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公開番号2025116452
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010887
出願日2024-01-29
発明の名称コロニー計数装置、制御方法およびプログラム
出願人株式会社キーエンス
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類C12M 1/34 20060101AFI20250801BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】コロニーの計数に関するユーザの負担を軽減する。
【解決手段】コロニー計数装置は、検査個体に生じるコロニーの画像を取得する取得部と、第一ソフトウエアを実行する実行部であって、コロニーの画像からコロニーの数のカウント処理を実行する実行部とを有している。実行部は、検査個体に生じるコロニーをカウントするため、または、当該コロニーのカウント結果を管理するために第一ソフトウエアとは異なる第二ソフトウエアにより作成された行列形式で情報を保持するユーザファイルを読み込む。さらに、実行部は、ユーザファイルに基づき、コロニーのカウントに使用されるカウント表を作成する。
【選択図】図18
特許請求の範囲【請求項1】
検査個体に生じるコロニーの画像を取得する取得部と、
第一ソフトウエアを実行する実行部であって、前記コロニーの画像から前記コロニーの数のカウント処理を実行する実行部と、を有し、
前記実行部は、
前記検査個体に生じる前記コロニーをカウントするため、または、当該コロニーのカウント結果を管理するために前記第一ソフトウエアとは異なる第二ソフトウエアにより作成された行列形式で情報を保持するユーザファイルを読み込む読込部と、
前記ユーザファイルに基づき、前記コロニーのカウントに使用されるカウント表を作成する作成部と、
を有するコロニー計数装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記検査個体に適用される複数の検査設定を記憶する記憶手段をさらに有し、
前記カウント表は、前記検査個体の種別を示す第一セルと、当該検査個体に適用される培養条件を示す第二セルと、当該第一セルが示唆する検査個体について当該第二セルが示唆する培養条件が適用されてカウントされたコロニーのカウント結果を保持することになる第三セルとを有し、
前記作成部は、前記ユーザファイルにおいて前記第三セルに対応する位置に記述された情報に基づき、前記第三セルを前記複数の検査設定のうちいずれか一つの検査設定に紐づける、請求項1に記載のコロニー計数装置。
【請求項3】
前記ユーザファイルは、
前記検査個体の種別を示す種別情報を保持する第一セル群と、
前記検査個体に適用される培養条件を示す第二セル群と、
前記検査個体の種別と前記培養条件との組み合わせにより特定され、当該検査個体に適用される前記画像を取得するための撮像条件または前記画像に適用される画像処理の設定に関連付けられた検査設定を保持する第三セル群と、
を含み、
前記作成部は、前記カウント表における検査個体名として前記第一セル群に保持されている種別情報を採用し、前記カウント表における培養条件として前記第二セル群に保持されている前記培養条件の名称を採用して、前記カウント表を作成する、請求項1に記載のコロニー計数装置。
【請求項4】
前記画像処理の設定は、前記画像からカウント対象となるコロニーを検出するための検出閾値、または、前記画像からカウント対象から除外される粒子状の画像の除外閾値を含む、請求項3に記載のコロニー計数装置。
【請求項5】
予め用意された複数の検査設定を記憶した記憶部をさらに有し、
前記第三セル群のセルの各々は、各セルの入力値に基づいて前記記憶部に記憶されている前記複数の検査設定のうちのいずれかの検査設定に紐づけられている、請求項3に記載のコロニー計数装置。
【請求項6】
前記カウント表において、前記検査個体と前記培養条件との組み合わせごとのカウント結果を入力されるカウントセルには、前記ユーザファイルにおける前記第三セル群のうち、当該カウントセルに対応するセルに紐づけられている前記検査設定が紐づけられている、請求項5に記載のコロニー計数装置。
【請求項7】
前記ユーザファイルにおける前記第三セル群のうち前記カウント表における前記カウントセルに対応するセルが、第一文字列を保持している場合、
前記ユーザファイルに含まれる第四セル群であって、前記複数の検査設定のうちいずれかの検査設定に紐づけられたセルを含む第四セル群のうち、前記第一文字列に対応するセルに紐づけられている検査設定が、当該カウントセルに紐づけられる、請求項6に記載のコロニー計数装置。
【請求項8】
前記複数の検査設定は、培養条件に応じてユーザにより作成または選択された検査設定を含み、
前記ユーザファイルにおける前記第三セル群のうち前記カウント表における前記カウントセルに対応するセルが、第二文字列を保持している場合、
前記ユーザファイルに含まれる第五セル群であって、前記複数の検査設定のうちいずれかの検査設定に紐づけられたセルを含む第五セル群のうち、前記第二文字列に対応するセルに紐づけられている検査設定が、前記カウントセルに紐づけられる、請求項6に記載のコロニー計数装置。
【請求項9】
前記第三セル群のうち前記カウントセルに対応するセルが、第三文字列を保持している場合、
前記複数の検査設定のうち、当該カウントセルに対応するセルの前記検査個体に紐づけられている検査設定が、当該カウントセルに紐づけられる、請求項6に記載のコロニー計数装置。
【請求項10】
前記検査設定は、前記コロニーを形成する菌の種類ごとに設けられており、
前記検査個体に適用される培養条件は、前記菌の種類を含む、
請求項5に記載のコロニー計数装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コロニー計数装置、制御方法およびプログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
食品を製造する工場ではコロニーカウンタを用いて菌が商品に混入しているかどうかが検査される。検査者は、シャーレ内に培地を形成し、培地に食品サンプルを投入し、所定期間にわたり培養器等で培養する。その後、検査者は、培養器からシャーレを取り出して、コロニーカウンタでコロニー(細菌の群体)をカウントする。このようにコロニーカウンタのカウント精度は食品の衛生管理上で重要である。特許文献1によれば、カメラにより取得されたシャーレ画像からコロニー数をカウントすることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-171334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザは、一般に普及した表計算ソフトウエアにより検査リストとカウント表を作成し、それを紙に印刷し、検査リストを参照しながら検査個体(サンプル名)ごとの培地で菌類を培養し、菌類により生成されたコロニーを目視またはコロニーカウンタを用いてカウントする。さらに、ユーザは、コロニーのカウント結果をカウント表に手書きする。その後、ユーザは、表計算ソフトウエアで元のカウント表を開いて、紙のカウント表から電子ファイルへとカウント結果を手で入力していた。その際に転記のミスも生じやすく、転記作業のユーザ負担が重かった。
【0005】
その一方で、電子的なカウント表を表示することができるコロニーカウンタでカウント表を作成すれば、転記の作業負担が軽減されるだろう。この場合、ユーザはコロニーカウンタのユーザインターフェースに習熟してカウント表を作成しなければならず、これがコロニーカウンタの導入障壁となっていた。このようなケースで、ユーザが使い慣れ親しんだ表計算ソフトウエアで、コロニーカウンタ用のカウント表を作成できれば、コロニーカウンタの導入障壁が下がるであろう。
【0006】
そこで、本発明は、コロニーの計数に関するユーザの負担を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、たとえば、
検査個体に生じるコロニーの画像を取得する取得部と、
第一ソフトウエアを実行する実行部であって、前記コロニーの画像から前記コロニーの数のカウント処理を実行する実行部と、を有し、
前記実行部は、
前記検査個体に生じる前記コロニーをカウントするため、または、当該コロニーのカウント結果を管理するために前記第一ソフトウエアとは異なる第二ソフトウエアにより作成された行列形式で情報を保持するユーザファイルを読み込む読込部と、
前記ユーザファイルに基づき、前記コロニーのカウントに使用されるカウント表を作成する作成部と、
を有するコロニー計数装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コロニーの計数に関するユーザの負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
コロニー計数装置を示す図。
ヘッド装置の電気的な構成を説明する図。
制御装置の電気的な構成を説明する図。
ユーザインタフェース(UI)を説明する図。
サンプルデータベースからカウント表を作成するUIを説明する図。
新規にカウント表を作成するUIを説明する図。
表計算ソフトのシートを説明する図。
列要素を追加するためのUIを説明する図。
検査時のUIを説明する図。
カウントを指示する際のUIを説明する図。
カウント結果をセルに登録する際のUIを説明する図。
対象セルの自動特定を示すUIを説明する図。
計数条件を再設定するUIを説明する図。
PCにより実行される処理を示すフローチャート。
サンプルデータベースの編集を示すフローチャート。
コロニーのカウント方法を説明するフローチャート。
業務用ファイルを説明する図。
設定ファイルを説明する図。
各セルの機能を説明する図。
カウント表を説明する図。
カウント表を説明する図。
カウント結果の反映を説明する図。
空白セルの取り扱いを説明する図。
複数の収容領域を有するシャーレを説明する図。
複数の収容領域を有するシャーレに関する設定ファイルを説明する図。
サンプルDBに含まれる検査設定を参照することを説明する図。
平均化処理に関するタグを説明する図。
タグを用いずに設定ファイルをカウント表に変換する方法を説明する図。
検査設定のカスタマイズを説明する図。
カウント表の作成方法を示すフローチャート。
検査カラム設定の取得方法を示すフローチャート。
検査設定の取得方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴が任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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