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公開番号
2025113028
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007637
出願日
2024-01-22
発明の名称
ランナー及び間仕切壁
出願人
チヨダウーテ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E04B
2/74 20060101AFI20250725BHJP(建築物)
要約
【課題】建築物の下地材であるランナーを用いて間仕切壁等の構造体を作製する際の作業負担及びランナー周辺の部材のコストを増加させることなく、且つ施工後のメンテナンスの懸念も発生させずに、ランナーを用いて作製される構造体で発生し得る擦過音を抑制する。
【解決手段】ベース板1Bと、ベース板1Bの両端のうちの少なくとも一方から折れ曲がる側板1Sとを備える建築物の下地材であるランナー1において、側板1Sの厚さ方向で対向する側板1Sの2つの表面のうちの少なくとも一方の静摩擦係数を、所定の値以下にする。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
ベース板と、前記ベース板の両端のうちの少なくとも一方から折れ曲がる側板とを備える建築物の下地材であるランナーであって、
前記側板の厚さ方向で対向する前記側板の2つの表面のうちの少なくとも一方の静摩擦係数が、以下の手順(A1)~(A4)に基づいて導いた場合に、0.20以下である、ランナー。
(A1)静摩擦係数を導く対象物としての前記側板を台座の設置面に沿うように設置して前記台座に固定する。
(A2)幅が10mmであり、幅方向に直交する断面での形状が曲率半径5mmの円弧面となる接触面を有する摩擦材の前記接触面を、JIS P 8155:2010に従って測定される平滑度が10秒以上20秒以下となる石膏ボード用原紙を介して前記側板の表面に接触させ、前記接触面から0.2kgfの荷重を前記側板に付与する。
(A3)前記石膏ボード用原紙を介して前記接触面から前記荷重を付与しながら前記摩擦材を前記設置面と平行な一方向に0.17mm/sの速度で相対的に移動させ、前記摩擦材と前記側板との間の静摩擦力Fsを特定する。
(A4)前記静摩擦力Fsを、0.2kgfの法線力で割ることで、静摩擦係数を導く。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記手順(A3)において前記摩擦材を2mm以上移動させた後の所定の移動範囲で前記摩擦材と前記側板との間の動摩擦力Fdを特定し、前記動摩擦力Fdを0.2kgfの法線力で割ることで動摩擦係数を導いた場合、
前記静摩擦係数が0.20以下となる前記側板の前記表面の動摩擦係数が、0.13以下となる、請求項1に記載のランナー。
【請求項3】
ベース板と、前記ベース板の両端のうちの少なくとも一方から折れ曲がる側板とを備える建築物の下地材であるランナーであって、
前記側板の厚さ方向で対向する前記側板の2つの表面のうちの少なくとも一方の静摩擦係数が、以下の手順(B1)~(B4)に基づいて導いた場合に、0.19以下である、ランナー。
(B1)静摩擦係数を導く対象物としての前記側板を台座の設置面に沿うように設置して前記台座に固定する。
(B2)幅が10mmであり、幅方向に直交する断面での形状が曲率半径5mmの円弧面となる接触面を有する摩擦材の前記接触面を、JIS P 8155:2010に従って測定される平滑度が10秒以上20秒以下となる石膏ボード用原紙を介して前記側板の表面に接触させ、前記接触面から1.2kgfの荷重を前記側板に付与する。
(B3)前記石膏ボード用原紙を介して前記接触面から前記荷重を付与しながら前記摩擦材を前記設置面と平行な一方向に3.3mm/sの速度で相対的に移動させ、前記摩擦材と前記側板との間の静摩擦力Fsを特定する。
(B4)前記静摩擦力Fsを、1.2kgfの法線力で割ることで、静摩擦係数を導く。
【請求項4】
前記手順(B3)において前記摩擦材を2mm以上移動させた後の所定の移動範囲で前記摩擦材と前記側板との間の動摩擦力Fdを特定し、前記動摩擦力Fdを1.2kgfの法線力で割ることで動摩擦係数を導いた場合、
前記静摩擦係数が0.19以下となる前記側板の前記表面の動摩擦係数が、0.16以下となる、請求項3に記載のランナー。
【請求項5】
ベース板と、前記ベース板の両端のうちの少なくとも一方から折れ曲がる側板とを備える建築物の下地材であるランナーであって、
前記側板の厚さ方向で対向する前記側板の2つの表面のうちの少なくとも一方の静摩擦係数が、以下の手順(C1)~(C4)に基づいて導いた場合に、0.11以下である、ランナー。
(C1)静摩擦係数を導く対象物としての前記側板を台座の設置面に沿うように設置して前記台座に固定する。
(C2)半径3mmのステンレス製の球体を有する摩擦材の前記球体を、前記側板の表面に接触させ、前記球体から0.2kgfの荷重を前記側板に付与する。
(C3)前記球体から前記荷重を付与しながら前記摩擦材を前記設置面と平行な一方向に3.3mm/sの速度で相対的に移動させ、前記摩擦材と前記側板との間の静摩擦力Fsを特定する。
(C4)前記静摩擦力Fsを、0.2kgfの法線力で割ることで、静摩擦係数を導く。
【請求項6】
前記手順(C3)において前記摩擦材を2mm以上移動させた後の所定の移動範囲で前記摩擦材と前記側板との間の動摩擦力Fdを特定し、前記動摩擦力Fdを0.2kgfの法線力で割ることで動摩擦係数を導いた場合、
前記静摩擦係数が0.11以下となる前記側板の前記表面の動摩擦係数が、0.07以下となる、請求項5に記載のランナー。
【請求項7】
前記側板の前記表面は、潤滑性表面層により形成される、請求項1乃至6のいずれかに記載のランナー。
【請求項8】
前記潤滑性表面層は、ポリオレフィン、フッ素系樹脂、ポリアセタール、PEEK、PPS、ポリアミド、二硫化モリブテン、二硫化タングステン、グラファイト、及びフッ化黒鉛のうちの一種以上を含む、請求項7に記載のランナー。
【請求項9】
前記潤滑性表面層は、潤滑性樹脂からなる、請求項7に記載のランナー。
【請求項10】
前記潤滑性表面層は、前記ランナーの表面の全体を形成している、請求項7に記載のランナー。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ランナー及び間仕切壁に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物の天井躯体(天井スラブ)に支持される上側ランナーと、建築物の床躯体(床スラブ)に支持される下側ランナーと、上側ランナーと下側ランナーとの間で支持され、水平方向に間隔を空けて並ぶ複数のスタッドと、複数のスタッドに跨がる状態で支持される壁面部材とを有する間仕切壁が従来から知られている。
【0003】
スタッドに壁面部材を支持する間仕切壁には種々のタイプがあり、具体例として、例えば片面2枚張りタイプや、両面2枚張りタイプを挙げることができる。このうち、片面2枚張りタイプでは、スタッドの片側に壁面部材が固定され、壁面部材が、スタッドに固定される下張りと、下張りに固定される上張りとを有する。一方、両面2枚張りタイプでは、スタッドの両側に壁面部材が固定され、各壁面部材が下張りと、上張りとを有する。
【0004】
このような上張りと下張りとを有する壁面部材では、通常、上張り及び下張りのそれぞれが、壁状をなすように配列される複数の面材により形成されている。
【0005】
間仕切壁では耐火性能を要求される場合があり、この場合、壁面部材を構成する面材として、石膏ボードやケイ酸カルシウム板等の不燃性を有する面材が用いられることがある。このような石膏ボード等を用いる片面2枚張りタイプ及び両面2枚張りタイプの従来の間仕切壁では、通常、下張りを構成する面材が、スタッドにビス(ねじくぎ)等によって固定され、上張りを構成する面材は、下張りを構成する面材に対して接着剤によって留め付けられるとともに、ステープルやビス等によって固定されている。
【0006】
ところで、このような間仕切壁では、擦過音と呼ばれる異音が生じ得ることが従来から知られている。擦過音は、建築物の層間変位に起因して生じるものと考えられているが、その発生の根本的なメカニズムは、いまだ明確に解明されていない。
【0007】
擦過音を抑制するための技術としては、これまでに種々のものが提案されている。例えば、特許文献1や特許文献2には、上側ランナーと面材とを接触させないようにするために、面材における上側ランナーに面する部分に逃げを形成する間仕切壁や、面材とスタッドとの間にスペーサを設ける間仕切壁等が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第4918333号公報
特許第3907424号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記のように面材に逃げを形成する場合、面材の加工に手間がかかり、加工コストが増加する。また、面材とスタッドとの間にスペーサを設ける場合には、スペーサの取り付け作業に手間がかかる。また、スペーサは経年使用で落下する虞もある。完成済の建造物においてスペーサを修復させるのは、極めて困難である。また、ランナーにおける面材と対向する面にテープを貼り付ける手法も知られている。しかしながら、この手法も手間がかかる。また、テープの厚みが仕上がりに影響を与えることもある。
【0010】
以上に鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、建築物の下地材であるランナーを用いて間仕切壁等の構造体を作製する際の作業負担及びランナー周辺の部材のコストを増加させることなく、且つ施工後のメンテナンスの懸念も発生させずに、ランナーを用いて作製される構造体で発生し得る擦過音を抑制すること、である。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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