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公開番号2025111333
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005708
出願日2024-01-17
発明の名称推進装置、船舶推進機、及び、船舶推進機を有する船舶
出願人ヤマハ発動機株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー,個人
主分類F02M 35/12 20060101AFI20250723BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】吸気構造のコンパクト化、及び、吸気音の低減効果の向上を同時に実現することができる推進装置が、提供される。
【解決手段】船舶推進機100は、エンジン本体141と、スロットルボディ150と、吸気通路152と、レゾネータ153と、を備える。スロットルボディ150は、空気をエンジン本体141に供給する。吸気通路152は、スロットルボディ150の上流においてスロットルボディ150に接続される。吸気通路152は、空気を吸い込む吸気入口部152aと、空気をスロットルボディ150に案内する吸気出口部152bを有する。レゾネータ153は、吸気通路152に設けられ、空気の吸気音を低減する。レゾネータ153の内部空間SRの容積VRは、吸気入口部152a、及び、吸気出口部152bの間に定義される吸気通路152の内部空間SIの容積VIよりも、大きい。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
エンジン本体と、
空気を前記エンジン本体に供給するスロットルボディと、
前記スロットルボディの上流において前記スロットルボディに接続され、前記空気を吸い込む吸気入口部と、前記空気をスロットルボディに案内する吸気出口部を有する吸気通路と、
前記吸気通路に設けられ前記空気の吸気音を低減するレゾネータと、
を備え、
前記レゾネータの内部空間の容積は、前記吸気入口部、及び、前記吸気出口部の間に定義される前記吸気通路の内部空間の容積よりも大きい、
推進装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記レゾネータの前記内部空間は、閉鎖空間であり、前記吸気通路の前記内部空間と一体的に形成される、
請求項1に記載の推進装置。
【請求項3】
前記レゾネータは、前記吸気通路とは別体で設けられ、前記吸気通路に取り付けられる、
請求項1に記載の推進装置。
【請求項4】
前記吸気通路は、前記スロットルボディ、及び、前記レゾネータの少なくとも一部との間に配置される、
請求項1に記載の推進装置。
【請求項5】
前記吸気通路の少なくとも一部は、前記スロットルボディの上方に配置され、
前記吸気通路は、上下方向において、前記スロットルボディ、及び、前記レゾネータの一部との間に配置される、
請求項4に記載の推進装置。
【請求項6】
前記吸気通路の少なくとも一部は、前記スロットルボディの上方に配置され、
前記推進装置の左右方向視、及び、前記推進装置の前後方向視の少なくともいずれか一方において、前記レゾネータの前記内部空間の少なくとも一部が前記吸気通路の内部空間と重なるように、前記レゾネータの少なくとも一部は前記吸気通路の側部に設けられる、
請求項1に記載の推進装置。
【請求項7】
前記吸気通路の少なくとも一部は、前記スロットルボディの上方に配置され、
前記推進装置を上方から下方に見た上方視において前記レゾネータの前記内部空間の少なくとも一部が前記吸気通路の内部空間と重なるように、前記レゾネータの少なくとも一部は前記吸気通路の上部に設けられる、
請求項1に記載の推進装置。
【請求項8】
前記吸気通路は、前記吸気入口部を含む第1通路と、前記吸気出口部を含む第2通路と、を有し、
前記吸気入口部の中心を通過し前記第1通路に沿って延びる第1直線と、前記吸気出口部の中心を通過し前記第2通路に沿って延びる第2直線と、が定義され、
前記第1直線、及び、前記第2直線は、互いに交差する、
請求項1に記載の推進装置。
【請求項9】
前記吸気通路は、前記吸気通路の前記内部空間、及び、前記レゾネータの前記内部空間を互いに連結する連結孔、を有し、
前記連結孔の少なくとも一部は、前記第1通路において前記吸気通路の前記内部空間に接続される、
請求項8に記載の推進装置。
【請求項10】
前記第1通路は、前記吸気入口部とは反対側に設けられ前記第2通路に接続される接続部、を有し、
前記連結孔の少なくとも一部は、前記接続部において前記吸気通路の前記内部空間に接続される、
請求項9に記載の推進装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、推進装置、船舶推進機、及び、船舶推進機を有する船舶に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、推進装置の一例としての船舶推進機が開示されている。この船舶推進機は、吸気構造と、レゾネータと、を備える。吸気構造は、吸気ダクトと、エアクリーナボックスと、スロットルボディと、を有する。エアクリーナボックスは、吸気ダクトの出口に接続される。エアクリーナボックスは、吸気ダクトの出口、及び、スロットルボディの入口の間に配置される。スロットルボディは、エアクリーナボックスの下部に配置される。
【0003】
レゾネータは、吸気ダクトに沿って吸気ダクトの下部に配置される。また、レゾネータは、エンジンの熱を遮断するために、吸気ダクト、及び、吸気マニフォルドの間に配置される。吸気マニフォルドは、スロットルボディに接続され、吸気ダクトに沿ってレゾネータの下方に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6123616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の船舶推進機は、吸気構造は、吸気通路としての吸気ダクトと、エアクリーナボックスと、スロットルボディと、を有する。この吸気構造では、エアクリーナボックスが、吸気ダクト、及び、スロットルボディの間に配置されるので、吸気構造が大型化するという問題がある。
【0006】
また、従来の船舶推進機では、レゾネータが、吸気通路としての吸気ダクト、及び、吸気マニフォルドの間の限られたスペースに配置される。この場合、レゾネータの内部空間の容積を十分に確保することが難しく、レゾネータの内部空間の容積は吸気ダクトの内部空間の容積よりも小さくなる。このため、吸気ダクトに設けられたレゾネータに加えて、エアクリーナボックスである吸気消音箱を設けることによって、所望の吸気音の低減効果を確保する必要があり、吸気構造が大型化するという問題が発生する。一方で、レゾネータの内部空間の容積を大きくしようとした場合、上記のスペースを大きく確保する必要があるので、船舶推進機が大型化するという問題が発生する。
【0007】
さらに、従来技術の課題を解決する方法として、レゾネータの内部空間の容量を大きく確保するため、エアクリーナボックスを設けないダイレクト吸気システムが採用されることがある。この場合、吸気構造の周辺のスペースを確保することができる。しかし、吸気時のダストやミストの侵入を防ぐための構造を用意する必要があるので、スロットルボディよりも上流の吸気構造が複雑になり船舶推進機が大型化するという問題が生じる。
【0008】
本発明の目的は、吸気構造のコンパクト化、及び、吸気音の低減効果の向上を同時に実現することができる推進装置を、提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る推進装置は、エンジン本体と、スロットルボディと、吸気通路と、レゾネータと、を備える。スロットルボディは、空気をエンジン本体に供給する。吸気通路は、スロットルボディの上流においてスロットルボディに接続される。吸気通路は、空気を吸い込む吸気入口部と、空気をスロットルボディに案内する吸気出口部を有する。レゾネータは、吸気通路に設けられ、空気の吸気音を低減する。レゾネータの内部空間の容積は、吸気入口部、及び、吸気出口部の間に定義される吸気通路の内部空間の容積よりも、大きい。
【0010】
本推進装置では、吸気構造が、吸気通路、及び、スロットルボディによって構成される。吸気通路は、スロットルボディに直接的に接続されるので、従来技術と比較して吸気構造のコンパクト化を実現することができる。また、本推進装置では、レゾネータの内部空間の容積が吸気通路の内部空間の容積よりも大きいので、吸気音の低減効果を向上することができる。すなわち、本推進装置では、吸気構造のコンパクト化、及び、吸気音の低減効果の向上を同時に実現することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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