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公開番号2025114381
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024009043
出願日2024-01-24
発明の名称鋼管柱の補強構造及び補強方法
出願人ニッショウ機器株式会社
代理人個人
主分類E04G 23/02 20060101AFI20250729BHJP(建築物)
要約【課題】既存の鋼管柱の構造を活用しつつ、補強効果を向上させ、振動や衝撃に対する耐性を高め、補強作業の効率と信頼性を高め、耐久性と安全性を向上させる。
【解決手段】既存の鋼管柱1の補強工法であって、鋼管柱1の側部に開口部2bを形成する開口形成工程と、開口部2bから棒状部材である異形鉄筋6を鋼管柱1内部に入れて鋼管柱1内壁面に固定するとともに、開口から鋼管柱1内底部に充填材4を充填し、異形鉄筋6の下端部分を充填材4に埋設する固定工程と、充填材4の充填上面から開口部2bの開口高さ位置まで固化剤である樹脂モルタル5を注入する固化工程と、開口部2bを閉止する閉止工程とを含む。固定工程において、異形鉄筋6は、接着剤により鋼管柱本体2内壁面に固定される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
既存の鋼管柱の補強工法であって、
前記鋼管柱の側部に開口を形成する開口形成工程と、
前記開口から棒状部材を前記鋼管柱内部に入れて前記鋼管柱内壁面に固定するとともに、前記開口から前記鋼管柱内底部に充填材を充填し、前記棒状部材の下端部分を前記充填材に埋設する固定工程と、
前記充填材の充填上面から前記開口の開口高さ位置まで固化剤を注入する固化工程と
前記開口を閉止する閉止工程と
を含むことを特徴とする鋼管柱の補強工法。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記開口形成工程では、前記鋼管柱に予め備えられた蓋体を取り外すことにより前記開口を形成し、
前記閉止程では、前記蓋体を復帰させることにより前記開口を閉止する
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管柱の補強工法。
【請求項3】
前記固定工程において、棒状部材は異形鉄筋であり、この異形鉄筋を接着剤により前記鋼管柱内壁面に固定することを特徴とする請求項1に記載の鋼管柱の補強工法。
【請求項4】
前記固定工程において前記充填材はモルタル又はコンクリートであり、
前記固化工程において固化剤は樹脂モルタルである
ことを特徴と請求項1に記載の鋼管柱の補強工法。
【請求項5】
前記固定工程において、前記鋼管柱内部に配線が既設されている場合に、前記配線を保護する管状部材を前記充填材に埋設し、
前記固化工程において、前記管状部材の上端部を前記固化剤上部に突出させつつ、前記筒状部材を前記固化剤中に埋設する
ことを特徴とする請求項1に記載の鋼管柱の補強工法。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の鋼管柱の補強方法によって補強されたことを特徴とする鋼管柱の補強構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビルや橋梁などの支持構造、照明柱や広告看板等の構造材などの鋼管柱の補強構造及び補強方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、鋼管柱の補強は、鋼管の内部にコンクリートを充填した複合構造を形成し、コンクリートの圧縮強度と鋼管の引張強度を組み合わせることで、地震などによる過大な変形に対しても強度の低下を減少させ、高い耐震性を提供できる。また、他の方法としては、破損した鋼管柱に繊維補強プラスチック(FRP)シートを貼り付けて補強するFRPシート工法や、炭素繊維を使用したSCFRシートを腐食部分に専用接着剤で貼り付け、仕上げ塗装を施すSCFR工法がある。
【0003】
さらに、強度を高める工法として、鋼管柱の上端末口部から中空部に複数の棒状部材を挿入して中空部内に複数の棒状部材を補強材として配置し、中空部内側面と棒状部材の隙間を充填する隙間充填材を末口部から中空部に注入する技術が提案されている(特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-283392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載された技術では、鋼管柱の上端末口部を形成する必要があることから、既存の鋼管柱の上端末口部を切断しなければならず、鋼管柱の構造的強度に影響を与え、全体の安定性や耐久性が低下する可能性があった。
【0006】
また、上述した特許文献1に記載された技術では、棒状部材が鋼管柱に直接固定されないことから、補強材と鋼管柱の間での相互作用が不十分になり、補強効果が低下する可能性がある。非固定の棒状部材は振動や衝撃に対して耐性が低く、特に震動が多い環境や衝撃が頻繁に発生する環境では、耐久性や安全性に関する懸念がある。
【0007】
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、既存の鋼管柱の構造を活用しつつ、補強効果を向上させ、振動や衝撃に対する耐性を高め、補強作業の効率と信頼性を高め、耐久性と安全性を向上させることのできる工法及び構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の補強工法は、既存の鋼管柱の補強工法であって、
前記鋼管柱の側部に開口を形成する開口形成工程と、
前記開口から棒状部材を前記鋼管柱内部に入れて前記鋼管柱内壁面に固定するとともに、前記開口から前記鋼管柱内底部に充填材を充填し、前記棒状部材の下端部分を前記充填材に埋設する固定工程と、
前記充填材の充填上面から前記開口の開口高さ位置まで固化剤を注入する固化工程と
前記開口を閉止する閉止工程と
を含むことを特徴とする。
また、本発明の鋼管柱の補強構造は、上記補強工法によって補強されたことを特徴とする。
【0009】
上記発明において前記開口形成工程では、前記鋼管柱に予め備えられた蓋体を取り外すことにより前記開口を形成し、
前記閉止工程では、前記蓋体を復帰させることにより前記開口を閉止する
ことが好ましい。
【0010】
上記発明では前記固定工程において、棒状部材は異形鉄筋であり、この異形鉄筋を接着剤により前記鋼管柱内壁面に固定することが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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