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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025117335
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024012116
出願日
2024-01-30
発明の名称
有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器
出願人
出光興産株式会社
,
東レ株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
H10K
50/12 20230101AFI20250804BHJP()
要約
【課題】素子性能が向上した有機エレクトロルミネッセンス素子を提供する。
【解決手段】陽極3と、陰極4と、陽極3と陰極4との間に含まれる発光層5と、を有し、発光層5は、蛍光発光性の第一の化合物と、遅延蛍光性の第二の化合物と、を含み、第一の化合物は下記一般式(1)で表され、第二の化合物は下記一般式(2)で表され、第一の化合物の最低励起一重項エネルギーS
1
(M1)は、第二の化合物の最低励起一重項エネルギーS
1
(M2)より小さい有機エレクトロルミネッセンス素子1。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025117335000193.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">80</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
陽極と、
陰極と、
前記陽極と前記陰極との間に含まれる発光層と、を有し、
前記発光層は、蛍光発光性の第一の化合物と、遅延蛍光性の第二の化合物と、を含み、
前記第一の化合物は下記一般式(1)で表され、
前記第二の化合物は下記一般式(2)で表され、
前記第一の化合物の最低励起一重項エネルギーS
1
(M1)と、前記第二の化合物の最低励起一重項エネルギーS
1
(M2)とが、下記数式(数1)の関係を満たす、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
S
1
(M2)>S
1
(M1) …(数1)
TIFF
2025117335000172.tif
75
170
(前記一般式(1)中、R
101
~R
111
は、それぞれ独立して、
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
-O-(R
190
)で表される基、
-S-(R
191
)で表される基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、
-C(=O)-O-(R
192
)で表される基、
-C(=O)-N(R
193
)(R
194
)で表される基、
-N(R
195
)(R
196
)で表される基、
ニトロ基、及び
-Si(R
197
)(R
198
)(R
199
)で表される基からなる群より選ばれ、ただし、R
110
は、水素原子以外の置換基から選ばれ、
環A
1
及び環B
1
は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50の芳香族炭化水素環又は置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の芳香族複素環であり、
X
1
は、-O-、-N(R
131
)-、又は-S-であり、
R
131
は、
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記発光層は、第三の化合物を含み、
前記第三の化合物は、下記一般式(3)で表され、
前記第一の化合物の最低励起一重項エネルギーS
1
(M1)と、前記第二の化合物の最低励起一重項エネルギーS
1
(M2)と、前記第三の化合物の最低励起一重項エネルギーS
1
(M3)とが、下記数式(数2)の関係を満たす、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
S
1
(M3)>S
1
(M2)>S
1
(M1) …(数2)
TIFF
2025117335000177.tif
51
170
(前記一般式(3)において、
Y
3
は、酸素原子又は硫黄原子であり、
R
31
~R
38
のうちのいずれか1つが*3に結合する単結合であり、
R
31
~R
38
のうちの隣接する2つ以上からなる組の1組以上が、
互いに結合して、置換もしくは無置換の単環を形成するか、
互いに結合して、置換もしくは無置換の縮合環を形成するか、又は
互いに結合せず、
n3は、0又は1であり、
m3は、0又は1であり、
R
310
、R
320
、並びに、*3に結合する単結合ではなく、前記置換もしくは無置換の単環を形成せず、かつ前記置換もしくは無置換の縮合環を形成しないR
31
~R
38
は、それぞれ独立に、
水素原子、
ハロゲン原子、
シアノ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のハロゲン化アルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
-Si(R
901
)(R
902
)(R
903
)で表される基、
-O-(R
904
)で表される基、
-S-(R
905
)で表される基、
-N(R
【請求項3】
請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
n3が1であり、m3が0又は1である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項4】
請求項2又は請求項3に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記第三の化合物は、下記一般式(32A)で表される化合物である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025117335000181.tif
43
170
(前記一般式(32A)において、A
30
、Y
3
、R
31
~R
38
及び*3は、それぞれ、前記一般式(3)におけるA
30
、Y
3
、R
31
~R
38
及び*3と同義であり、R
311
~R
314
は、それぞれ独立に、前記一般式(3)におけるR
310
と同義である。)
【請求項5】
請求項2又は請求項3に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記第三の化合物は、下記一般式(32B)で表される化合物である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025117335000182.tif
46
170
(前記一般式(32B)において、A
30
、Y
3
、R
31
~R
38
及び*3は、それぞれ、前記一般式(3)におけるA
30
、Y
3
、R
31
~R
38
及び*3と同義であり、R
311
~R
314
は、それぞれ独立に、前記一般式(3)におけるR
310
と同義である。)
【請求項6】
請求項2又は請求項3に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
前記第三の化合物は、下記一般式(32C)で表される化合物である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
TIFF
2025117335000183.tif
45
170
(前記一般式(32C)において、A
30
、Y
3
、R
31
~R
38
及び*3は、それぞれ、前記一般式(3)におけるA
30
、Y
3
、R
31
~R
38
及び*3と同義であり、R
311
~R
314
は、それぞれ独立に、前記一般式(3)におけるR
310
と同義である。)
【請求項7】
請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
n3及びm3は0であるか、又は
n3が1であり、m3が0であり、かつR
310
が水素原子である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項8】
請求項7に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
n3及びm3は0である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項9】
請求項2から請求項8のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
A
30
は、前記一般式(31D)、(31E)又は(31F)で表される基である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
【請求項10】
請求項9に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子において、
A
30
は、前記一般式(31D)又は(31F)で表される基である、
有機エレクトロルミネッセンス素子。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子及び電子機器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」という場合がある。)に電圧を印加すると、陽極から正孔が発光層に注入され、また陰極から電子が発光層に注入される。そして、発光層において、注入された正孔と電子とが再結合し、励起子が形成される。このとき、電子スピンの統計則により、一重項励起子が25%の割合で生成し、及び三重項励起子が75%の割合で生成する。
一重項励起子からの発光を用いる蛍光型の有機EL素子は、携帯電話及びテレビ等のフルカラーディスプレイへ応用されつつあるが、内部量子効率25%が限界といわれている。そのため、有機EL素子の性能を向上するための検討が行われている。有機EL素子の性能としては、例えば、輝度、発光波長、半値幅、色度、発光効率、駆動電圧、及び寿命が挙げられる。
【0003】
例えば、一重項励起子に加えて三重項励起子を利用して、有機EL素子をさらに効率的に発光させることが期待されている。このような背景から、熱活性化遅延蛍光(以下、単に「遅延蛍光」という場合がある。)を利用した高効率の蛍光型の有機EL素子が提案され、研究がなされている。
TADF(Thermally Activated Delayed Fluorescence、熱活性化遅延蛍光)機構(メカニズム)は、一重項準位と三重項準位とのエネルギー差(ΔST)の小さな材料を用いた場合に、三重項励起子から一重項励起子への逆項間交差が熱的に生じる現象を利用するメカニズムである。熱活性化遅延蛍光については、例えば、『安達千波矢編、「有機半導体のデバイス物性」、講談社、2012年4月1日発行、261-268ページ』に記載されている。
熱活性化遅延蛍光性(TADF性)を示す化合物としては、例えば、分子内に、ドナー部位とアクセプター部位とが結合した化合物が知られている。
【0004】
有機EL素子並びに有機EL素子に用いる化合物に関する文献として、例えば、特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2021/215446号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
TADFメカニズムを利用した有機EL素子において、更なる性能の向上が求められている。
本発明の目的は、素子性能が向上した有機エレクトロルミネッセンス素子、及び当該有機EL素子を搭載した電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、陽極と、陰極と、前記陽極と前記陰極との間に含まれる発光層と、を有し、前記発光層は、蛍光発光性の第一の化合物と、遅延蛍光性の第二の化合物と、を含み、前記第一の化合物は下記一般式(1)で表され、前記第二の化合物は下記一般式(2)で表され、前記第一の化合物の最低励起一重項エネルギーS
1
(M1)と、前記第二の化合物の最低励起一重項エネルギーS
1
(M2)とが、下記数式(数1)の関係を満たす、有機エレクトロルミネッセンス素子が提供される。
S
1
(M2)>S
1
(M1) …(数1)
【0008】
TIFF
2025117335000002.tif
75
170
【0009】
(前記一般式(1)中、R
101
~R
111
は、それぞれ独立して、
水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルケニル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルキニル基、
-O-(R
190
)で表される基、
-S-(R
191
)で表される基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基、
-C(=O)-O-(R
192
)で表される基、
-C(=O)-N(R
193
)(R
194
)で表される基、
-N(R
195
)(R
196
)で表される基、
ニトロ基、及び
-Si(R
197
)(R
198
)(R
199
)で表される基からなる群より選ばれ、ただし、R
110
は、水素原子以外の置換基から選ばれ、
環A
1
及び環B
1
は、それぞれ独立して、置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50の芳香族炭化水素環又は置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の芳香族複素環であり、
X
1
は、-O-、-N(R
131
)-、又は-S-であり、
R
131
は、
置換もしくは無置換の炭素数1~50のアルキル基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数3~50のシクロアルキル基、
置換もしくは無置換の炭素数2~50のアルケニル基、
置換もしくは無置換のイミノ基、
置換もしくは無置換の環形成炭素数6~50のアリール基、又は
置換もしくは無置換の環形成原子数5~50の複素環基であり、
R
131
は、単結合又は連結基L
11
を介して環A
1
又は環B
1
との間で互いに結合して環構造を形成するか、又は互いに結合せず、
連結基L
11
は、-O-、-S-、>C(R
186
【0010】
TIFF
2025117335000003.tif
46
170
(【0011】以降は省略されています)
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