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公開番号
2025119165
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-14
出願番号
2024013876
出願日
2024-02-01
発明の名称
ポリカーボネート樹脂および該樹脂を用いた光学部材
出願人
帝人株式会社
代理人
個人
主分類
C08G
64/04 20060101AFI20250806BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】アッベ数が高く、さらに配向複屈折および光弾性係数が小さいポリカーボネート樹脂を提供する。
【解決手段】式(1)及び/又は式(2)で表される繰り返し単位、スピロフルオレンで表される繰り返し単位、およびビスフェノールTMCで表される繰り返し単位を含むポリカーボネート樹脂であって、重量平均分子量Mwが10,000以上であるポリカーボネート樹脂。
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【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
式(1)及び/又は式(2)で表される繰り返し単位と、式(3)で表される繰り返し単位及び、式(4)で表される繰り返し単位を含むポリカーボネート樹脂であって、樹脂の全繰り返し単位中における、式(1)及び/又は式(2)で表される繰り返し単位の合計が50mol%以上であり、重量平均分子量Mwが10,000以上であるポリカーボネート樹脂。
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(式中、R
1
~R
4
は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1~10の炭化水素基を表す。)
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35
72
(式(4)中、nは0~8の範囲であり、Rは、それぞれ炭素原子数1~3のアルキル基を表す。)
続きを表示(約 670 文字)
【請求項2】
重量平均分子量Mwが10,000以上60,000以下である請求項1に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項3】
樹脂の全繰り返し単位中における、前記式(3)で表される繰り返し単位が0mol%を超え50mol%以下である、請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項4】
樹脂の全繰り返し単位中における、前記式(4)の繰り返し単位が0mol%を超え40mol%以下である、請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項5】
前記式(3)中のR
1
~R
4
が水素原子である、請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項6】
前記式(4)の繰返し単位が、ビスフェノールTMCから誘導される繰り返し単位である、請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項7】
配向複屈折の絶対値が10.0×10
-3
以下である、請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項8】
光弾性係数が25×10
-12
Pa未満である、請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項9】
アッベ数が25.0以上である、請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂。
【請求項10】
請求項1または2に記載のポリカーボネート樹脂からなる光学部材。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート樹脂および該樹脂を用いた光学部材に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
光学系の材料として従来用いられていたガラスは要求される様々な光学特性を実現することが可能であると共に、環境耐性に優れているが、加工性が悪いという問題があった。これに対し、ガラス材料に比べて安価であると共に加工性に優れる樹脂が光学部材に用いられてきている。
【0003】
光学ユニットの光学設計においては、互いにアッベ数が異なる複数のレンズを組み合わせて使用することにより色収差を補正することが知られている。例えば、低屈折率で高アッベ数の脂環式ポリオレフィン樹脂製のレンズと、高屈折率で低アッベ数のビスフェノールAからなるポリカーボネート(nd=1.59、νd=31)樹脂製のレンズとを組み合わせて色収差を補正することが行われている。近年、高屈折率で低アッベ数の樹脂開発が盛んに行われており、これに伴い、高アッベ数の樹脂の需要も高まっている。例えば、特許文献1にはビスフェノールAとペンタシクロペンタデカンジメタノール(以下、PCPDMと省略することがある)とを共重合させることで、高アッベ数でありながら、光弾性係数の低いポリカーボネート樹脂が記載されている。また、特許文献2には酸素の存在下、ハロゲン化メタンと特定量の水酸基含有化合物とを光反応に付すことで、塩基を使用せずカーボネート誘導体を製造する方法が提案され、製造の一例として、9,9-ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]フルオレン(以下、BPEFと省略することがある)とPCPDMとの共重合ポリカーボネートが例示されている。特許文献3および特許文献4ではBPEFと3,9-ビス(2-ヒドロキシ-1,1-ジメチルエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ(5,5)ウンデカン(以下、SPGと略すことがある)と4,4’-(3,3,5-トリメチルシクロヘキシリデン)ビスフェノール(以下、BisTMCと略すことがある)とを共重合させることで高屈折率でありながら配向複屈折が小さいポリカーボネート樹脂が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-302860号公報
WO2020/100977号
WO2019/188702号
WO2022/004239号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述したビスフェノールAとPCPDMからなるポリカーボネート樹脂は、光弾性係数に改善の余地があることに加え、配向複屈折も大きいことが課題であった。さらに、得られた樹脂の分子量が高いため、射出成形用途には不向きであり、撮像レンズ等の薄肉の光学部材には使用できなかった。また、上述したBPEFとPCPDMの共重合ポリカーボネートは重量平均分子量が3,360と極めて低く、構造材料や光学材料として使用するには十分なポリマーとは言えない。また、BPEFとSPGとBisTMCからなるポリカーボネート樹脂は屈折率に対してアッベ数が低いという課題があり、さらに光弾性係数に改善の余地があった。
【0006】
そこで本発明の目的は、屈折率に対してアッベ数が高く、さらに配向複屈折および光弾性係数が小さいポリカーボネート樹脂を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、以下の態様を有する本発明により、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の通りである。
【0008】
《態様1》
式(1)及び/又は式(2)で表される繰り返し単位と、式(3)で表される繰り返し単位及び、式(4)で表される繰り返し単位を含むポリカーボネート樹脂であって、樹脂の全繰り返し単位中における、式(1)及び/又は式(2)で表される繰り返し単位の合計が50mol%以上であり、重量平均分子量Mwが10,000以上であるポリカーボネート樹脂。
【0009】
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(式中、R
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は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素原子数1~10の炭化水素基を表す。)
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(式(4)中、nは0~8の範囲であり、Rは、それぞれ炭素原子数1~3のアルキル基を表す。)
【0010】
《態様2》
重量平均分子量Mwが10,000以上60,000以下である態様1に記載のポリカーボネート樹脂。
《態様3》
樹脂の全繰り返し単位中における、前記式(3)で表される繰り返し単位が0mol%を超え50mol%以下である、態様1または2に記載のポリカーボネート樹脂。
《態様4》
樹脂の全繰り返し単位中における、前記式(4)の繰り返し単位が0mol%を超え40mol%以下である、態様1~3のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
《態様5》
前記式(3)中のR
1
~R
4
が水素原子である、態様1~4のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
《態様6》
前記式(4)の繰返し単位が、ビスフェノールTMCから誘導される繰り返し単位である、態様1~5のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
《態様7》
配向複屈折の絶対値が10.0×10
-3
以下である、態様1~6のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
《態様8》
光弾性係数が25×10
-12
Pa未満である、態様1~7のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
《態様9》
アッベ数が25.0以上である、態様1~8のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂。
《態様10》
態様1~9のいずれか一項に記載のポリカーボネート樹脂からなる光学部材。
《態様11》
前記光学部材が撮像レンズである、態様10に記載の光学部材。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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