TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025110285
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-28
出願番号2024004131
出願日2024-01-15
発明の名称積層鉄心の製造方法及び装置
出願人日本発條株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 15/02 20250101AFI20250718BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】積層鉄心における鉄心片の板厚偏差を容易且つ確実に吸収することを可能とする積層鉄心の製造方法を提供する。
【解決手段】複数の鉄心片7を相互間に周方向の複数箇所に塗布された接着剤19を介在させつつ同軸上に積層し、複数箇所の接着剤19は、隣接する鉄心片7の相互間で、隣接する鉄心片7の周方向での板厚の変化に対応して塗布量が調整され、板厚が大きくなると塗布量に基づく軸方向の高さが低くなるように設定され、複数の鉄心片7の積層時に軸方向の高さ関係が保持される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
複数の鉄心片を隣接する鉄心片の相互間に周方向の複数箇所に塗布された接着剤を介在させつつ同軸上に積層し、
前記複数箇所の前記接着剤は、前記隣接する鉄心片の相互間で、少なくも一方の鉄心片の前記周方向での板厚の変化に応じて塗布量が調整され、前記板厚が大きくなると前記塗布量に基づく軸方向の高さが低くなるように設定され、前記複数の鉄心片の積層時に前記軸方向の高さ関係が保持される、
積層鉄心の製造方法。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1の積層鉄心の製造方法であって、
前記複数の鉄心片は、鋼板からパンチによって順次ダイ内に打ち抜いて保持することで積層される、
積層鉄心の製造方法。
【請求項3】
請求項2の積層鉄心の製造方法であって、
前記複数箇所の前記接着剤は、前記ダイの各鉄心片に対する保持力と前記接着剤の形状保持力に基づいて前記高さ関係の保持が行われる、
積層鉄心の製造方法。
【請求項4】
請求項2の積層鉄心の製造方法であって、
前記鋼板の板厚を測定して前記鉄心片として打ち抜かれる鉄心片部分中の前記接着剤の塗布が予定される予定箇所の板厚を特定し、
前記予定箇所に対し前記特定された前記板厚に応じた塗布量で前記接着剤を塗布し、
前記接着剤が塗布された前記鉄心片部分を前記鉄心片として前記鋼板から打ち抜いて前記ダイ内に保持されている前記鉄心片上に前記接着剤を介在させつつ積層する、
積層鉄心の製造方法。
【請求項5】
請求項2の積層鉄心の製造方法であって、
前記パンチは、先端が前記軸方向に直交する平坦面を有し、
各鉄心片は、前記打ち抜き時に前記パンチの先端に当接する前記軸方向の一側面が前記パンチの先端に沿った状態で前記ダイ内に保持され、前記一側面上に次の鉄心片が前記接着剤を介在させて積層される、
積層鉄心の製造方法。
【請求項6】
請求項2の積層鉄心の製造方法であって、
前記鋼板を送りながら前記接着剤の塗布と前記鉄心片の打ち抜きを順次行い、
前記接着剤は、前記鋼板の送り方向に配置された複数の吐出部により前記鋼板の送りに応じて同一箇所に対して塗布可能であり、前記塗布量が前記鋼板の同一箇所に対する塗布回数によって設定される、
積層鉄心の製造方法。
【請求項7】
請求項2の積層鉄心の製造方法であって、
前記鋼板を送りながら前記接着剤の塗布と前記鉄心片の打ち抜きを順次行い、
前記接着剤の塗布は、前記鋼板の送り方向に配置された複数の吐出部により前記鋼板の異なる箇所に対して行う、
積層鉄心の製造方法。
【請求項8】
鋼板に対して鉄心片となる鉄心片部分の周方向の複数個所に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
前記鉄心片部分を前記鉄心片として前記鋼板から打ち抜くパンチと、
前記パンチにより打ち抜かれた前記鉄心片を順次保持することで複数の鉄心片を前記接着剤を介在させつつ同軸上に積層させるダイとを備え、
前記複数箇所の前記接着剤は、前記隣接する鉄心片の相互間で、少なくも一方の鉄心片の前記周方向での板厚の変化に応じて塗布量が調整され、前記板厚が大きくなると前記塗布量に基づく軸方向の高さが低くなるように設定され、前記複数の鉄心片の積層時に前記軸方向の高さ関係が保持される、
積層鉄心の製造装置。
【請求項9】
請求項8の積層鉄心の製造装置であって、
前記複数箇所の前記接着剤は、前記ダイの各鉄心片に対する保持力と前記接着剤の形状保持力に基づいて前記高さ関係の保持が行われる、
積層鉄心の製造装置。
【請求項10】
請求項8の積層鉄心の製造装置であって、
前記鋼板の板厚を測定して前記鉄心片部分中の前記接着剤の塗布が予定される予定箇所の板厚を特定する板厚特定部を備え、
前記接着剤塗布装置は、前記予定箇所に対し前記特定された前記板厚に応じた塗布量で前記接着剤を塗布する、
積層鉄心の製造装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に用いられる積層鉄心の製造方法及び装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来の積層鉄心の製造方法としては、複数の円板状の鉄心片を積層して積層鉄心を製造するものがある。各鉄心片は、板厚が周方向で厳密に一定ではないため、板厚の周方向における変化(板厚偏差)を有する。従って、複数の鉄心片を積層する際には、鉄心片の位相を変えることで、板厚偏差を吸収することが行われている。
【0003】
これに対し、特許文献1には、位相を変えずに複数の鉄心片を積層しつつ板厚偏差を吸収する積層鉄心の製造方法が開示されている。
【0004】
この製造方法では、鉄心片であるコア部材の間に糸状の熱可塑性樹脂を部分的に配置してコア部材を積層する。そして、積層されたコア部材を加圧して加熱し、熱可塑性樹脂を溶融させる。このとき、熱可塑性樹脂が薄くフィルム状に溶融する箇所と比較的厚く溶融する箇所に分かれることにより、板厚偏差を吸収可能とする。
【0005】
しかし、上記特許文献1の製造方法は、複数のコア部材を熱可塑性樹脂を介在させつつ積層するため、積層に手間がかかっていた。また、熱可塑性樹脂の溶融状態のコントロールが困難であり、板厚偏差の吸収精度が低いものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-067459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、積層鉄心における鉄心片の板厚偏差を容易且つ確実に吸収することが困難であった点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、複数の鉄心片を隣接する鉄心片の相互間に周方向の複数箇所に塗布された接着剤を介在させつつ同軸上に積層し、前記複数箇所の前記接着剤は、前記隣接する鉄心片の相互間で、少なくも一方の鉄心片の前記周方向での板厚の変化に応じて塗布量が調整され、前記板厚が大きくなると前記塗布量に基づく軸方向の高さが低くなるように設定され、前記複数の鉄心片の積層時に前記軸方向の高さ関係が保持される、積層鉄心の製造方法を提供する。
【0009】
また、本発明は、鋼板に対して鉄心片となる鉄心片部分の周方向の複数個所に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、前記鉄心片部分を前記鉄心片として前記鋼板から打ち抜くパンチと、前記パンチにより打ち抜かれた前記鉄心片を順次保持することで複数の鉄心片を前記接着剤を介在させつつ同軸上に積層させるダイとを備え、前記複数箇所の前記接着剤は、前記隣接する鉄心片の相互間で、少なくも一方の鉄心片の前記周方向での板厚の変化に応じて塗布量が調整され、前記板厚が大きくなると前記塗布量に基づく軸方向の高さが低くなるように設定され、前記複数の鉄心片の積層時に前記軸方向の高さ関係が保持される、積層鉄心の製造装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、積層鉄心における鉄心片の板厚偏差を容易且つ確実に吸収することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

日本発條株式会社
冷却構造体
2か月前
日本発條株式会社
車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート
25日前
日本発條株式会社
車両用シート
28日前
日本発條株式会社
車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート
27日前
日本発條株式会社
車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
車両用シート
25日前
日本発條株式会社
車両用シート
2か月前
日本発條株式会社
シートバック
18日前
日本発條株式会社
車両用シート
2か月前
日本発條株式会社
車両用シート
3日前
日本発條株式会社
クリップセット装置
5日前
日本発條株式会社
測定装置および測定治具
2か月前
日本発條株式会社
押圧部材および保持装置
19日前
日本発條株式会社
搬送装置および搬送方法
26日前
日本発條株式会社
加工油供給方法及び装置
18日前
日本発條株式会社
検査装置および検査方法
1か月前
日本発條株式会社
車両内電力無線送信システム
1か月前
日本発條株式会社
積層鉄心の製造方法及び装置
今日
日本発條株式会社
シート部品及び車両用シート
25日前
日本発條株式会社
シートパッド及び車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
シートパッド及び車両用シート
1か月前
日本発條株式会社
ストラップ挿通用の開口部構造
1か月前
日本発條株式会社
シートパッド及び車両用シート
27日前
日本発條株式会社
車両用シートにおける操作装置
1か月前
日本発條株式会社
車両用シートのアームレスト構造
1か月前
日本発條株式会社
シートクッションパッド固定構造
25日前
日本発條株式会社
コイルセグメントの成形装置及び方法
1か月前
日本発條株式会社
情報処理装置、方法およびプログラム
12日前
日本発條株式会社
コイルセグメントの製造装置及び方法
1か月前
日本発條株式会社
ワークの製造装置と、ワークの製造方法
1か月前
日本発條株式会社
スプレーガン及びシートパッドの製造方法
1か月前
続きを見る