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公開番号2025113444
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025088906,2021117961
出願日2025-05-28,2021-07-16
発明の名称コンクリート製構造体の穿孔方法
出願人株式会社水道技術開発機構
代理人個人
主分類E04G 23/02 20060101AFI20250725BHJP(建築物)
要約【課題】貫通孔が貫通形成される構造体を能率良く、効果的に補強して、穿孔による構造体への悪影響を回避する。
【解決手段】コンクリート製の構造体1に穿孔機のカッターで貫通孔を形成するコンクリート製構造体の穿孔方法であって、穿孔機による穿孔作業工程を実行する前に、構造体1の外面1aにおける穿孔相当箇所1Aの外周側の補強対象外面領域5に、強化繊維を備えた補強用シート10を貼り付ける補強作業工程を実行する。
【選択図】図7


特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート製の構造体に穿孔機のカッターで貫通孔を形成するコンクリート製構造体の穿孔方法であって、
前記穿孔機による穿孔作業工程を実行する前に、前記構造体の外面における穿孔相当箇所の外周側の補強対象外面領域に、強化繊維を備えた補強用シートを貼り付ける補強作業工程を実行するコンクリート製構造体の穿孔方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、既存の鉄筋コンクリート製の浄水池・配水池等の貯水池での管路増設工事、或いは、鉄筋コンクリート製の貯水地の増設に伴う管連絡工事等を行う場合に必要となる穿孔技術で、詳しくは、コンクリート製の構造体に穿孔機のカッターで貫通孔を形成するコンクリート製構造体の穿孔方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来のコンクリート製構造体の穿孔方法では、特許文献1に示すように、構造体の外面における穿孔相当箇所に、穿孔機の円筒状のカッターが通過可能な短管の一端側の連結フランジを水密状態でボルトにて固定する。短管の他端側の連結フランジには、仕切弁を介して穿孔機を取付ける。この穿孔機のカッターを、開弁操作されている仕切弁から短管内に送り込み、構造体の穿孔相当箇所に貫通孔を形成する。この穿孔に伴って発生した円柱状の切片を収納しているカッターを、短管及び仕切弁から抜き出す。その後、仕切弁を閉弁操作して穿孔機を撤去する。
【0003】
上述のコンクリート製構造体の穿孔方法では、コンクリート製の構造体に貫通孔を形成すると、断面欠損により構造体の耐力が低下する。特に、構造体内の配筋のうち、穿孔相当箇所に位置する鉄筋がカッターで切断除去された場合には、構造体の耐力が大きく低下する。この穿孔相当箇所での鉄筋の切断除去によって構造体の強度が損なわれると、水圧や土圧等が作用する構造体の安全性が保証できなくなる可能性がある。
【0004】
そこで、貫通孔が形成されるコンクリート製の構造体の補強技術として、例えば、特許文献2に示す補強方法が存在する。この補強方法は、貫通孔が形成されたのちの構造体の外面を、強化繊維を備えたプラスチックシートで補強する方法であり、構造体の重量を変えることなく短工期で簡便に補強することができる。
特許文献2の補強方法の一実施形態として、構造体の外面に、貫通孔の開口周縁を挟む状態で第1組の2枚のプラスチックシートを一方向に沿って平行に貼り付けたのち、第2組の2枚のプラスチックシートを、貫通孔の開口周縁を挟む状態で第1組のプラスチックシートに対して直交する方向に沿って平行に貼り付ける方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-218036号公報
特開平9-125601号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述の特許文献2の補強方法を、特許文献1のコンクリート製構造体の穿孔方法に適用すると、穿孔機のカッターを、開弁操作されている仕切弁から短管内に送り込み、構造体の穿孔相当箇所に貫通孔を形成する。その後、短管の連結フランジがボルト固定されている構造体の外面に、プラスチックシートを貼り付けて補強することになる。そのため、穿孔作業終了時からプラスチックシートの貼り付けによる補強作業が完了するまでに相当の期間を要し、その間に、穿孔による断面欠損によって耐力が低下した構造体に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0007】
しかも、プラスチックシートの貼り付け開始位置は、構造体の外面のうち、短管の連結フランジが当接しているフランジ当接部位の外周縁又はそれの外周側近傍位置から開始することになる。そのため、貫通孔の開口周縁から短管の連結フランジの外周縁までの範囲は、プラスチックシートが存在しない非補強領域となり、構造体の補強面で改善の余地がある。
さらに、プラスチックシートの貼り付け作業は、短管及び仕切弁が取り付けられた状態で行う必要があるため、作業スペースが制限され、プラスチックシートの貼り付け作業能率が低下する不都合がある。
【0008】
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、貫通孔が貫通形成される構造体を能率良く、効果的に補強して、穿孔による構造体への悪影響を回避することのできるコンクリート製構造体の穿孔方法を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1特徴構成は、コンクリート製の構造体に穿孔機のカッターで貫通孔を形成するコンクリート製構造体の穿孔方法であって、
前記穿孔機による穿孔作業工程を実行する前に、前記構造体の外面における穿孔相当箇所の外周側の補強対象外面領域に、強化繊維を備えた補強用シートを貼り付ける補強作業工程を実行する点にある。
【0010】
本構成によれば、穿孔作業工程を実行するための短管、仕切弁等を取付ける前に、構造体の外面における穿孔相当箇所の外周側の補強対象外面領域に対して、強化繊維を備えた補強用シートの貼り付けによる補強作業工程を実行する。そのため、構造体の補強作業が完了したのちに穿孔作業を実行するので、穿孔による構造体への悪影響を回避することができる。しかも、補強用シートを、貫通孔の開口周縁相当位置から補強対象外面領域の全域に亘って貼り付けることができる。さらに、短管や仕切弁等によって作業スペースが制限されることもないので、コンクリート製構造体を能率良く、効果的に補強することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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