TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025116435
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024010853
出願日
2024-01-29
発明の名称
容器
出願人
東洋製罐株式会社
代理人
弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類
B65D
23/06 20060101AFI20250801BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】液垂れが充分確実に防止される容器を提供すること。
【解決手段】口頸部6の上端部に形成される環状膨出部16の断面形状の上面18を弧状にするとともに、膨出部16と雄螺条8とを上下方向に間隔をおいて配置し、膨出部16と雄螺条8との間に規定される中間上部24の外径を膨出部16の外径よりも小さくする。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
円筒形状の口頸部を有し、該口頸部の外周面の中間部には雄螺条が、上端部には環状膨出部が夫々形成されている容器において、
該膨出部の断面形状は該口頸部の頂面の外周縁から径方向外側に向かって下方に湾曲する弧状の上面と、該上面の下端若しくは該上面の下端から下方に延びる外周面の下端から径方向内側に向かって延びる下面とを有し、
該膨出部と該雄螺条とは上下方向に間隔をおいて配置され、該膨出部と該雄螺条との間に規定される該口頸部の中間上部の外径は該膨出部の外径よりも小さい、ことを特徴とする容器。
続きを表示(約 270 文字)
【請求項2】
該中間上部の外周面は円筒形状である、請求項1に記載の容器。
【請求項3】
該口頸部の内周面の上端部には上方に向かって径方向外側に傾斜する逆円錐台形状の案内面が形成されている、請求項1に記載の容器。
【請求項4】
該案内面は鉛直方向に対して60°±15°傾斜し、該口頸部の該頂面は平坦な円環形状であって、該頂面の径方向幅は該雄螺条中の螺子谷における該口頸部の肉厚に対し63乃至78%であり、該膨出部の下端と該雄螺条の上端との距離は少なくとも0.3mmである、請求項3に記載の容器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は容器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
飲料や調味料等の液体を収容するための容器として、円筒形状の口頸部を有し、口頸部の外周面の中間部には雄螺条が形成されていて、この雄螺条に容器蓋に形成された雌螺条を螺合せしめることで口頸部が密封される容器が広く実用に供されている。かような容器の一例が下記特許文献1に示されている。下記特許文献1に示された容器では更に、該口頸部の外周面の上端部には環状膨出部が設けられている。該膨出部の断面形状は該口頸部の頂面の外周縁から径方向外側に向かって下方に傾斜して直線状に延びる上面と、該上面の下端から径方向内側に向かって下方に傾斜して延びる下面とを有している。
【0003】
上述した容器を傾斜させることで、液体である内容物は口頸部から排出せしめられる。内容物が容器内に充分収容されている状態にあっては、図6に示すとおり、口頸部の上面が上方を向いた状態であっても内容物は排出される。かかる排出は、容器を正立させることで停止せしめられる。ところで、容器を正立させた際、内容物はそのまま外部に排出していく部分と表面張力によって容器内に引き戻される部分とに分離せしめられる。上記そのまま外部に排出していく部分が液垂れを生じるのは衛生管理上好ましくない。液垂れは、容器を傾斜せしめて内用物を排出する際、図6に示すように、内容物Lが口頸部Mの頂面から外周面に亘って付着する場合に生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第1989/007553号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に示された容器にあっては、膨出部の上面の断面形状は直線状であって、水平方向に対する上記上面の傾きは径方向外側に向かって一定であるため、口頸部の上面が上方を向いた状態で内容物を排出している最中に容器を正立せしめた際には、内容物は膨出部の上面に残り易く、また、内容物がそのまま排出される部分と表面張力によって容器内に引き戻される部分とに分離されにくく(所謂切れが悪い)、液垂れを生じやすい。上記特許文献1に示された容器にあっては更に、膨出部と雄螺条との間に規定される口頸部の中間上部の大部分の外径が膨出部の外径よりも大きく、膨出部の上面の外周縁は上記中間上部の外周面に近接するため、膨出部の上面の外周縁まで案内された内容物が上記中間上部の外周面に付着する虞もある。そうすると、内容物は口頸部の頂面から外周面に亘って付着することとなり、液垂れが発生する。
【0006】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術的課題は、上記特許文献1に示された容器に改良を加えて一層確実に液垂れが防止される容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、鋭意検討の結果、口頸部の上端部に形成される環状膨出部の断面形状の上面を弧状にするとともに、膨出部と雄螺条とを上下方向に間隔をおいて配置し、膨出部と雄螺条との間に規定される中間上部の外径を膨出部の外径よりも小さくすることによって、上記主たる技術的課題を解決できることを見出した。
【0008】
即ち、本発明によれば、上記主たる技術的課題を解決する容器として、円筒形状の口頸部を有し、該口頸部の外周面の中間部には雄螺条が、上端部には環状膨出部が夫々形成されている容器において、
該膨出部の断面形状は該口頸部の頂面の外周縁から径方向外側に向かって下方に湾曲する弧状の上面と、該上面の下端若しくは該上面の下端から下方に延びる外周面の下端から径方向内側に向かって延びる下面とを有し、
該膨出部と該雄螺条とは上下方向に間隔をおいて配置され、該膨出部と該雄螺条との間に規定される該口頸部の中間上部の外径は該膨出部の外径よりも小さい、ことを特徴とする容器が提供される。
【0009】
好ましくは、該中間上部の外周面は円筒形状である。該口頸部の内周面の上端部には上方に向かって径方向外側に傾斜する逆円錐台形状の案内面が形成されているのが好ましい。この場合には、該案内面は鉛直方向に対して60°±15°傾斜し、該口頸部の該頂面は平坦な円環形状であって、該頂面の径方向幅は該雄螺条中の螺子谷における該口頸部の肉厚に対し63乃至78%であり、該膨出部の下端と該雄螺条の上端との距離は少なくとも0.3mmであるのが好適である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の容器にあっては、環状膨出部の上面の断面形状が径方向外側に向かって下方に湾曲する弧状である故に、水平方向に対する上記上面の傾きは径方向外側に向かって一定ではなく漸次増大するため、口頸部の上面が上方を向いた状態で内容物を排出している最中に容器を正立せしめたとしても、内容物は膨出部の上面に残りにくく、内容物がそのまま排出される部分と表面張力によって容器内に引き戻される部分とに充分円滑に分離されて上記切れは良好となるため、液垂れが可及的に防止される。本発明の容器にあっては更に、膨出部と雄螺条とは上下方向に間隔をおいて配置され、膨出部と雄螺条との間に規定される中間上部の外径は膨出部の外径よりも小さいため、内容物は上記中間上部の外周面乃至雄螺条に付着しにくい。つまり、本発明の容器によれば、排出時の液垂れがより一層確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
東洋製罐株式会社
製造システム、製造方法
10日前
東洋製罐株式会社
金属容器及びその製造方法
10日前
東洋製罐株式会社
金属缶の製造方法及び金属缶
3日前
東洋製罐株式会社
缶管理装置、缶管理システム、及び、缶管理方法
10日前
東洋製罐株式会社
成形条件導出装置、機械学習装置、推論装置、情報処理方法、機械学習方法、及び、推論方法
4日前
個人
箱
11か月前
個人
包装体
12か月前
個人
収容箱
2か月前
個人
ゴミ箱
11か月前
個人
コンベア
4か月前
個人
段ボール箱
5か月前
個人
容器
8か月前
個人
段ボール箱
6か月前
個人
ゴミ収集器
6か月前
個人
折り畳み水槽
12か月前
個人
角筒状構造体
4か月前
個人
パウチ補助具
11か月前
個人
土嚢運搬器具
7か月前
個人
バンド
1か月前
個人
楽ちんハンド
4か月前
個人
宅配システム
6か月前
個人
閉塞装置
9か月前
個人
コード類収納具
7か月前
個人
包装容器
10日前
個人
廃棄物収容容器
1か月前
個人
お薬の締結装置
5か月前
個人
蓋閉止構造
3か月前
株式会社コロナ
梱包材
4か月前
個人
貯蔵サイロ
6か月前
株式会社和気
包装用箱
8か月前
個人
蓋閉止構造
3か月前
個人
ゴミ処理機
8か月前
個人
積み重ね用補助具
1か月前
個人
把手付米袋
3か月前
株式会社新弘
容器
2か月前
個人
包装箱
9か月前
続きを見る
他の特許を見る