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公開番号2025111149
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005378
出願日2024-01-17
発明の名称グリース製造システムおよびグリースの製造方法
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類C10M 177/00 20060101AFI20250723BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】グリースの製品仕様に応じた製造プロセスの組み換えが可能な技術を提供する。
【解決手段】グリース製造システムの一実施形態であるグリース製造システム(100)は、連続方式のグリース製造のための、複数の機器ユニット(1～11)を備え、当該機器ユニットの少なくとも一部が可搬型である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
グリース製造のための、複数の機器ユニットを備え、
当該機器ユニットの少なくとも一部が可搬型である、グリース製造システム。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記複数の機器ユニットとして、以下の（１）～（１０）の機器ユニットを備え：
（１）基油と増ちょう剤とを含有する基グリースを製造するために用いられる原料溶液を調製する、基グリース原料溶液調製ユニット；
（２）前記基グリース原料溶液調製ユニットで調製した前記原料溶液を貯蔵する、基グリース原料貯蔵ユニット；
（３）前記原料溶液を反応させて基グリースを生成する、基グリース反応ユニット；
（４）前記基グリースを貯蔵する、基グリース貯蔵ユニット；
（５）前記基グリースと、添加剤と、希釈油とを混合して、グリース組成物を製造する、混合ユニット；
（６）前記基グリースに添加する添加剤を貯蔵する、添加剤ユニット；
（７）前記基グリースに添加する希釈油を貯蔵する、希釈油ユニット；
（８）前記基グリースまたは前記グリース組成物を均一化処理する、ミリングユニット；
（９）均一化処理された、前記基グリースまたは前記グリース組成物を貯蔵する、製品貯蔵ユニット；
（１０）前記製品貯蔵ユニットから、前記基グリースまたは前記グリース組成物を容器に充填する、充填ユニット、
任意で、以下の（１１）の機器ユニットを備え：
（１１）前記基グリースを加熱処理および冷却処理する、熱交換器ユニット、
前記熱交換器ユニットは、前記基グリース反応ユニットと前記基グリース貯蔵ユニットとの間に配置される、
請求項１に記載のグリース製造システム。
【請求項３】
前記基グリース原料溶液調製ユニットおよび前記基グリース原料貯蔵ユニットを、それぞれ複数備える、請求項２に記載のグリース製造システム。
【請求項４】
前記基グリース反応ユニットは、前記基グリース原料溶液調製ユニットおよび前記基グリース原料貯蔵ユニットの少なくとも一方から、前記原料溶液を導入し、
前記基グリース反応ユニットは、前記基グリース反応ユニットに導入する前記原料溶液の流量を調整する、流量調整機構を備えている、
請求項２又は３に記載のグリース製造システム。
【請求項５】
前記基グリース貯蔵ユニットは、前記基グリース反応ユニットから基グリースを導入する、または
前記グリース製造システムが前記熱交換器ユニットを備える場合は、前記基グリース貯蔵ユニットは、前記熱交換器ユニットから熱処理された前記基グリースを導入する、
請求項２～４のいずれか１項に記載のグリース製造システム。
【請求項６】
前記添加剤ユニット、前記希釈油ユニット、および前記混合ユニットが可搬型である、請求項２～５のいずれか１項に記載のグリース製造システム。
【請求項７】
前記ミリングユニットが可搬型である、請求項２～６のいずれか１項に記載のグリース製造システム。
【請求項８】
前記製品貯蔵ユニットが可搬型である、請求項２～７のいずれか１項に記載のグリース製造システム。
【請求項９】
前記充填ユニットが可搬型である、請求項２～８のいずれか１項に記載のグリース製造システム。
【請求項１０】
前記添加剤ユニットは、前記基グリース原料溶液調製ユニットと同一の構成を有している、請求項２～９のいずれか１項に記載のグリース製造システム。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明はグリース製造システムおよびグリースの製造方法に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、（ａ）第１の供給成分を第１の供給ゾーンへ投入するステップ、（ｂ）第２の供給成分を第２の供給ゾーンへ投入するステップ、（ｃ）第１の反応混合ゾーンにおいて第１の反応混合を行うステップおよび（ｄ）冷却混合ゾーンにおいて冷却混合を行うステップを含む、ウレアグリースを調製するための方法が開示されている。
【０００３】
特許文献１に記載のウレアグリースの製造方法においては、各種供給成分の供給、反応、ウレアグリース加工などを実施するゾーンが定義されており、これにより、プロセスおよび装置における大幅な変更なしに様々なウレアグリースを得ることができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１４－５８６７４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、一般的に、グリースは少量多品種製品であり、顧客の要求性能や用途に応じてグリースの基油、増ちょう剤原料および添加剤の種類、添加剤の有無などを変更する必要がある。このため、同じ製造装置を用いる際には、コンタミネーションの問題から十分な洗浄が必要となっている。
【０００６】
また、一部の高性能商品においては、クリーンルーム等の特殊環境下での製造や専用のミリング機器が必要である。そのため、機器の空き状況に合わせ、小分け容器による工場内或いは工場間での容器移送や、処理設備への再投入等の工程が追加され、非常に複雑な製造計画の作成と多くの人手を要する作業の実施とが求められる。その結果、ヒューマンエラーが生じ易い状況にある。
【０００７】
本発明の一態様は、グリースの製品仕様に応じた製造プロセスの組み換えが可能な技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るグリース製造システムは、グリース製造のための、複数の機器ユニットを備え、当該機器ユニットの少なくとも一部が可搬型である。
【発明の効果】
【０００９】
本発明の一態様によれば、グリースの製品仕様に応じた製造プロセスの組み換えが可能な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の一実施形態に係るグリース製造システムの構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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