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公開番号
2025109301
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024003085
出願日
2024-01-12
発明の名称
ダイナミックダンパ
出願人
株式会社アイシン
代理人
弁理士法人ネクスト
主分類
B60G
13/16 20060101AFI20250717BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両のサスペンション装置に用いられる簡素な構造で減衰力を可変可能にしたダイナミックダンパを提供する。
【解決手段】車両におけるばね上部材とばね下部材との間に介装されるサスペンション5が備え、ばね下部材の振動を抑制するとともに、振動を抑制する減衰力が可変可能なダイナミックダンパである。特に筒体10と、第1ばね11と第2ばね12との間に挟持されて筒体10内を振動可能に支持された可動マス13と、可動マス13を振動方向に対して交差する方向から押圧する押圧部材として第1ガイド部材31を有し、押圧部材から可動マス13への押圧する荷重を調整することで減衰力を可変可能に構成する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
車両におけるばね上部材とばね下部材との間に介装されるサスペンション装置に配設されたダイナミックダンパであって、
筒体と、
弾性体によって前記筒体内を振動可能に支持された可動マスと、
前記可動マスを振動方向に対して交差する方向から押圧する押圧部材と、
前記押圧部材を保持し、前記押圧部材から前記可動マスへの押圧する荷重を調整する保持部材と、を備えるダイナミックダンパ。
続きを表示(約 470 文字)
【請求項2】
前記保持部材は、前記筒体の側面から前記押圧部材を前記可動マス側に押圧した状態で保持し、
前記筒体の側面における前記保持部材の位置を調整することで前記押圧部材から前記可動マスへの押圧する荷重を調整する請求項1に記載のダイナミックダンパ。
【請求項3】
前記保持部材は回転することで回転軸方向に移動可能なスクリューネジであって、
前記筒体の側面には前記スクリューネジを挿入可能なネジ穴が形成されており、前記ネジ穴に前記スクリューネジを挿入し、前記スクリューネジを回転させることで前記スクリューネジから前記押圧部材を介して前記可動マスへの押圧する荷重を調整する請求項2に記載のダイナミックダンパ。
【請求項4】
前記筒体の内側の前記可動マスと接触する箇所に配置され、前記可動マスの移動をガイドする複数のガイド部材を有し、
複数の前記ガイド部材は、軸方向に重複して配置され、そのうちの一部が前記押圧部材となる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のダイナミックダンパ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、減衰力を可変可能な車両用のダイナミックダンパに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の乗り心地や走行安定性などを向上させる為に、車両の車輪と車体との間にはサスペンション(懸架装置)が介装されている。サスペンションは、主に車軸の位置決めを行うサスペンションアーム、車重を支えて衝撃を吸収するコイルスプリング、コイルスプリングで吸収した車体の上下動を減衰させるショックアブソーバ、振動を減衰させるダイナミックダンパ等を備え、路面からの衝撃を吸収したり、タイヤの路面への追従性(接地性)を高めるなどの役割がある。
【0003】
特に上記ダイナミックダンパを備えたサスペンション装置では、ダイナミックダンパによる振動の減衰効果により、乗り心地や走行安定性の更なる向上を図ることが可能である。例えば特開2017-100697号公報には、内部にオイルを満たした筒中を仕切るピストンを上下動させることで、ばね下部材の共振周波数とその周辺の振動を減衰させるように設計したダイナミックダンパを備えたサスペンション装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-100697号公報(段落0023-0028)
特許2503258号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、ダイナミックダンパにより振動を適切に減衰させるためには、振動を減衰させる対象(例えば上記特許文献1では車両のばね下部材)に対して減衰力(振動を収束する力に相当、以下同じ)を適切に設定することが重要である。しかしながら、上記特許文献1のようにオイルとピストンを用いたダイナミックダンパでは、仮に減衰力を調整しようとすると、オリフィスの断面積を変更する為のアクチュエータやバルブ等の複雑な構造が必要となる。また、筒内にオイルを充填することからオイル漏れを防止する為の特殊なシール構造についても必要となる。
【0006】
一方で、上記特許文献2のようにばね等の付勢部材と可動マス(質量体)を用いたダイナミックダンパでは、減衰力(即ち可動マスの移動に対する抵抗)を変更する為には可動マスや付勢部材の材質や形状を変更する必要があり、容易に変更することができない。
【0007】
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、車両のサスペンション装置に用いられる簡素な構造で減衰力を可変可能にしたダイナミックダンパを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため本発明に係るダイナミックダンパは、車両におけるばね上部材とばね下部材との間に介装されるサスペンション装置に配設されたダイナミックダンパであって、筒体と、弾性体によって前記筒体内を振動可能に支持された可動マスと、前記可動マスを振動方向に対して交差する方向から押圧する押圧部材と、前記押圧部材を保持し、前記押圧部材から前記可動マスへの押圧する荷重を調整する保持部材と、を備える。
尚、「減衰力」とは、より具体的にはダイナミックダンパによる振動を収束する力に相当する。
【発明の効果】
【0009】
前記構成を有する本発明に係るダイナミックダンパによれば、筒体内を振動する可動マスを押圧するという簡素な構造で減衰力が可変可能となる。従って、振動を減衰させる対象であるばね下部材に応じた減衰力の調整を容易に行うことが可能であり、減衰力の調整を行うことで、ばね下部材の共振周波数やその周辺の周波数の振動について高い振動抑制効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施形態に係る車両の概略構成図である。
第1実施形態に係るサスペンションの概略構成図である。
第1実施形態に係るダイナミックダンパの正面図である。
第1実施形態に係るダイナミックダンパを図3の線A-Aで軸方向に沿って切断した断面図である。
第1実施形態に係るダイナミックダンパを図3の線B-Bで径方向に沿って切断した断面図である。
第1実施形態に係るダイナミックダンパの分解斜視図である。
第1実施形態に係るダイナミックダンパ(可動マスへの荷重あり)を備えた車両が走行した際に生じるばね下部材の振動とばね上部材の振動を示した図である。
第1実施形態に係るダイナミックダンパ(可動マスへの荷重なし)を備えた車両が走行した際に生じるばね下部材の振動とばね上部材の振動を示した図である。
第2実施形態に係るダイナミックダンパの断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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