TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025113857
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024008234
出願日
2024-01-23
発明の名称
法面安定化グラウンドアンカー工法
出願人
株式会社伊藤組
代理人
弁理士法人アイミー国際特許事務所
主分類
E02D
17/20 20060101AFI20250728BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】受圧板を用いずに、法面を安定化させる工法を提供する。
【解決手段】緊張・定着用アンカー3の打設位置を決定し、平板ブロック体30によって法面1を安定化させるのに必要な強度を維持し得る鉄筋量を計算し、その決定に合致するように複数の鉄筋を準備し、複数本の鉄筋枠固定用アンカー5を法面に打設し、準備した複数の鉄筋を互いに連結固定して補強鉄筋枠10を組立て、この補強鉄筋枠を鉄筋枠固定用アンカーに連結固定し、保孔管を補強鉄筋枠の所定位置に連結固定し、補強鉄筋枠を充填しかつ取り囲むようにモルタルを吹き付け、法面上に平板ブロック体を作製し、ボーリングを行いアンカー用孔を形成し、アンカー用孔内に緊張・定着用アンカーを挿入し、グラウト材を注入してアンカーを固定し、アンカーを引張り、所要の残存引張力が得られるように初期緊張力を導入し、緊張力を維持した状態でアンカーの位置を固定することを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
山肌、河川の土手等の傾斜面を安定化させるための法面安定化工法であって、
法面上の、緊張・定着用アンカーの打設位置を決定する工程と、
補強鉄筋枠と、この補強鉄筋枠を充填しかつ周囲を取り囲むモルタルとからなる平板ブロック体によって法面を安定化させるのに必要な強度を維持し得る鉄筋量を計算する工程と、
強度計算に基づいて算出された必要な鉄筋量を上回る量となるように、使用する鉄筋の直径、長さ及び本数を決定し、その決定に合致するように複数の鉄筋を準備する工程と、
緊張・定着用アンカーの打設位置を取り囲む位置に補強鉄筋枠を組み立てるために、先行して複数本の鉄筋枠固定用アンカーを所定の位置関係で法面に打設する工程と、
準備した複数の鉄筋を所定の位置関係及び配置間隔で互いに連結固定して補強鉄筋枠を組立て、この補強鉄筋枠を鉄筋枠固定用アンカーに連結固定する工程と、
緊張・定着用アンカー用に削孔する孔径に合わせて適切な保孔管を選定し、この保孔管を補強鉄筋枠の所定位置に連結固定する工程と、
補強鉄筋枠を充填しかつ取り囲むようにモルタルを吹き付け、法面上に平板ブロック体を作製する工程と、
保孔管を通してボーリングを行い、緊張・定着用アンカーを受け入れるためのアンカー用孔を形成する工程と、
アンカー用孔内に緊張・定着用アンカーを挿入し、グラウト材を注入して緊張・定着用アンカーを固定する工程と、
緊張ジャッキを用いて緊張・定着用アンカーを引張り、所要の残存引張力が得られるように初期緊張力を導入し、緊張力を維持した状態で緊張・定着用アンカーの位置を固定する工程とを備える、法面安定化工法。
続きを表示(約 760 文字)
【請求項2】
補強鉄筋枠を鉄筋枠固定用アンカーに固定連結する工程の後で、かつ、モルタルを吹き付け、法面上に平板ブロック体を作製する工程の前に、補強鉄筋枠の周囲を取り囲む型枠を設置する工程を備える、請求項1に記載の法面安定化工法。
【請求項3】
緊張・定着用アンカーをアンカー用孔に固定する工程の後で、かつ、緊張・定着用アンカーを引張る前に、露出している緊張・定着用アンカーを取り囲む頭部プレートを設置する工程を備え、
前記緊張・定着用アンカーの位置を固定する工程は、緊張・定着用アンカーの緊張力を維持した状態でくさびを打ち込み、緊張・定着用アンカーの頭部と、頭部プレートとを強固に固定することを含む、請求項1に記載の法面安定化工法。
【請求項4】
緊張・定着用アンカーの頭部と頭部プレートとを強固に固定した後に、頭部プレートから突出するアンカー材の部分を切断し、その後に緊張・定着用アンカーの切断頭部を覆うように頭部保護キャップを頭部プレートに取り付ける工程を備える、請求項3に記載の法面安定化工法。
【請求項5】
前記補強鉄筋枠は、相対的に低い高さ位置で縦横に交差する複数の縦鉄筋及び複数の横鉄筋を含む下部鉄筋枠と、下部鉄筋枠の上方位置で縦横に交差する複数の縦鉄筋及び複数の横鉄筋を含む上部鉄筋枠と、下部鉄筋枠および上部鉄筋枠を連結する結合部材とを備える、請求項1に記載の法面安定化工法。
【請求項6】
前記平板ブロック体にポリウレア樹脂を吹き付ける工程をさらに備える、請求項1に記載の法面安定化工法。
【請求項7】
前記平板ブロック体を構成するモルタル中に、着色剤又は補強繊維が含有されている、請求項1に記載の法面安定化工法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
山肌、河川の土手等の傾斜面(切土法面を含む)を安定化させるための工法に関する。
続きを表示(約 740 文字)
【背景技術】
【0002】
山肌や河川の土手等の傾斜面(法面)を補強、安定化する工法として、削孔したアンカー孔に挿入した引張材(アンカー又はボルト)をグラウティングし、この引張材で受圧板を法面に対して圧接させるグラウンドアンカー工または鉄筋挿入工が知られている。
【0003】
例えば特許第5907443号公報(特許文献1)は、受圧板施工用不陸調整枠体を用いて受圧板を設置する工法を開示している。この特許文献1に開示された工法は、概ね以下の工程からなる。
【0004】
a)施工現場から離れた工場で受圧板施工用不陸調整枠体を組み立てる。不陸調整枠体の1基当たりの重量は比較的軽量であり、吊り下げ用の特別なクレーン装置等を必要とせずに、人力での設置が可能である。
【0005】
b)組立てた受圧板施工用不陸調整枠体を施工現場にまで運ぶ。
【0006】
c)施工現場の法面に複数の補助アンカー孔を削孔し、これらの補助アンカー孔に補助アンカーを挿入し固定する。
【0007】
d)固定した補助アンカーと受圧板施工用不陸調整枠体とを結束部材等で連結する。
【0008】
e)受圧板施工用不陸調整枠体内のアンカー削孔位置に挿抜管を設置する。
【0009】
f)圧送ポンプを用いて不陸調整枠体内部にモルタルまたはコンクリートを打設し、表面をコテで仕上げることで不陸調整用吹き付け台座を形成する。
【0010】
g)挿抜管を通して専用機械によって所定の深度まで削孔し、PC鋼線等のアンカー材を挿入する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
株式会社伊藤組
法面安定化グラウンドアンカー工法
1日前
個人
簡易免震構造
11日前
株式会社竹中工務店
建築方法
1か月前
株式会社クボタ
作業車
27日前
住友建機株式会社
ショベル
1か月前
住友建機株式会社
ショベル
27日前
住友建機株式会社
ショベル
27日前
住友建機株式会社
ショベル
27日前
住友建機株式会社
作業機械
26日前
住友建機株式会社
ショベル
26日前
住友建機株式会社
作業機械
28日前
株式会社クボタ
作業機
1か月前
日立建機株式会社
建設機械
1か月前
日本車輌製造株式会社
建設機械
26日前
株式会社クボタ
作業車両
7日前
株式会社クボタ
作業車両
1か月前
日本車輌製造株式会社
建設機械
4日前
株式会社久保製作所
河川構造物
12日前
日立建機株式会社
作業機械
6日前
住友重機械工業株式会社
ショベル
27日前
大仲建設株式会社
スコップ
1か月前
住友重機械工業株式会社
ショベル
29日前
前田工繊株式会社
繊維製布団篭
1日前
日立建機株式会社
電動式建設機械
12日前
日本精機株式会社
施工管理システム及び施工管理方法
1日前
ナブテスコ株式会社
建設機械の関節機構
4日前
戸田建設株式会社
杭頭空間形成装置
29日前
株式会社小松製作所
作業機械
27日前
住友重機械工業株式会社
作業機械の制御装置
1か月前
株式会社小松製作所
作業機械
8日前
ヤンマーホールディングス株式会社
作業機械
1か月前
株式会社マキタ
打撃工具
27日前
株式会社丸和
連結金具セット、及び連結方法
6日前
日立建機株式会社
作業機械
1か月前
株式会社竹中工務店
基礎梁
14日前
日本車輌製造株式会社
取付具
1日前
続きを見る
他の特許を見る