制御部と前記電子部品との組み合わせを制御系統、対応する前記制御部と前記電子部品とを接続する通信線を系統内通信線とすると、
前記制御系統の異なる前記系統内通信線間、前記系統内通信線と他の前記制御系統の前記電子部品、または、前記制御系統の異なる前記電子部品間は、系統間接続線(25、251~253、256~258)で接続されている通信装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記電子部品は、負荷(11)の駆動に係るドライバ回路(51~54)に駆動信号を送信するプリドライバIC(61~64)を有するドライバ部品(701~707、73、801~804、811、812)であって、
前記演算回路は、前記ドライバ回路の駆動指令を前記プリドライバICにデジタル送信し、
前記プリドライバICは、電流検出値、温度情報および異常情報の少なくとも1つを含む駆動情報を前記演算回路に送信する請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記演算回路は、
一部の前記ドライバ回路に対する前記駆動指令を演算して出力し、前記駆動指令を出力した前記プリドライバICから前記駆動情報を取得し、
自身にて前記駆動指令を出力していない前記ドライバ回路に対応する前記プリドライバICから前記駆動情報を取得する請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記演算回路は、前記系統間接続線にて接続されている他の前記制御系統の前記演算回路が前記駆動指令を出力していないタイミングで前記駆動指令の送信を行う請求項2または3に記載の通信装置。
【請求項5】
複数の前記ドライバ部品は、前記制御部からの指令により同一タイミングの検出値を保持し、当該検出値を順番に前記制御部に送信する請求項2に記載の通信装置。
【請求項6】
複数の前記演算回路は、前記プリドライバICに対し、演算周期ごとに交代で前記駆動指令を送信する請求項2に記載の通信装置。
【請求項7】
同一の前記プリドライバICに対して前記駆動指令を送信する複数の前記演算回路のうち、一部の前記演算回路に異常が生じた場合、正常である前記演算回路が前記駆動指令の送信を代替する請求項6に記載の通信装置。
【請求項8】
前記負荷は、4組のモータ巻線(121~124)を有するモータであって、第1巻線組(121)、第2巻線組(122)、第3巻線組(123)、第4巻線組(124)の順で隣り合うようにステータに巻回されており、
前記第1巻線組に対応して設けられる第1ドライバ回路(51)、および、前記第3巻線組に対応して設けられる第3ドライバ回路(53)は、同位相の前記駆動指令で駆動され、
前記第2巻線組に対応して設けられる第2ドライバ回路(52)、および、前記第4巻線組に対応して設けられる第4ドライバ回路(54)は、同位相であって、前記第1ドライバ回路および前記第3ドライバ回路とは異なる位相の前記駆動指令で駆動される請求項2に記載の通信装置。
【請求項9】
前記第1ドライバ回路と対応して設けられる第1プリドライバIC(61)と第1演算回路(211)とを接続する前記系統内通信線と、前記第3ドライバ回路と対応して設けられる第3プリドライバIC(63)と第3演算回路(231)とを接続する前記系統内通信線とは、第1の前記系統間接続線(25A)で接続されており、
前記第2ドライバ回路と対応して設けられる第2プリドライバIC(62)と第2演算回路(212)とを接続する前記系統内通信線と、前記第4ドライバ回路と対応して設けられる第4プリドライバIC(64)と第4演算回路(232)とを接続する前記系統内通信線とは、第1の前記系統間接続線とは別の第2の前記系統間接続線(25B)で接続されている請求項8に記載の通信装置。
【請求項10】
前記制御部は、複数の前記演算回路を有しており、前記演算回路ごとに前記系統内通信線が割り当てられている請求項1に記載の通信装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、通信装置に関する。
続きを表示(約 4,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、2組のモータ巻線を有するモータを制御するモータ制御装置が知られている。例えば特許文献1では、モータ巻線に対応してインバータ回路および制御部が設けられる2系統の構成になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-129995号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、1故障発生時の制御継続中に更なる故障が発生した場合、モータの駆動を継続できない虞がある。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常発生時においてもできるだけ制御を継続可能な通信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の通信装置は、複数の制御部(21~24)と、複数の電子部品(31、33、36、38、66~69、701~707、73、801~804、811、812)と、を備える。制御部は、少なくとも1つの演算回路(211、212、231、233)を有する。電子部品は、制御部と対応して設けられ、制御部とデジタル通信可能に接続されている。対応して設けられる制御部と電子部品との組み合わせを制御系統、対応する制御部と電子部品とを接続する通信線を系統内通信線とすると、制御系統の異なる系統内通信線間、系統内通信線と他の制御系統の電子部品、または、制御系統の異なる電子部品間は、系統間接続線(25、251~253、256~258)で接続されている。これにより、比較的簡素な構成にて、故障発生時の制御継続可能性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態による電動パワーステアリング装置を示す概略構成図である。
第1実施形態によるECUを示すブロック図である。
第1実施形態によるドライバ回路を説明する回路図である。
第1実施形態によるドライバ部品を説明する回路図である。
第1実施形態によるドライバ部品を説明する回路図である。
第1実施形態によるドライバ部品を説明する回路図である。
第1実施形態によるドライバ部品を示す平面図である。
図7のVIII-VIII線断面図である。
第1実施形態による基板配置を説明する模式図である。
第1実施形態による基板配置を説明する模式図である。
第1実施形態による基板配置を説明する模式図である。
2系統でのマイコンと部品との接続を説明する説明図である。
3系統でのマイコンと部品との接続を説明する説明図である。
第1実施形態による系統間接続線を示す説明図である。
第1実施形態によるアイソレータを示す説明図である。
第1実施形態によるマイコンとドライバ部品との通信構成を説明する説明図である。
第1実施形態によるマイコンとドライバ部品との通信構成を説明する説明図である。
第1実施形態によるデータ通信を説明するタイムチャートである。
モータ巻線を2系統とする場合の配置を示す模式図である。
モータ巻線を4系統とする場合の配置を示す模式図である。
第1実施形態による演算コアとプリドライバICとの通信を説明するタイムチャートである。
第1実施形態による一部の演算コアが故障した場合のプリドライバICとの通信を説明するタイムチャートである。
第1実施形態による系統間接続線を説明する説明図である。
第1実施形態による電源リレーおよび逆接保護リレーの駆動を説明するブロック図である。
第1実施形態によるマイコン内の冗長構成を説明するブロック図である。
第1実施形態によるクロック監視処理を説明するフローチャートである。
第1実施形態による電源監視処理を説明するフローチャートである。
第2実施形態による電源リレーおよび逆接保護リレーの駆動を説明するブロック図である。
第3実施形態による電源リレーおよび逆接保護リレーの駆動を説明するブロック図である。
第1実施形態によるECUを説明するブロック図である。
第4実施形態によるECUを説明するブロック図である。
第5実施形態によるECUを説明するブロック図である。
第6実施形態によるECUを説明するブロック図である。
モータ巻線を3系統とする場合の配置を示す模式図である。
第7実施形態によるECUを説明するブロック図である。
第8実施形態によるECUを説明するブロック図である。
第9実施形態によるECUを説明するブロック図である。
第9実施形態による演算タイミングを説明するブロック図である。
第10実施形態によるECUを説明するブロック図である。
第10実施形態によるモータリレーの作動を説明するタイムチャートである。
第11実施形態による基板配置を説明する模式図である。
第11実施形態による基板配置を説明する模式図である。
第12実施形態による基板配置を説明する模式図である。
第12実施形態によるECUを説明するブロック図である。
第13実施形態によるECUを説明するブロック図である。
第13実施形態によるモータリレーの作動を説明するタイムチャートである。
第13実施形態によるモータリレーの作動を説明するタイムチャートである。
第14実施形態による基板配置を説明する模式図である。
第15実施形態による基板配置を説明する模式図である。
第16実施形態によるドライバ部品を示す平面図である。
図50のLI-LI線断面図である。
図50のLII-LII線断面図である。
第17実施形態によるドライバ部品を示す平面図である。
図53のLIV-LIV線断面図である。
図53のLV-LV線断面図である。
第18実施形態によるドライバ部品を示す平面図である。
第19実施形態によるマイコンおよびドライバ部品を示すブロック図である。
第19実施形態によるアイソレータを説明する説明図である。
第19実施形態によるイネーブル信号に応じたアイソレータの入出力信号を説明する説明図である。
第19実施形態による通信処理を説明するフローチャートである。
第19実施形態によるマイコン正常時の通信処理を説明するタイムチャートである。
第19実施形態による一方のマイコンが異常である場合の通信処理を説明するタイムチャートである。
第20実施形態による通信処理を説明するフローチャートである。
第20実施形態による通信処理を説明するタイムチャートである。
第21実施形態によるマイコンおよびドライバ部品を示すブロック図である。
第21実施形態による通信処理を説明するフローチャートである。
第21実施形態による通信処理を説明するタイムチャートである。
第22実施形態によるマイコンおよびドライバ部品を示すブロック図である。
第23実施形態によるマイコンおよびドライバ部品を示すブロック図である。
第23実施形態によるマイコンおよびドライバ部品におけるデータフローを示すブロック図である。
第23実施形態において、マイコン正常時のドライバ間通信を説明するブロック図である。
第23実施形態において、第2制御系統のマイコン異常時のドライバ間通信を説明するブロック図である。
第23実施形態によるマイコン-ドライバ間通信を説明するフローチャートである。
第23実施形態によるドライバ間通信を説明するフローチャートである。
第23実施形態によるマイコン正常時の通信処理を説明するタイムチャートである。
第23実施形態による一方のマイコンが異常である場合の通信処理を説明するタイムチャートである。
第24実施形態によるマイコンおよびドライバ部品を示すブロック図である。
第24実施形態によるマイコンおよびドライバ部品における送受信データを示すタイムチャートである。
第24実施形態によるマイコン-ドライバ間通信を説明するフローチャートである。
第24実施形態による通信処理を説明するタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明による通信装置を図面に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0009】
(第1実施形態)
第1実施形態を図1~図27に示す。図1に示すように、駆動装置10は、モータ11と、通信装置としてのECU15と、を備え、例えば車両のステアリング操作を補助するための操舵装置である電動パワーステアリング装置5に適用される。図1は、電動パワーステアリング装置5を備えるステアリングシステム90の全体構成を示すものである。ステアリングシステム90は、操舵部材であるステアリングホイール91、ステアリングシャフト92、ピニオンギア96、ラック軸97、車輪98、および、電動パワーステアリング装置5等を備える。
【0010】
ステアリングホイール91は、ステアリングシャフト92と接続される。ステアリングシャフト92には、操舵トルクを検出するトルクセンサ93が設けられる。ステアリングシャフト92の先端には、ピニオンギア96が設けられる。ピニオンギア96は、ラック軸97に噛み合っている。ラック軸97の両端には、タイロッド等を介して一対の車輪98が連結される。
(【0011】以降は省略されています)

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