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公開番号2025117037
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011680
出願日2024-01-30
発明の名称塗工装置
出願人株式会社康井精機
代理人弁理士法人サンネクスト国際特許事務所,個人
主分類B05C 5/02 20060101AFI20250804BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】長尺あるいは枚葉の薄膜基材であっても、ほぼ水平搬送される基材に液だれを回避して良好に塗工液を塗工すること。
【解決手段】貯留部に貯留されている塗工液を一時的に蓄積するマニホールド15と、前記マニホールド15内の塗工液を基材40に塗工するスロット23とを形成するために相互に圧接されている1対の基盤10,20を設け、前記スロット23における塗工液の吐出口となるスロット出口と前記基材とのなす角度を15~45°としたもの。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材を水平方向に対し-10°~+10°の範囲内で搬送する搬送装置を有し、長手方向に搬送されている薄膜状の長尺または枚葉の基材に対して塗工液を塗工する塗工装置において、
貯留部に貯留されている塗工液を一時的に蓄積するマニホールドと、前記マニホールド内の塗工液を前記基材に塗工するスロットとを形成するために相互に圧接されている1対の基盤を設け、前記スロットにおける塗工液の吐出口となるスロット出口と前記基材とのなす角度を15~45°としたことを特徴とする塗工装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記スロット出口の水平長が0.5~2.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
【請求項3】
前記スロットにおける前記両基盤の間隙が0.1~1.0mmであることを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
【請求項4】
前記スロット出口における前記両基盤の間隙を調整可能とする間隙調整台が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
【請求項5】
前記各基盤を構成する部材の材質の比重が3以下であることを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
【請求項6】
前記各基盤を構成する部材の材質をアルミニウムを主体とする金属により形成したことを特徴とする請求項5に記載の塗工装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は塗工装置に係り、特に、スリット状のスロットから塗工液を吐出し、薄膜状の長尺または枚葉の基材に均一な薄膜塗膜を形成するのに好適な塗工装置に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の技術において可撓性フィルムに薄膜を形成する場合には、塗工液をスロット出口において側面または下方から上方に吐出してフィルムに塗工液を転写させるようにしていた。そして、枚葉の基材へ塗工を行ってなされる生産あるいは開発段階においてA4サイズ前後の枚葉の塗工品を形成する際には、水平面のテーブル上に基材となる板またはフィルムといった基材を設置して、基材上に塗工液を塗工するようにしていた。
【0003】
しかしながら、水平面上に設置している基材に塗工液を塗工するためには、上方から塗工液を供給する必要があり、塗工液をスロット出口において側面または下方の基材に吐出してフィルムに塗工液を転写させることはできない。そのため、従来、上方から塗工液を供給する塗工装置が提案されていた。
【0004】
例えば、特許文献1や特許文献2で提案されている、塗工液を上部から供給する塗工装置においては、重力により塗工液が意図せず流下したり、泡がマニホールドに滞溜して除去されず、基材上の塗工液に筋を形成してしまうという問題がある。図3は、このような従来の塗工装置を示すものであり、貯留部に貯留されている塗工液を一時的に蓄積するマニホールド1と、このマニホールド1内の塗工液Lを基材2に塗工する鉛直方向のスロット3とを有しているため、重力により塗工液Lが意図せず流下したり、泡がマニホールド1に滞溜して除去されず、基材2上に塗工液Lの筋を形成してしまうという問題がある。
【0005】
また、特許文献3では、側面から塗工する方法が提案されているが、この方法では、枚葉の基材への塗工が不可能である。さらに、特許文献4では、下方から塗工する方法が提案されており、この方法によれば、枚葉の基材への塗工は不可能ではないが、作業性が極めて悪くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-230361号公報
特許第4724561号公報
特許第7331300号公報
特許第6386882号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述したように、水平搬送される枚葉の薄膜基材に液だれを回避して塗工液を塗工しなければ枚葉の基材への塗工を効率的に提供することができない。
【0008】
本発明は、前述した問題点を克服し、長尺あるいは枚葉の薄膜基材であっても、ほぼ水平搬送される基材に液だれを回避して良好に塗工液を塗工する塗工装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した課題を解決するため、本発明の塗工装置は、基材を水平方向に対し-10°~+10°の範囲内で搬送する搬送装置を有し、長手方向に搬送されている薄膜状の長尺または枚葉の基材に対して塗工液を塗工する塗工装置において、貯留部に貯留されている塗工液を一時的に蓄積するマニホールドと、前記マニホールド内の塗工液を前記基材に塗工するスロットとを形成するために相互に圧接されている1対の基盤を設け、前記スロットにおける塗工液の吐出口となるスロット出口と前記基材とのなす角度を15~45°としたことを特徴としている。そして、このような構成を有することにより、塗工液を空気に触れさせることなく重力によるスロットからの基材上への液だれを生じさせないで塗工液を吐出し基材上に塗工液を良好に塗工することができる。
【0010】
本発明の他の塗工装置によれば、前記スロット出口の水平長が0.5~2.0mmであることを特徴としている。そして、このような構成を有することにより、スロット出口にある程度の長さを確保することができ、スロットから基材上に塗工液を安定的に供給することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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