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公開番号2025114921
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009162
出願日2024-01-25
発明の名称EGRバルブ制御装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F02M 26/50 20160101AFI20250730BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】内燃機関の減速燃料カット後の再始動性を確保する。
【解決手段】EGRバルブ制御装置100は、車両に搭載され、燃料噴射部1aと排気再循環量を調整するEGRバルブ9とを有する内燃機関と、車両の減速走行時に燃料カット条件の成否を判定し、燃料カット条件が成立したと判定されると、燃料噴射部1aからの燃料供給を停止するとともにEGRバルブ9が第1所定回数の開閉動作を行うように燃料噴射部1aとEGRバルブ9とを制御する制御部10と、を備える。制御部10は、さらに、車両のイグニッションスイッチがオフされると、第2所定回数の開閉動作を行うようにEGRバルブ9を制御する。第1所定回数は、第2所定回数よりも少ない。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載され、燃料噴射部と排気再循環量を調整するEGRバルブとを有する内燃機関と、
前記車両の減速走行時に燃料カット条件の成否を判定し、前記燃料カット条件が成立したと判定されると、前記燃料噴射部からの燃料供給を停止するとともに前記EGRバルブが第1所定回数の開閉動作を行うように前記燃料噴射部と前記EGRバルブとを制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、さらに、前記車両のイグニッションスイッチがオフされると、第2所定回数の開閉動作を行うように前記EGRバルブを制御し、
前記第1所定回数は、前記第2所定回数よりも少ないことを特徴とするEGRバルブ制御装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
請求項1に記載のEGRバルブ制御装置において、
前記EGRバルブに異物が噛み込まれた噛み込み状態を検出する検出部をさらに備え、
前記制御部は、前記車両の減速走行時に前記内燃機関への燃料供給が停止されると、さらに、前記検出部により前記噛み込み状態が検出されることを条件として、前記第1所定回数の開閉動作を行うように前記EGRバルブを制御することを特徴とするEGRバルブ制御装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のEGRバルブ制御装置において、
前記制御部は、前記イグニッションスイッチがオンされた後、前記内燃機関の運転中に前記EGRバルブが作動したことを条件として、前記開閉動作を行うように前記EGRバルブを制御することを特徴とするEGRバルブ制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載された内燃機関の排気再循環(EGR(Exhaust Gas Recirculation))バルブを制御するEGRバルブ制御装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
近年、EGRバルブを有する車両において、EGRバルブの健全性を確保し、車両および交通の安全性を向上させることで、持続可能な輸送システムの発展に寄与することを目的に研究開発が行われている。この種のEGRバルブに関する技術として、従来、EGRバルブの開閉動作を行うことでEGRバルブに付着した異物や噛み込まれた異物を除去するようにした装置が知られている(例えば特許文献1,2参照)。特許文献1記載の装置では、イグニッションスイッチがオフされて内燃機関の運転が停止すると、EGRバルブを閉弁させ、その後、全開させる。特許文献2記載の装置では、内燃機関の減速燃料カット時に、弁体が全閉と微少開度との間で開閉を繰り返すようにEGRバルブを制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平8-303307号公報
特開2013-249774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、内燃機関の減速燃料カットの直後には、車両のアイドルストップ等を経て、内燃機関への燃料供給が停止された燃料カットの状態から燃料供給が再開されて燃焼が再開される再始動が必要になることがある。このような場合に、EGRバルブの開閉動作が過剰に行われると、開閉動作中に吸気通路に流入するEGRガスが増えることで燃焼再開時の燃焼状態が悪化し、再始動が困難になるおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様であるEGRバルブ制御装置は、車両に搭載され、燃料噴射部と排気再循環量を調整するEGRバルブとを有する内燃機関と、車両の減速走行時に燃料カット条件の成否を判定し、燃料カット条件が成立したと判定されると、燃料噴射部からの燃料供給を停止するとともにEGRバルブが第1所定回数の開閉動作を行うように燃料噴射部とEGRバルブとを制御する制御部と、を備える。制御部は、さらに、車両のイグニッションスイッチがオフされると、第2所定回数の開閉動作を行うようにEGRバルブを制御する。第1所定回数は、第2所定回数よりも少ない。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、内燃機関の減速燃料カット後の再始動性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係るEGRバルブ制御装置が適用されるエンジン周辺の構成の一例を概略的に示す図。
図1のEGRバルブの内部構成の一例を概略的に示す図。
車両のイグニッションスイッチがオンされてからオフされるまでの1回のドライビングサイクルにおける、図1のEGRバルブの動作の一例を示すタイムチャート。
本発明の実施形態に係るEGRバルブ制御装置の要部構成の一例を概略的に示すブロック図。
EGRバルブの第1開閉動作の一例を示すタイムチャート。
EGRバルブの第2開閉動作の一例を示すタイムチャート。
図4のECUにより実行される処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図7を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るEGRバルブ制御装置が適用されるエンジン1周辺の構成の一例を概略的に示す図である。エンジン1は、不図示の車両に搭載されたガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関であり、各気筒の燃焼室または吸気ポートに燃料を噴射するインジェクタ1aを備える。インジェクタ1aの燃料噴射時期および燃料噴射時間は、車両に搭載された電子制御ユニット(ECU(Electronic Control Unit))10(図4)により制御され、これにより、エンジン1に供給される燃料量(燃料噴射量)が調整される。インジェクタ1aの燃料噴射時期および燃料噴射時間は、エンジン1の運転状態等に応じて予め定められた特性により決定される。車両は、駆動源としてエンジン1のみが搭載されたものでもよく、エンジン1と走行用モータとが搭載されたハイブリッド車両でもよい。エンジン1には、エンジン回転数を検出する回転数センサ1bも設けられる。
【0009】
図1に示すように、エンジン1には、吸気マニホルド2を介して吸気通路3が接続されるとともに、排気マニホルド4を介して排気通路5が接続される。不図示のエアクリーナ介して吸気通路3に吸入された空気は、吸気通路3に設けられたスロットルバルブ6により流量を調整され、吸気マニホルド2を介してエンジン1に供給される。エンジン1から排気マニホルド4を介して排気通路5に排出された排気は、排気通路5に設けられた触媒装置7により浄化されて大気中に放出される。
【0010】
排気通路5に排出された排気の一部は、EGR通路8を介して吸気通路3に還流される。EGR通路8を介して排気通路5から吸気通路3に還流される排気(EGRガス)の流量、すなわちエンジン1の排気再循環量は、EGR通路8に設けられたEGRバルブ9により調整される。EGRバルブ9には、EGRバルブ9の開度に相当する弁体(図2)のリフト量を検出するリフトセンサ9aが設けられる。EGRバルブ9は、ECU10(図4)により制御される。
(【0011】以降は省略されています)

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