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公開番号2025116483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010932
出願日2024-01-29
発明の名称屋内冷房システム
出願人ティアラ株式会社
代理人個人,個人
主分類F24F 3/044 20060101AFI20250801BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】エアコンディショナーを、屋根から天井への熱伝導の抑制にも上手く活用することで、建物の屋内を効率良く冷房する、屋内冷房システムの提供。
【解決手段】屋根3側に生じた熱は、小屋裏7内は冷気雰囲気になっているので、この熱伝導がカットされて天井5は逆に冷やされる。従って、天井下空間9にいる人から天井5に向かって放射される冷輻射が発生する。更に、排気部17と給気部19が適切に配置されて、小屋裏7内の冷気の一部が天井下空間9に吹き出されて給気され、天井下空間9内の温気が小屋裏7内に戻されて排気される。このため、天井下空間9にいる人は、この冷風対流によっても熱が吸われる。温気はダクト15で回収されるので、小屋裏7内の冷気雰囲気を壊すことはない。屋内冷房システムを建物1に備え付ければ、一台のエアコンディショナー13の冷房運転により生成される冷気が上手く活用されて、屋内を効率良く冷房できる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項１】
建物の小屋裏に設置されたエアコンディショナーと、天井に設けられ、小屋裏内の空気を天井下空間に給気する給気ファンを備えた複数の給気部および前記天井下空間内の空気を前記小屋裏に排気する排気ファンを備えた複数の排気部と、前記排気部の排気口に一端側開口が接続または近接され前記エアコンディショナーの吸い込み口に他端側開口が接続または近接された姿勢で配置されたダクトを備え、
前記エアコンディショナーから吹き出された冷気により、前記天井が冷やされると共に、前記給気部と前記排気部を介して前記天井下空間での対流が強制的に発生することを特徴とする屋内冷房システム。
続きを表示（約 470 文字）【請求項２】
請求項１に記載した屋内冷房システムにおいて、
エアコンディショナーの吹き出し口は天井を向いていることを特徴とする屋内冷房システム。
【請求項３】
請求項２に記載した屋内冷房システムにおいて、
小屋裏は気密構造になっており、天井下空間へのエアコンディショナー由来の冷気の吹き出し用のダクトを構成していることを特徴とする屋内冷房システム。
【請求項４】
請求項３に記載した屋内冷房システムにおいて、
屋根は断熱構造になっていることを特徴とする屋内冷房システム。
【請求項５】
請求項４に記載した屋内冷房システムにおいて、
屋根は遮熱シートを備えて屋根通気が確保された構造に構成されていることを特徴とする屋内冷房システム。
【請求項６】
請求項１から５のいずれかに記載した屋内冷房システムにおいて、
エアコンディショナーに対して最も近い給気部よりも離れた箇所に複数の排気部が設けられていることを特徴とする屋内冷房システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は建物の屋内冷房システムに関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
建物の内部を冷房するに当たっては特許文献１に示すようにエアコンディショナーを各部屋に備えるのが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１５－１４８３５０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
最近では、猛暑が続いており、エアコンディナーが欠かせない生活になっているが、各部屋にエアコンディショナーを備えてそれぞれ運転させるとなると、部屋数が増えたり、部屋のサイズが大きくなったりすれば、設置コストや電気代が嵩むことになる。況してや、廊下やトイレにもエアコンディショナーを設置するとなると、コスト負担は大きくなり過ぎる。
そこで、天井断熱を行うことで、太陽の熱による暑さの影響を受け難くすることも提案されているが、断熱効果には限界がある。
【０００５】
本発明は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、エアコンディショナーを、従来から普通に想定されていた冷風対流用だけでなく、屋根から天井への熱伝導の抑制や更には冷輻射の発生にも上手く活用することで、その設置数を減らしたり設定温度を上げたりしても建物の屋内を効率良く冷房できる、新規且つ有用な屋内冷房システムの提供を、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、建物の小屋裏に設置されたエアコンディショナーと、天井に設けられ、小屋裏内の空気を天井下空間に給気する給気ファンを備えた複数の給気部および前記天井下空間内の空気を前記小屋裏に排気する排気ファンを備えた複数の排気部と、前記排気部の排気口に一端側開口が接続または近接され前記エアコンディショナーの吸い込み口に他端側開口が接続または近接された姿勢で配置されたダクトを備え、前記エアコンディショナーから吹き出された冷気により、前記天井が冷やされると共に、前記給気部と前記排気部を介して前記天井下空間での対流が強制的に発生することを特徴とする屋内冷房システムである。
【０００７】
好ましくは、エアコンディショナーの吹き出し口は天井を向いている。
好ましくは、小屋裏は気密構造になっており、天井下空間へのエアコンディショナー由来の冷気の吹き出し用のダクトを構成している。
好ましくは、屋根は断熱構造になっている。
好ましくは、屋根は遮熱シートを備えて屋根通気が確保された構造に構成されている。
好ましくは、エアコンディショナーに対して最も近い給気部よりも離れた箇所に複数の排気部が設けられている。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の屋内冷房システムによれば、エアコンディショナーを、冷風対流だけでなく、屋根から天井への熱伝導の抑制や更には冷輻射の発生にも上手く活用することで、その設置数を減らしたり設定温度を上げたりしても建物の屋内を効率良く冷房できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の実施の形態に係る屋内冷房システムを備えた建物の縦断面図である。
図１の建物の屋根構造の詳細図である。
図１の建物の横断面図である。
図１の小屋裏に設置されたエアコンディショナーの斜視図である。
図３の天井に配置された排気部の斜視図である。
図３の天井に配置された給気部の斜視図である。
図３の側壁に配置された給気部の斜視図である。
本発明の実施の形態に係る屋内冷房システムの仕組みの説明図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本発明の実施の形態に係る屋内冷房システムを図面にしたがって説明する。
図１で符号１は建物を示す。この建物１は平屋で屋根３の下方は、天井５で小屋裏７と天井下空間９とに仕切られている。天井下空間９は壁部１１によって複数の区画に仕切られている。
（【００１１】以降は省略されています）

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