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公開番号2025117198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024011927
出願日2024-01-30
発明の名称タープおよびタープの設営方法
出願人佳柴堂株式会社
代理人個人
主分類E04H 15/54 20060101AFI20250804BHJP(建築物)
要約【課題】容易に設営することができるタープを提供すること。
【解決手段】短手方向よりも長手方向に高い指向性を有する張設ベルト4a,4bを、当該指向性を以て天幕2に一体にすると共に、張設ベルト4a,4bそれぞれの端部42に環状部44を設け、次式(1)を満たすように環状部44の長手方向の初期長さLを設定する。
(数1)
L=a-b・・・・・・・・(1)
ただし、aは、タープ1を設営後の環状部44の先端44aを通ると共に張設ベルト4a,4bの長手方向に沿って延在する第1仮想直線VL1と,タープ1を設営後に天幕2に現れる尾根線RLを含む第2仮想直線VL2と,の交点である交点Pと、環状部44の先端44aと、の間の距離(線分EPの長さ)であり、bは、環状部44の先端44aと、交点Pを通る仮想鉛直線VVLと地平面との交点である交点Pfと、の間の距離である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも一本の支柱と、地平面に打ち込まれる固定具と、を用いて張設されるタープであって、
前記支柱に係合可能な係合部を有する幕体と、
短手方向よりも長手方向に高い指向性を有し、前記長手方向の第1端部が前記指向性を以て前記幕体に一体にされると共に、前記長手方向の第2端部に前記固定具を挿通可能な第1環状部を有する張設部と、
前記固定具の打ち込み位置を示唆可能に前記張設部に配置された打込位置示唆部と、
を備え、
前記打込位置示唆部は、前記第2端部の先端から前記長手方向に沿って前記第1端部に向かって距離Lの位置に配置されており、
前記距離Lは、次式を満たす値を有している
タープ。
(数1)
L=a-b・・・・・・・(1)
但し、
aは、前記タープを設営後の前記第2端部の先端を通ると共に前記長手方向に沿って延在する第1仮想直線と,前記タープを設営後に前記幕体に現れる尾根線を含む第2仮想直線と,の交点である第1交点と、前記第2端部の先端と、の間の距離であり、
bは、前記第2端部の先端と、前記第1交点を通る仮想鉛直線と地平面との交点である第2交点と、の間の距離である。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1環状部は、前記第2端部の先端に配置された第1始端と、前記第1端部側に配置された第1終端と、を有する前記長手方向に延在する長孔として構成されており、
前記打込位置示唆部は、前記第1終端である
請求項1に記載のタープ。
【請求項3】
前記打込位置示唆部は、前記張設部に記された視認可能な印である
請求項1に記載のタープ。
【請求項4】
前記張設部は、前記固定具を挿通可能な第2環状部を有しており、
該第2環状部は、前記第2端部側に配置された第2始端と、前記第1端部側に配置された第2終端と、を有すると共に、前記固定具の外形の最大寸法よりも大きい内形寸法を有しており、
前記打込位置示唆部は、前記第2始端である
請求項1に記載のタープ。
【請求項5】
前記張設部は、前記長手方向の長さを調節可能な調節部をさらに有している
請求項1ないし4のいずれか1項に記載のタープ。
【請求項6】
前記調節部は、前記張設部の前記第1端部寄りに配置されている
請求項5に記載のタープ。
【請求項7】
前記調節部は、前記第1環状部の前記長手方向の長さを調節可能である
請求項5に記載のタープ。
【請求項8】
前記調節部は、前記第1環状部の前記長手方向の長さを調節可能である
請求項6に記載のタープ。
【請求項9】
少なくとも一本の支柱と、地平面に打ち込まれる固定具と、を用いて張設されるタープの設営方法であって、
前記タープは、
前記支柱に係合可能な係合部を有する幕体と、
短手方向よりも長手方向に高い指向性を有し、前記長手方向の第1端部が前記指向性を以て前記幕体に一体にされると共に、前記長手方向の第2端部に前記固定具を挿通可能な第1環状部を有する張設部と、
前記固定具の打ち込み位置を示唆可能に前記張設部に配置された打込位置示唆部と、
を備えており、
(a)前記幕体を地平面に展開すると共に前記張設部が前記長手方向に延在するよう該張設部を前記地平面に展開する展開工程と、
(b)前記打込位置示唆部を用いて前記固定具を前記地平面に打ち込む打込工程と、
(c)前記係合部に前記支柱を係合させると共に前記支柱を前記地平面に対して垂直となるよう設置する設置工程と、
を備えるタープの設営方法。
【請求項10】
前記第1環状部は、前記第2端部の先端に配置された第1始端と、前記第1端部側に配置された第1終端と、を有する前記長手方向に延在する長孔として構成されており、
前記打込位置示唆部は、前記第1終端であり、
前記工程(b)は、前記第1環状部に前記固定具を挿通すると共に、前記第1終端において前記固定具を前記地平面に打ち込む工程である
請求項9に記載のタープの設営方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タープおよびタープの設営方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特開2001-107604号公報(特許文献1)には、一対の支柱と、当該一対の支柱を挿通可能な一対の貫通孔を有する幕体と、一対の支柱の上端部および幕体の裾部に係止可能な複数の引綱と、を備えるタープが記載されている。
【0003】
当該タープは、日除けや風除け、雨除けなどを目的として主にキャンプ場などにおいて設営される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-107604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来のタープを設営するためには、まず、地平面上に幕体を展開した後、幕体の一対の貫通孔にペグなどの固定具を打ち込み、当該幕体が風などによって飛ばされないように仮固定する。次に、目測、あるいは、ユーザーの身体や支柱などを利用して、一対の支柱を支える引綱を係止するための固定具を打ち込む位置を決定すると共に、当該位置に固定具を打ち込む。そして、仮固定した固定具を一対の貫通孔から引き抜くと共に、当該一対の貫通孔に一対の支柱の上端部を挿通し、一対の貫通孔から突出した一対の支柱の上端部および幕体の裾部に、目測で定めた長さに調節した引綱の一端を係止すると共に、一対の支柱の上端部に係止した引綱の他端を位置決め固定した固定具に係止する。続いて、一対の支柱が地平面に対して垂直となるまで、当該一対の支柱を交互に少しずつ立てて行き、一対の支柱が地平面に対して垂直となった後、幕体の裾部に係止した引綱の他端を引っ張りながら固定具を用いて地平面に固定する。最後に、各引綱の張り具合を調節してタープの設営が完了する。
【0006】
このように、上述した公報に記載のタープのように従来のタープの設営では、一対の支柱を支える引綱を係止するための固定具を打ち込む位置の位置決め方法を覚える必要があったり、仮固定した固定具を引き抜く動作のような設営に直接関係しない無駄な動作が発生したり、一対の支柱を交互に少しずつ立てて行く際に、目測で定めた引綱の長さを再調節する作業(手戻り)が発生したりするため、タープの設営は困難を伴うものであった。また、上述した公報に記載のタープでは、一対の支柱を立ち上げた後に、幕体の裾部に係止した引綱の他端を引っ張って固定する構成であるため、タープの設営前に設営に要する面積を確定できず、設営スペースをはみ出してしまう場合が生じる。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、容易に設営することができるタープおよびタープの設営方法を提供することを目的の一つとする。また、本発明は、設営前に設営に要する面積を確定可能なタープおよびタープの設営方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のタープおよびタープの設営方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
【0009】
本発明に係るタープの好ましい形態によれば、少なくとも一本の支柱と、地平面に打ち込まれる固定具と、を用いて張設されるタープが構成される。当該タープは、支柱に係合可能な係合部を有する幕体と、短手方向よりも長手方向に高い指向性を有する張設部と、固定具の打ち込み位置を示唆可能に張設部に配置された打込位置示唆部と、を備えている。張設部は、長手方向の第1端部が指向性を以て幕体に一体にされている。また、張設部は、長手方向の第2端部に固定具を挿通可能な第1環状部を有している。打込位置示唆部は、第2端部の先端から長手方向に沿って第1端部に向かって距離Lの位置に配置されている。そして、距離Lは、次式を満たす値を有している。
【0010】
(数1)
L=a-b・・・・・・・(1)
但し、aは、第1交点と、第2端部の先端と、の間の距離である。第1交点は、タープを設営後の第2端部の先端を通ると共に長手方向に沿って延在する第1仮想直線と、タープを設営後に幕体に現れる尾根線を含む第2仮想直線と、の交点である。bは、第2端部の先端と、第1交点を通る仮想鉛直線と地平面との交点である第2交点と、の間の距離である。ここで、本発明における「短手方向よりも長手方向に高い指向性を有し」とは、典型的には、短手方向に振れ難い(曲がり難い)態様がこれに該当するが、形状上(デザイン上)、短手方向に変形する(振れる、曲がるなど)よりも長手方向に延在、延伸、展開する方が自然である態様を好適に包含する。また、本発明における「タープ」は、頭上を覆う幕体、即ち、天幕のみからなる所謂オープンタープのみならず、天幕と側面を覆う横幕とを有するスクリーンタープを含むシェルター型テントを好適に包含する。さらに、本発明における「尾根線」とは、タープの設営が完了した際に、幕体に現れる線であって、折り目が上方に凸となる山折り状の線がこれに該当する。
(【0011】以降は省略されています)

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