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公開番号
2025109345
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-25
出願番号
2024003162
出願日
2024-01-12
発明の名称
ダイカスト用のプランジャチップ及び射出装置
出願人
株式会社SUBARU
代理人
個人
主分類
B22D
17/20 20060101AFI20250717BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】スリーブ内に生成された凝固層を強制的に破砕することができ、凝固片が金型内へ入り込むことを抑制することが可能なダイカスト用のプランジャチップ及び射出装置を提供する。
【解決手段】円筒状のスリーブ12内を摺動して、前記スリーブ内の金属溶湯を金型内へ射出させるダイカスト用のプランジャチップ20において、前記プランジャチップの先端側の外周面に設けられ、前記スリーブの内周面に生成された前記金属溶湯の凝固層に接触して該凝固層を破砕可能な破砕部30と、周方向において前記破砕部の両側に設けられ、前記破砕部よりも径方向内側に窪んだ溝部32と、を有し、前記破砕部は、前記周方向に隣接する2つの前記溝部の間の領域であって、前記プランジャチップの先端側が頂部となる三角形状に形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
円筒状のスリーブ内を摺動して、前記スリーブ内の金属溶湯を金型内へ射出させるダイカスト用のプランジャチップにおいて、
前記プランジャチップの先端側の外周面に設けられ、前記スリーブの内周面に生成された前記金属溶湯の凝固層に接触して該凝固層を破砕可能な破砕部と、
周方向において前記破砕部の両側に設けられ、前記破砕部よりも径方向内側に窪んだ溝部と、を有し、
前記破砕部は、前記周方向に隣接する2つの前記溝部の間の領域であって、前記プランジャチップの先端側が頂部となる三角形状に形成されていることを特徴とするプランジャチップ。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
前記破砕部及び前記溝部は、前記周方向に交互に並んで前記プランジャチップの全周に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプランジャチップ。
【請求項3】
前記破砕部が形成された領域において、前記プランジャチップの外径は、前記プランジャチップの先端側に向かって漸減することを特徴とする請求項1又は2に記載のプランジャチップ。
【請求項4】
前記溝部の底面は、前記プランジャチップの先端側に向かうにしたがって前記プランジャチップの径方向内側に傾斜することを特徴とする請求項1又は2に記載のプランジャチップ。
【請求項5】
前記プランジャチップの後端部の外周面に設けられ、前記スリーブの内周面に生成された前記凝固層に接触して該凝固層を破砕可能な後方破砕部と、
周方向において前記後方破砕部の両側に設けられ、前記後方破砕部よりも径方向内側に窪んだ後方溝部と、を有し、
前記後方破砕部は、前記周方向に隣接する2つの前記後方溝部の間の領域であって、前記プランジャチップの後端側が頂部となる三角形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のプランジャチップ。
【請求項6】
円筒状のスリーブと、前記スリーブ内を摺動して前記スリーブ内の金属溶湯を金型内へ射出させるプランジャチップと、を備えたダイカスト用の射出装置において、
前記プランジャチップは、
先端側の外周面に設けられ、前記スリーブの内周面に生成された前記金属溶湯の凝固層に接触して該凝固層を破砕可能な破砕部と、
周方向において前記破砕部の両側に設けられ、前記破砕部よりも径方向内側に窪んだ溝部と、を有し、
前記破砕部は、前記周方向に隣接する2つの前記溝部の間の領域であって、前記プランジャチップの先端側が頂部となる三角形状に形成されていることを特徴とする射出装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダイカスト用のプランジャチップ及び射出装置に関し、特に、金属溶湯が注湯されるスリーブ内を摺動するプランジャチップ及び該プランジャチップを備えた射出装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ダイカスト用の射出装置は、金型に接続されてアルミニウム溶湯が注湯されるスリーブと、スリーブ内を摺動するプランジャチップが先端に取付けられたプランジャロッドと、を備えている。このような射出装置では、スリーブ内に溶湯を供給してプランジャロッドを金型側へ前進させると、溶湯がプランジャチップによって加圧されて金型のキャビティ内へ射出される。
【0003】
スリーブ内に溶湯が注湯されると、スリーブの内周面には溶湯が冷却されて凝固した層が生成される。この状態でプランジャチップがスリーブ内を前進すると、プランジャチップの先端部表面が、スリーブ内に生成された凝固層に接触して凝固層が削られる。削り取られた凝固層の一部、すなわち凝固片が、溶湯中に混入して金型のキャビティ内へ入り込むと、鋳造製品の品質低下につながってしまう。
【0004】
製品に凝固片が混入することを抑制するために、特許文献1では、プランジャチップが、スリーブ内を摺動する円柱部と、該円柱部から先端側に向かって外径が減少する円錐台形状の突出部と、を備えた構造が記載されている。このプランジャチップにおいて、突出部の先端には凹部が形成されている。このようなプランジャチップを備えた射出装置では、プランジャチップがスリーブ内を金型へ向かって前進する際に、円柱部によってスリーブに生成された凝固層が削られる。削り取られた凝固片は、プランジャチップの突出部の外周面とスリーブの内周面との間の空間、及び、突出部の凹部内に捕捉することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5647848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の射出装置では、凝固片を捕捉して、金型内へ入り込むことを抑制することができる。しかしながら、スリーブ内に生成された凝固層を十分に破砕することができず、スリーブ内に凝固層が残る懸念がある。スリーブ内に残った凝固層は、その後の鋳造製品の品質低下に繋がるおそれがあり、また、金属製のスリーブと融合して溶着状態となることで、スリーブの寿命低下に繋がることになる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、スリーブ内に生成された凝固層を強制的に破砕することができ、凝固片が金型内へ入り込むことを抑制することが可能なダイカスト用のプランジャチップ及び射出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一実施形態は、円筒状のスリーブ内を摺動して、前記スリーブ内の金属溶湯を金型内へ射出させるダイカスト用のプランジャチップにおいて、前記プランジャチップの先端側の外周面に設けられ、前記スリーブの内周面に生成された前記金属溶湯の凝固層に接触して該凝固層を破砕可能な破砕部と、周方向において前記破砕部の両側に設けられ、前記破砕部よりも径方向内側に窪んだ溝部と、を有し、前記破砕部は、前記周方向に隣接する2つの前記溝部の間の領域であって、前記プランジャチップの先端側が頂部となる三角形状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明の一実施形態は、円筒状のスリーブと、前記スリーブ内を摺動して前記スリーブ内の金属溶湯を金型内へ射出させるプランジャチップと、を備えたダイカスト用の射出装置において、前記プランジャチップは、先端側の外周面に設けられ、前記スリーブの内周面に生成された前記金属溶湯の凝固層に接触して該凝固層を破砕可能な破砕部と、周方向において前記破砕部の両側に設けられ、前記破砕部よりも径方向内側に窪んだ溝部と、を有し、前記破砕部は、前記周方向に隣接する2つの前記溝部の間の領域であって、前記プランジャチップの先端側が頂部となる三角形状に形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明のダイカスト用のプランジャチップ及び射出装置によれば、スリーブ内に生成されたチル層を強制的に破砕して回収することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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