TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025113033
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007651
出願日2024-01-22
発明の名称高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システム
出願人株式会社三井E&S
代理人個人,個人,個人
主分類F17D 5/04 20060101AFI20250725BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】舶用機関室への水素燃料供給が高圧噴射であっても、舶用機関室内への水素漏洩を防止し、内管からの水素漏洩をいち早く検知できる水素漏洩検知システムを提供すること。
【解決手段】二重管の内管101には高圧の水素ガスが流れ、外管環状部104には窒素ガスが流れる構造であり、外管環状部104の出口は、排気ファン105に接続されており、外管環状部104の窒素ガスの圧力は、内管101の水素ガスの圧力より低圧である状態を維持し、且つ大気圧より高圧である状態を維持するように、排気ファン105によって調整され、外管環状部104の出口側配管に水素漏洩を検知する水素ガスセンサ106を設置する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
高圧の水素ガス燃料を舶用機関へ供給する水素ガス燃料配管のうち、ガス安全機関区域内に位置する前記水素ガス燃料配管を二重管で構成してなる高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システムであって、
前記二重管の内管には高圧の水素ガスが流れ、外管環状部には窒素ガスが流れる構造であり、
前記外管環状部の出口は、排気ファンに接続されており、
前記外管環状部の窒素ガスの圧力は、前記内管の水素ガスの圧力より低圧である状態を維持し、且つ大気圧より高圧である状態を維持するように、前記排気ファンによって調整され、
前記外管環状部の出口側配管に水素漏洩を検知する水素ガスセンサを設置することを特徴とする高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システム。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記外管環状部の圧力を検知する圧力センサを備え、
前記圧力センサで検知された圧力と、前記ガス安全機関区域の大気圧とを検知して、
前記水素ガスの圧力(P1)、前記窒素ガスの圧力(P2)および前記大気圧(P3)の関係が
(P1)>(P2)>(P3)
となるように、前記排気ファンの吐出圧を調整することを特徴とする請求項1記載の高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システム。
【請求項3】
液化水素タンクと、該液化水素タンクから送られる液化水素を蒸発して水素ガスを得る蒸発器と、前記水素ガスを圧縮して高圧の水素ガスを生成するガスコンプレッサとを備えることを特徴とする請求項1記載の高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システム。
【請求項4】
液化水素タンクと、該液化水素タンクから送られる液化水素を加圧するポンプと、前記加圧された液化水素を蒸発して水素ガスを得る蒸発器とを備えることを特徴とする請求項1記載の高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素漏洩検知システムに関し、詳しくは、水素燃料をディーゼルエンジンのような舶用機関に安全に供給できる水素漏洩検知システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1では、舶用ボイラに可燃ガスを送る管を二重管にして、その環状部に窒素を内管の可燃性ガスより高い圧力で封入することで、可燃性ガスが環状部へ漏洩することを防止するとともに、環状部の圧力を監視して警報を出す仕組みが報告されている。
【0003】
しかしながら、ディーゼルエンジンへの水素燃料供給は、高圧噴射(例えば30MPa)が必要であり、二重管の内管圧力が高圧であるため、環状部をそれ以上に高圧にする必要があるが、高圧にすることは設備が重厚となり、コスト増を招く問題がある。
【0004】
また、特許文献2では、0.1~1MPaの低圧の水素ガス供給ラインの二重管(導管)の環状部に窒素を流して、複数の分岐管の末端に水素センサを配置して水素の漏洩を検知している。しかしながら、この手法では内管の圧力が高圧水素ガス(例えば30MPa)のような場合には、環状部(外管)をそれ以上の高圧にしようとすると、複数の分岐管を設置することは設備的に製造困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第4508374号公報
特開2023-148911号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題を解決するものであり、舶用機関室への水素燃料供給が高圧噴射(例えば30MPa)であっても、舶用機関室内への水素漏洩を防止し、内管からの水素漏洩をいち早く検知できる水素漏洩検知システムを提供することを課題とする。
【0007】
さらに本発明の他の課題は、以下の記載によって明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は以下の各発明によって解決される。
【0009】
1.
高圧の水素ガス燃料を舶用機関へ供給する水素ガス燃料配管のうち、ガス安全機関区域内に位置する前記水素ガス燃料配管を二重管で構成してなる高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システムであって、
前記二重管の内管には高圧の水素ガスが流れ、外管環状部には窒素ガスが流れる構造であり、
前記外管環状部の出口は、排気ファンに接続されており、
前記外管環状部の窒素ガスの圧力は、前記内管の水素ガスの圧力より低圧である状態を維持し、且つ大気圧より高圧である状態を維持するように、前記排気ファンによって調整され、
前記外管環状部の出口側配管に水素漏洩を検知する水素ガスセンサを設置することを特徴とする高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システム。
2.
前記外管環状部の圧力を検知する圧力センサを備え、
前記圧力センサで検知された圧力と、前記ガス安全機関区域の大気圧とを検知して、
前記水素ガスの圧力(P1)、前記窒素ガスの圧力(P2)および前記大気圧(P3)の関係が
(P1)>(P2)>(P3)
となるように、前記排気ファンの吐出圧を調整することを特徴とする前記1記載の高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システム。
3.
液化水素タンクと、該液化水素タンクから送られる液化水素を蒸発して水素ガスを得る蒸発器と、前記水素ガスを圧縮して高圧の水素ガスを生成するガスコンプレッサとを備えることを特徴とする前記1記載の高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システム。
4.
液化水素タンクと、該液化水素タンクから送られる液化水素を加圧するポンプと、前記加圧された液化水素を蒸発して水素ガスを得る蒸発器とを備えることを特徴とする前記1記載の高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システム。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、舶用機関室への水素燃料供給が高圧噴射(例えば30MPa)であっても、舶用機関室内への水素漏洩を防止し、内管からの水素漏洩をいち早く検知できる水素漏洩検知システを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社三井E&S
船体撮影システム
25日前
株式会社三井E&S
船舶の船体管理方法及び船舶の船体管理装置
12日前
株式会社三井E&S
水素ガス漏洩検知装置及び水素ガス漏洩検知方法
3日前
株式会社三井E&S
高圧水素ガス配管からの水素ガス漏洩検知システム
3日前
株式会社三井E&S
エンジン排ガスの処理装置及びエンジン排ガスの処理方法
6日前
株式会社三井E&S
クレーンの構造物の疲労評価方法および疲労評価システム
1か月前
株式会社三井E&S
航行情報生成装置および航行情報生成方法、プログラム、並びに、航行情報生成システム
4日前
株式会社三井E&S
ガス漏れ検知装置及びガス漏れ検知方法
1か月前
株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
3か月前
株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
1か月前
川崎重工業株式会社
竪型タンク
2か月前
有限会社 両国設備
液体容器の加熱器
8か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
4か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
4か月前
株式会社神戸製鋼所
ガス供給システム
7か月前
川崎重工業株式会社
液化ガス貯蔵タンク
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンク
1か月前
大日本印刷株式会社
ガス充填容器
6か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
6か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
6か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンク
8か月前
株式会社タツノ
充填ノズル
8か月前
トヨタ自動車株式会社
水素充填装置
2か月前
那須電機鉄工株式会社
水素吸蔵合金タンク
6か月前
川崎重工業株式会社
低温流体の移送システム
2か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
3か月前
株式会社神戸製鋼所
水素吸蔵合金容器
3日前
川崎重工業株式会社
再液化装置
6か月前
トヨタ自動車株式会社
ガス供給システム
8か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンクのパージ方法
5か月前
トヨタ自動車株式会社
タンクモジュール
3か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
1か月前
清水建設株式会社
水素貯蔵供給システム
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
1か月前
オリオン機械株式会社
燃料供給装置および発電システム
2か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンクシステム
1か月前
続きを見る