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公開番号
2025111987
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-31
出願番号
2024005959
出願日
2024-01-18
発明の名称
ポリカーボネート樹脂組成物フィルムおよび加飾フィルム
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20250724BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】厚薄ムラが小さく、表面性に優れ、且つ印刷特性に優れたポリカーボネート樹脂組成物フィルムおよび加飾フィルムを提供する。
【解決手段】(A)ポリカーボネート樹脂成分(a成分)と(B)熱可塑性エラストマー成分(b成分)とを含み、a成分とb成分の合計100重量%中、a成分が70~98重量%、b成分が30~2重量%であるポリカーボネート樹脂組成物から形成される厚み0.1mm~0.5mmのフィルムであって、本文記載の方法で測定したフィルムの隣接する測定点の厚み許容差ΔTDnの絶対値が15μm以下を満足し、かつ本文記載の方法で測定したフィルムの各測定点の厚み算術平均値との許容差ΔTDaの絶対値が10μm以下を満足するフィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ポリカーボネート樹脂成分(a成分)と(B)熱可塑性エラストマー成分(b成分)とを含み、a成分とb成分の合計100重量%中、a成分が70~98重量%、b成分が30~2重量%であるポリカーボネート樹脂組成物から形成される厚み0.1mm~0.5mmのフィルムであって、本文記載の方法で測定したフィルムの隣接する測定点の厚み許容差ΔTDnの絶対値が15μm以下を満足し、かつ本文記載の方法で測定したフィルムの各測定点の厚み算術平均値との許容差ΔTDaの絶対値が10μm以下を満足するフィルム。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
フィルムの外観(凹み)欠陥の大きさ250μm超の個数が10m
2
当たり1個/10m
2
以下である請求項1記載のフィルム。
【請求項3】
熱可塑性エラストマーは、主な単位としてポリブチレンテレフタレート単位からなるハードセグメントと、芳香族ジカルボン酸および脂肪族ジカルボン酸をジカルボン酸成分とし、炭素数5~15のジオールをジオール成分とするポリエステル単位からなるソフトセグメントから構成された熱可塑性エラストマーである請求項1記載のフィルム。
【請求項4】
請求項1記載のポリカーボネート樹脂組成物を、両端部に堰板を設置したTダイから溶融押出し、両面タッチ方式で冷却する方法により形成される請求項1記載のフィルム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれかに記載のフィルムの少なくとも一面が印刷された加飾フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は厚みムラが殆どない優れた表面特性を有し、印刷性に優れたポリカーボネート樹脂組成物フィルムおよび加飾フィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、安価で軽量かつ透明性、成形性、光学特性、耐熱性、加工性、機械的強度に優れている等の特長を生かして種々の分野で幅広く使用され、かつポリカーボネート樹脂フィルムとしても使用されており該フィルムに印刷や熱成形、真空成形、インサート成形、金属蒸着、スパッタリング等に幅広く利用されているが、近年、印刷や熱成形等の加工技術の進歩に伴い、生産速度が速くかつ加工時間の短縮化による高温高速化により加工条件も厳しくなっている。
【0003】
従来、ポリカーボネート樹脂を溶融してフィルム状に押出し複数個の冷却ロールを用いて製造するに当たり、溶融ポリカーボネート樹脂を冷却ロールの第1ロールと中央の第2ロールの間に供給しながら、当該2本のロールで挟持加圧させてから他端の第3ロールの間隙を通過させてから引き取る両面タッチ方式で製造された該フィルムは、少なくとも片面に例えば被覆層をコーティングして耐摩耗性を付与するなどのハードコート処理等を施したり、自動車計器カバーや電気製品の前面板等の銘板用途では、スクリーン印刷や熱転写印刷等を施すなど表面加工され使用される。更に、前記記載の製品はインサート成形用フィルムとしても使用されるが、該フィルム表目にある厚みムラが外観上問題となっている。
【0004】
フィルムの厚薄ムラは、押出方向に発生する厚みムラと、押出方向に対し直角な方向すなわち幅方向に発生する厚みムラがある。特に、ポリカーボネート樹脂フィルムにおいては、該フィルムを表面加工した際、加工品の外観は該フィルムの押出方向に直角に周期的に現れる直線性筋模様、即ちギヤマークを有する為、或いはフィルム製造過程で冷却ロールから剥離する際に生じる粘着ムラ(TDスジ)が発生する為、フィルム幅方向(TD方向)に発生する横縞、或いはTD線状ムラが目立って得られたフィルムの厚薄ムラにより製品外観が悪くなる等の不具合が発生する。
【0005】
また、Tダイから押出された溶融樹脂が冷却ロールで圧着された際、フィルム幅方向において近接位置で発生する厚みのバラつきが大きいため、フィルム押出方向に生じる厚みムラによって印刷抜けが生じる等の不具合により、製品としての価値が大幅に低下するという問題が発生していた。
【0006】
さらに、前記記載の両面タッチ方式で製造された該フィルムは、該フィルムに発生する欠陥が用途によっては各種の問題を引き起こす場合が多い。高機能性を付与する表面加工を施す際、該フィルムに欠陥の無いことが品質上重要視されている。この分野の用途では、フィルムに目視で確認できる大きさの欠陥があればその使用が困難であり、特殊な用途に制限される。
【0007】
ポリカーボネート樹脂フィルムにおいては、高機能を付与するため少なくともその片面に各種の表面加工が施されて使用されている場合が多い。該フィルムに表面加工した際、加工品の外観は該フィルム押出方向の近接部で発生した厚みムラにより印刷外観が悪くなる、更にはフィルムに目視できる欠陥が無いにも拘わらず、加工された膜が微細な欠陥を持ち、例えばハードコート膜の断裂や膜厚の不均一、または薄膜インクを使用して印刷する熱転写印刷では色抜けが生じる等の不具合が発生するため好ましくなく、外観上、及び製品としての価値が大幅に低下するという問題が発生していた。
【0008】
特許文献1には、ポリカーボネート樹脂成分とポリエステルブロック共重合体および脂環族ポリエステルからなる群から選ばれる一種以上の樹脂成分を使用したフィルムが示されている。しかしながら、印刷性に優れたフィルムを得ることについては示されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2005-097384号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、厚薄ムラが小さく、表面性に優れ、且つ印刷特性に優れたポリカーボネート樹脂組成物フィルムおよび加飾フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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