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公開番号2025113097
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024024623
出願日2024-02-21
発明の名称接着系アンカー、アンカー穴の形成方法およびこれに用いるガイドプレート
出願人FSテクニカル株式会社
代理人弁理士法人真菱国際特許事務所
主分類E04B 1/41 20060101AFI20250725BHJP(建築物)
要約【課題】単純な構造で且つ高い定着力を持ってコンクリート製の壁体に定着可能な接着系アンカー等を提供する。
【解決手段】壁体Wにあと施工で定着される接着系アンカー10であって、アンカー穴WHに挿入されるアンカーボルト11と、アンカー穴WHとアンカーボルト11との間隙に充填される接着剤12と、を備え、アンカーボルト11は、固定対象物がねじ止めされるアンカー本体14と、アンカー本体14の外周面に軸方向に倣って固着され、径方向において放射状に延在する複数枚の羽根状板15と、を有している。
【選択図】 図1




特許請求の範囲【請求項1】
アンカー穴を介して、壁体にあと施工で定着される接着系アンカーであって、
前記壁体に形成された前記アンカー穴に挿入されるアンカーボルトと、
前記アンカー穴と前記アンカーボルトとの間隙に充填される接着剤と、を備え、
前記アンカーボルトは、
固定対象物がねじ止めされるアンカー本体と、
前記アンカー本体の外周面に軸方向に倣って固着され、径方向において放射状に延在する複数枚の羽根状板と、を有することを特徴とする接着系アンカー。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
複数枚の前記羽根状板は、前記アンカー本体を中心に平面視十字状に配置した4枚のもので構成されていることを特徴とする請求項1に記載の接着系アンカー。
【請求項3】
180°点対称位置に配置された各2枚の前記羽根状板は、前記アンカー穴の開口部側に位置する部分が直線で奥側に位置する部分が円弧となる側面視略半月状の輪郭を有することを特徴とする請求項2に記載の接着系アンカー。
【請求項4】
前記アンカー本体の縦寸法に対し前記羽根状板の縦寸法は短く形成され、且つ前記アンカー本体には固定対象物がねじ止めされる雌ネジ部が形成され、
前記アンカー本体の前記開口部側の端面と、前記羽根状板の前記開口部側の端面とが、面一に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の接着系アンカー。
【請求項5】
前記アンカー本体の縦寸法に対し前記羽根状板の縦寸法は短く形成され、且つ前記アンカー本体には固定対象物がねじ止めされる雌ネジ部が形成され、
前記アンカー本体の前記開口部側の端面に対し、前記羽根状板の前記開口部側の端面が、セットバックするように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の接着系アンカー。
【請求項6】
前記アンカー本体の縦寸法に対し前記羽根状板の縦寸法は短く形成され、且つ前記アンカー本体には固定対象物がねじ止めされる雄ネジ部が形成され、
前記アンカー本体の前記開口部側の埋込み基準位置と、前記羽根状板の前記開口部側の端面の位置とが、同位置に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の接着系アンカー。
【請求項7】
前記アンカー本体の縦寸法に対し前記羽根状板の縦寸法は短く形成され、且つ前記アンカー本体には固定対象物がねじ止めされる雄ネジ部が形成され、
前記アンカー本体の前記開口部側の埋込み基準位置に対し、前記羽根状板の前記開口部側の端面の位置が、セットバックするように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の接着系アンカー。
【請求項8】
前記アンカー本体に取り付けられ、前記アンカーボルトを定着した前記接着剤のうち、前記壁体の表面に露出した露出接着剤を覆う保護カバーを、更に備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の接着系アンカー。
【請求項9】
アンカー穴を介して、壁体にあと施工で定着される接着系アンカーであって、
前記壁体に形成された前記アンカー穴に挿入されるアンカーボルトと、
前記アンカー穴と前記アンカーボルトとの間隙に充填される接着剤と、を備え、
前記アンカーボルトは、
固定対象物がねじ止めされるアンカー本体と、
前記アンカー本体を囲繞するよう配設した筒体と、
前記筒体の外周面に軸方向に倣って固着され、径方向において放射状に延在する複数枚の羽根状板と、を有することを特徴とする接着系アンカー。
【請求項10】
請求項3に記載の接着系アンカーが定着されるアンカー穴の形成方法であって、
前記アンカー本体が挿入される主アンカー穴を形成する穿孔工程と、4枚の前記羽根状板が挿入されると共に直交する2つの半月穴部から成る副アンカー穴を形成する研削カット工程と、を備え、
前記研削カット工程では、回転するダイヤモンドホイールを用い、
一方の2枚の前記羽根状板が挿入される一方の前記半月穴部を形成する第1研削カット工程と、
他方の2枚の前記羽根状板が挿入される他方の前記半月穴部を形成する第2研削カット工程と、を実施することを特徴とするアンカー穴の形成方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アンカー穴を介して、主に軽量コンクリートの壁体にあと施工で定着される接着系アンカー、アンカー穴の形成方法およびこれに用いるガイドプレートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、接着系アンカーではないが、ALC版等の軟質軽量部材に埋設使用されるホールインアンカーが知られている(特許文献1参照)。
このホールインアンカーは、中空部内壁にボルト螺着用のねじを形成した筒体の筒壁に、周方向から筒軸に集中する複数個の孔を設け、これらの各孔に筒壁肉厚より長いピンを挿入し、これら各ピンの内端を中空部の一側から打ち込むポンチの先端テーパー部で押圧し、以ってこれら各ピンの外端を筒壁より所定長突出させるようにしたものである。
これにより、各ピンの外端が側壁に食い込むため、ホールインアンカーのフリクション効果(定着力)を高めることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭57-71947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような、従来のALC版用のホールインアンカーでは、側壁に食い込むピンの吐出寸法が、固定対象物を取り付けるボルトの半径より小さいもとなるため、側壁に十分に食い込ませることができない問題がある。また、突出したピンを筒体の肉厚で保持する構造であるため、筒体に引抜き力が加わると、ピンが筒体から抜け落ちてしまう問題がある。したがって、十分な定着力を持たせようとすると構造が複雑で大型になってしまう問題があった。逆に、コンパクトに構成すると、十分な定着力が得られないものとなる。また、このことは普通コンクリートに定着されるあと施工アンカーにも言えることである。
【0005】
本発明は、単純な構造で且つ高い定着力を持ってコンクリート製の壁体に定着可能な接着系アンカー、アンカー穴の形成方法およびこれに用いるガイドプレートを提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の接着系アンカーは、アンカー穴を介して、壁体にあと施工で定着される接着系アンカーであって、壁体に形成されたアンカー穴に挿入されるアンカーボルトと、アンカー穴とアンカーボルトとの間隙に充填される接着剤と、を備え、アンカーボルトは、固定対象物がねじ止めされるアンカー本体と、アンカー本体の外周面に軸方向に倣って固着され、径方向において放射状に延在する複数枚の羽根状板と、を有することを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、アンカー本体および複数枚の羽根状板が、接着剤を介してアンカー穴に定着される。この場合、特に複数枚の羽根状板は、大きな接着面積(表面積)を存してアンカー穴の内壁面に接着される。これにより、アンカーボルトは、普通コンクリートは元より軽量コンクリートへの定着であっても、十分な引抜き耐力およびせん断耐力を発揮することとなる。すなわち、単純な構造で且つ高い定着力を持ってコンクリート製の壁体に定着可能となる。
【0008】
この場合、複数枚の羽根状板は、アンカー本体を中心に平面視十字状に配置した4枚のもので構成されていることが好ましい。
【0009】
この構成によれば、接着面積を十分に執り得ると共に、4枚の羽根状板をアンカー本体に十字状に溶着するだけで簡単に作製することができる。
【0010】
この場合、180°点対称位置に配置された各2枚の羽根状板は、アンカー穴の開口部側に位置する部分が直線で奥側に位置する部分が弧状となる側面視略半月状の輪郭を有することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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