特許ウォッチ

公開番号2025108962
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002543
出願日2024-01-11
発明の名称ビル清掃管理システム及びビル清掃管理方法
出願人株式会社日立製作所
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所
主分類G06Q 50/10 20120101AFI20250716BHJP(計算;計数)
要約【課題】
より少ない清掃員によってビルの各フロア全体を効率よく清掃できるようにすること。
【解決手段】
エレベーターの運行に関するエレベーター運行情報及び/または各フロアの人流に関する人流データに基づいて各フロアの滞在人数を算出する滞在人数算出部と、算出された各フロアの滞在人数に応じて、各フロアが清掃される必要性に関する清掃必要度を算出する清掃必要度算出部と、各フロアで清掃が行われるべき清掃計画期間を設定する清掃計画期間設定部と、清掃必要度、各フロアを含むビルに関するビル情報及び日時に関するカレンダー情報に基づいて、設定された清掃計画期間における各フロアの清掃必要度を予測する清掃必要度予測部と、予測された各フロアの清掃必要度に応じて各フロアの清掃計画を作成する清掃計画作成部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
エレベーターの運行に関するエレベーター運行情報及び／または各フロアの人流に関する人流データが入力されるとともに、前記エレベーター運行情報及び前記人流データに基づいて、各フロアの滞在人数を算出する滞在人数算出部と、
算出された各フロアの滞在人数に応じて、各フロアが清掃される必要性に関する清掃必要度を算出する清掃必要度算出部と、
各フロアで清掃が行われるべき清掃計画期間を設定する清掃計画期間設定部と、
前記清掃必要度、各フロアを含むビルに関するビル情報及び日時に関するカレンダー情報に基づいて、設定された前記清掃計画期間における各フロアの清掃必要度を予測する清掃必要度予測部と、
予測された各フロアの前記清掃必要度に応じて各フロアの清掃計画を作成する清掃計画作成部と、
を備えることを特徴とするビル清掃管理システム。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
各フロアの前記清掃計画を外部に出力する清掃計画出力部を備える
ことを特徴とする請求項１に記載のビル清掃管理システム。
【請求項３】
前記清掃計画期間設定部は、
前記清掃必要度、各フロアを含むビルに関するビル情報及び日時に関するカレンダー情報がデータモデルとして入力されるとともに、各フロアで清掃が行われるべき清掃計画期間を設定する
ことを特徴とする請求項１に記載のビル清掃管理システム。
【請求項４】
前記清掃必要度予測部は、
前記ビルの各フロアの利用状況を考慮し、前記利用状況に応じて前記清掃必要度を予測する
ことを特徴とする請求項１に記載のビル清掃管理システム。
【請求項５】
前記清掃必要度予測部は、
前記ビルの各フロアの利用状況として、前記フロアに入出する人数と前記フロアから退出する人数に応じて前記清掃必要度を予測する
ことを特徴とする請求項４に記載のビル清掃管理システム。
【請求項６】
前記清掃必要度予測部は、以下の（１）式、
k1×∫[滞在人数(t)]dt＋k2×Σ入室人数＋k3×Σ退室人数・・・（１）
k1,k2,k3：フロア、天気、季節で変わる係数
に基づいて前記清掃必要度を算出することを特徴とする請求項５に記載のビル清掃管理システム。
【請求項７】
前記清掃必要度予測部は、以下の（２）式、
k1(t)×∫[滞在人数(t)]dt＋Σ(k2(t)×入室人数(t)＋k3(t)×退室人数(t))・・・（２）
t：時刻
k1(t),k2(t),k3(t)：時刻に基づいた変数となる係数
に基づいて前記清掃必要度を算出することを特徴とする請求項５に記載のビル清掃管理システム。
【請求項８】
前記清掃必要度予測部は、以下の（３）式、
前記式（１）または前記式（２）＋k4×（前回の清掃時点からの経過時間）・・・（３）
に基づいて前記清掃必要度を算出することを特徴とする請求項６または請求項７に記載のビル清掃管理システム。
【請求項９】
前記清掃計画作成部は、
前記フロアの活動量の相対的な比較によって前記フロア別の清掃計画を決定する
ことを特徴とする請求項１に記載のビル清掃管理システム。
【請求項１０】
前記フロア内の人の分布状況を取得する人流検知センサーを備え、
前記滞在人数算出部は、
前記人流分布センサーによって取得された人の分布状況に応じて、前記フロア内において部分的に重み付けをしつつ前記フロアの滞在人数を算出する
ことを特徴とする請求項１に記載のビル清掃管理システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、ビル清掃管理システム及びビル清掃管理方法に関し、例えば、ビルの各フロアの清掃計画を作成する技術に関するビル清掃管理システムに適用して好適なものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、ビルの各フロアの清掃を管理するビル清掃管理システムが開発されている。このようなビル清掃管理システムとして、特許文献１に開示される技術が存在している。当該特許文献１は、例えば、清掃対象エリアにおける人流情報を含む人流エリアマップを清掃エリアマップに重ね合わせた重要エリアマップに基づき、複数の清掃エリアにおける清掃重要度に応じて清掃を管理する技術を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０２３／１３９６９３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に記載された技術では、重要エリアマップに基づく重要度の高い一部のフロアについて掃除を行うことができるものの、フロア全体を効率よく清掃することは考慮されていない。特に近年、清掃員の確保が困難となっており、少ない人数の清掃員によって効率よくフロア全体を清掃できるようにすることが課題となっている。
【０００５】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、より少ない清掃員によってビルの各フロア全体を効率よく清掃することができるビル清掃管理システム及びビル清掃管理方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
かかる課題を解決するため本発明においては、エレベーターの運行に関するエレベーター運行情報及び／または各フロアの人流に関する人流データが入力されるとともに、前記エレベーター運行情報及び前記人流データに基づいて、各フロアの滞在人数を算出する滞在人数算出部と、算出された各フロアの滞在人数に応じて、各フロアが清掃される必要性に関する清掃必要度を算出する清掃必要度算出部と、各フロアで清掃が行われるべき清掃計画期間を設定する清掃計画期間設定部と、前記清掃必要度、各フロアを含むビルに関するビル情報及び日時に関するカレンダー情報に基づいて、設定された前記清掃計画期間における各フロアの清掃必要度を予測する清掃必要度予測部と、予測された各フロアの前記清掃必要度に応じて各フロアの清掃計画を作成する清掃計画作成部と、を備えるようにした。
【０００７】
また、本発明においては、エレベーターの運行に関するエレベーター運行情報及び／または各フロアの人流に関する人流データが入力される滞在人数算出部が、前記エレベーター運行情報及び前記人流データに基づいて、各フロアの滞在人数を算出する滞在人数算出ステップと、清掃必要度算出部が、算出された各フロアの滞在人数に応じて、各フロアが清掃される必要性に関する清掃必要度を算出する清掃必要度算出ステップと、清掃計画期間設定部が、各フロアで清掃が行われるべき清掃計画期間を設定する清掃計画期間設定ステップと、前記清掃必要度、各フロアを含むビルに関するビル情報及び日時に関するカレンダー情報が入力される清掃必要度予測部が、設定された前記清掃計画期間における各フロアの清掃必要度を予測する清掃必要度予測ステップと、清掃計画作成部が、予測された各フロアの前記清掃必要度に応じて各フロアの清掃計画を作成する清掃計画作成ステップと、を有するようにした。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、より少ない清掃員によってビルの各フロア全体を効率よく清掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
第１の実施形態に係るビル清掃管理システムの構成例を示すブロック図である。
図１に示すデータモデルの内容の一例を示す図である。
清掃計画の一例を示す図である。
図１に示すビル情報に基づくフロアの利用状況の一例を示す図である。
清掃計画作成処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面に基づいて、本発明の一実施形態を詳細に説明する。
図１は、第１の実施形態に係るビル清掃管理システム１００の構成例を示すブロック図である。ビル清掃管理システム１００は、滞在人数算出部１、清掃必要度算出部２、データモデル３、清掃計画期間設定部４、清掃必要度予測部５及び清掃計画作成部６を備えている。さらにビル清掃管理システム１００は、清掃計画作成部６を備えていても良い。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許