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公開番号2025122566
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024018158
出願日2024-02-08
発明の名称化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、及び電子機器
出願人出光興産株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類C07F 5/02 20060101AFI20250814BHJP(有機化学)
要約【課題】有機EL素子の発光効率を向上させることができる化合物を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表される化合物。式中、RXは、炭素数1~50のアルキル基等、RYは、炭素数6~50のアリール基等、m1+m2=4、m1は、0~4、HArは、複素環基、*aは、R105~R110のいずれかとの結合位置である。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025122566000376.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">70</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される、化合物。
TIFF
2025122566000368.tif
70
170
(前記式(1)において、


は、置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基であり、


は、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
m1+m2=4であり、
m1は、0、1、2、3、又は4であり、
HArは、置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
HArが複数存在する場合、複数のHArは、互いに同一であるか又は異なり、

103
が複数存在する場合、複数のR
103
は、互いに同一であるか又は異なり、
複数のR
103
のうちの隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
n1+n2=4であり、
n1は、0、1、2、3、又は4であり、

104
が複数存在する場合、複数のR
104
は、互いに同一であるか又は異なり、
複数のR
104
のうちの隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
*aは、R
105
~R
110
のいずれかとの結合位置であり、

107
~R
110
のうち隣接する2つ以上からなる組からなる群から選択される1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、

105
、R
106
、並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
107
~R
110
からなる群から選択される1つが、*aと結合する単結合であり、

101
、R
102
、前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
103
及びR
104
、*aと結合する単結合ではないR
105
及びR
続きを表示(約 4,800 文字)【請求項2】

105
が、前記式(1)中の*aと結合する単結合である、
請求項1に記載の化合物。
【請求項3】

106
が、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基である、
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
m1+n1が、1、2、3、4、5、6、7、又は8である、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
m1=1であり、かつn1=1である、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
HArの少なくとも1つが、下記式(1a)で表される環構造から誘導される一価の基である、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の化合物。
TIFF
2025122566000369.tif
47
170
(前記式(1a)において、
Xは、酸素原子、硫黄原子、N(Ra)、又はSi(Rb)(Rc)であり、
Rb及びRcからなる組が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、

111
とR
112
との組、並びにR
113
~R
116
のうち隣接する2つ以上からなる組からなる群から選択される1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
Ra、前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないRb及びRc、並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
111
~R
116
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
-P(=O)(R
931
)(R
932
)で表される基、
-Ge(R
933
)(R
934
)(R
【請求項7】
全てのHArが前記式(1a)で表される環構造から誘導される一価の基である、
請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
前記式(1)で表される化合物は、下記式(11)で表される化合物である、
請求項6又は請求項7に記載の化合物。
TIFF
2025122566000370.tif
73
170
(前記式(11)において、R

、R

、HAr、*a、R
101
、R
102
、並びにR
105
~R
110
は、それぞれ、前記式(1)におけるR

、R

、HAr、*a、R
101
、R
102
、並びにR
105
~R
110
と同義であり、

133
とR
134
との組が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、

141
とR
142
との組が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、

131
、R
144
、並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
133
、R
134
、R
141
、及びR
142
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
【請求項9】
前記式(11)で表される化合物は、下記式(11A)で表される化合物である、
請求項8に記載の化合物。
TIFF
2025122566000371.tif
79
170
(前記式(11A)において、


、HAr、R
101
、R
102
、並びにR
106
~R
110
は、それぞれ、前記式(1)におけるR

、HAr、R
101
、R
102
、並びにR
106
~R
110
と同義であり、

131
~R
134
並びにR
141
~R
144
は、それぞれ、前記式(11)におけるR
131
~R
134
並びにR
141
~R
144
と同義であり、

122
~R
125
のうち隣接する2つ以上からなる組からなる群から選択される1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、

121
、並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
122
~R
125
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
【請求項10】
前記式(1a)で表される環構造から誘導される一価の基は、下記式(1b)、(1c)、(1d)、(1e)、(1f)、又は(1g)で表される環構造から誘導される一価の基である、
請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の化合物。
TIFF
2025122566000372.tif
87
170
(前記式(1b)、(1c)、及び(1d)において、
Ra、並びにR
111
~R
116
は、それぞれ、前記式(1a)におけるRa、並びにR
111
~R
116
と同義である。)
(前記式(1e)、(1f)、及び(1g)において、
Ra、並びにR
113
~R
116
は、それぞれ、前記式(1a)におけるRa、並びにR
113
~R
116
と同義であり、

117
~R
120
のうち隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
117
~R
120
は、それぞれ独立に、
水素原子、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
906
)(R
907
)で表される基、
置換もしくは無置換の炭素数7~50のアラルキル基、
-C(=O)R
801
で表される基、
-COOR
802
で表される基、
ハロゲン原子、
シアノ基、
ニトロ基、
-P(=O)(R
931
)(R
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化合物、有機エレクトロルミネッセンス素子用材料、有機エレクトロルミネッセンス素子、及び電子機器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し、及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
一重項励起子からの発光を用いる蛍光型の有機EL素子は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されつつあるが、内部量子効率25%が限界といわれている。有機EL素子の性能向上を図るため、有機EL素子に用いる化合物について様々な検討がなされている(例えば、特許文献1~2参照)。有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、色度、発光効率、駆動電圧、及び寿命が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2020/0194683号明細書
国際公開第2020/251049号
中国特許出願公開第112961175号明細書
中国特許出願公開第114957223号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、有機エレクトロルミネッセンス素子の発光効率を向上させることができる化合物を提供すること、当該化合物を含有する有機エレクトロルミネッセンス素子用材料を提供すること、当該化合物を含有する有機エレクトロルミネッセンス素子を提供すること、並びに当該有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、下記式(1)で表される化合物が提供される。
【0006】
TIFF
2025122566000001.tif
70
170
【0007】
(前記式(1)において、


は、置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基であり、


は、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
m1+m2=4であり、
m1は、0、1、2、3、又は4であり、
HArは、置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
HArが複数存在する場合、複数のHArは、互いに同一であるか又は異なり、

103
が複数存在する場合、複数のR
103
は、互いに同一であるか又は異なり、
複数のR
103
のうちの隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
n1+n2=4であり、
n1は、0、1、2、3、又は4であり、

104
が複数存在する場合、複数のR
104
は、互いに同一であるか又は異なり、
複数のR
104
のうちの隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
*aは、R
105
~R
110
のいずれかとの結合位置であり、

107
~R
110
のうち隣接する2つ以上からなる組からなる群から選択される1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、

105
、R
106
、並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
107
~R
110
からなる群から選択される1つが、*aと結合する単結合であり、

101
、R
102
、前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
103
及びR
104
、*aと結合する単結合ではないR
105
及びR
106
、並びに前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、前記置換もしくは無置換の縮合環を形成せず、かつ*aと結合する単結合ではないR
105
【0008】
本発明の一態様によれば、本発明の一態様に係る化合物を含有する有機エレクトロルミネッセンス素子用材料が提供される。
【0009】
本発明の一態様によれば、陰極と、陽極と、前記陰極及び前記陽極の間に配置された有機層と、を有し、前記有機層は、本発明の一態様に係る化合物を第一の化合物として含有する有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
【0010】
本発明の一態様によれば、本発明の一態様に係る有機エレクトロルミネッセンス素子を搭載した電子機器が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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