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公開番号2025117988
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013025
出願日2024-01-31
発明の名称車両用灯具
出願人市光工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F21S 41/265 20180101AFI20250805BHJP(照明)
要約【課題】導光体の小型化とカットオフラインの明瞭化による遠方視認性の向上とを可能にする車両用灯具を提供する。
【解決手段】車両用灯具は、ロービーム用の光源21と、光源21の車両前方側に配置された導光体とを備え、導光体は、光源21から出射された光が入射する部位であり、入射した光を集光させるレンズ112Bを備える入光部112と、レンズ112Bの車両前方側に配置され、レンズ112Bで集光された光の一部を遮光する遮光部115Aと、遮光部115Aの車両前方側に配置され、遮光部115Aの上方を通過した光を車両前方に出射する投影レンズ111とが一体で形成され、光源21は、遮光部115Aより上側に配置され、レンズ112Bの光軸AX1は、光源21から遮光部115Aの近傍に向かって傾斜している。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
ロービーム用の光源と、
前記光源の車両前方側に配置された導光体と
を備え、
前記導光体は、
前記光源から出射された光が入射する部位であり、入射した光を集光させる集光光学系を備える入光部と、
前記集光光学系の車両前方側に配置され、前記集光光学系で集光された光の一部を遮光する遮光部と、
前記遮光部の車両前方側に配置され、前記遮光部の上方を通過した光を車両前方に出射する投影レンズと
が一体で形成され、
前記光源は、前記遮光部より上側に配置され、
前記集光光学系の光軸は、前記光源から前記遮光部の近傍に向かって傾斜している
車両用灯具。
続きを表示（約 870 文字）【請求項２】
前記入光部は、
前記光源から出射された光が入射する、車両前方側に凹の入射面と、
前記入射面から入射した光の少なくとも一部を前記遮光部の近傍に向けて内面反射する反射面と
を備え、
前記集光光学系は、前記入射面の奥部に配置されたレンズである
請求項１に記載の車両用灯具。
【請求項３】
前記反射面は、内面反射した光を前記遮光部の近傍に集光させる
請求項２に記載の車両用灯具。
【請求項４】
前記投影レンズは、
ロービーム配光パターンを車両前方に投影するロービーム投影部と、
前記ロービーム投影部の下側に配置され、オーバーヘッド配光パターンを車両前方に投影するオーバーヘッド投影部と
を備え、
前記反射面は、内面反射した光の一部を前記オーバーヘッド投影部に直進させる
請求項２又は３に記載の車両用灯具。
【請求項５】
車幅方向に並べて配置された一対の前記導光体が一体化されており、
一方の前記導光体の前記遮光部は、カットオフラインを形成するための凹凸部を備え、
他方の前記導光体の前記投影レンズは、
ロービーム配光パターンを車両前方に投影するロービーム投影部と、
前記ロービーム投影部の下側に配置され、オーバーヘッド配光パターンを車両前方に投影するオーバーヘッド投影部と
を備え、
前記他方の前記導光体において、前記反射面は、内面反射した光の一部を前記オーバーヘッド投影部に直進させる
請求項２又は３に記載の車両用灯具。
【請求項６】
前記一方の前記導光体の前記集光光学系の焦点は、前記遮光部の上端の高さよりも下側、且つ、前記遮光部の上端よりも車両前方側の位置に配置され、
前記他方の前記導光体の前記集光光学系の焦点は、前記遮光部の上端の高さよりも上側に配置されている
請求項５に記載の車両用灯具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両用灯具に関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
車両用灯具として、互いに分離された第１のレンズ（導光体）と第２のレンズとで構成される投影レンズを備え、第１のレンズには、光源から出射された光が入射する入光部、入光部から入射した光の一部を反射する反射面、入光部から入射した光を出射する出光面が、水平方向に沿って延びる基準軸に沿って設けられ、第２のレンズには、第１のレンズの出光面から出射した光が入射する入光面、入光面から入射した光を出射する出光面が、上記基準軸に沿って設けられているものが知られている（例えば、特許文献１参照）。特許文献１に記載の車両用灯具では、反射面の前端部により、ロービーム配光パターンのカットオフラインが規定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１５３０２４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
投影レンズや導光体の小型化、カットオフラインの明瞭化による遠方視認性の向上等のニーズがある。特許文献１に記載の車両用灯具では、投影レンズが互いに分離された第１のレンズと第２のレンズとの２部品で構成されているため、投影レンズや導光体の小型化のニーズに対応できていない。また、第１のレンズにおいて、光源、入光部、出光面を通る基準軸が水平に設けられており、反射面の前端部における集光性については考慮されていないため、カットオフラインの明瞭化による遠方視認性の向上のニーズに対応できていない。
【０００５】
本発明は、上記事情に鑑み、導光体の小型化とカットオフラインの明瞭化による遠方視認性の向上とを可能にする車両用灯具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明に係る車両用灯具は、ロービーム用の光源と、前記光源の車両前方側に配置された導光体とを備え、前記導光体は、前記光源から出射された光が入射する部位であり、入射した光を集光させる集光光学系を備える入光部と、前記集光光学系の車両前方側に配置され、前記集光光学系で集光された光の一部を遮光する遮光部と、前記遮光部の車両前方側に配置され、前記遮光部の上方を通過した光を車両前方に出射する投影レンズとが一体で形成され、前記光源は、前記遮光部より上側に配置され、前記集光光学系の光軸は、前記光源から前記遮光部の近傍に向かって傾斜している。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、導光体の小型化とカットオフラインの明瞭化による遠方視認性の向上とが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、本発明の一実施形態に係る車両用灯具の導光体及び光源部を示す平面図である。
図２は、図１に示す導光体を示す斜視図である。
図３は、図１及び図２に示す導光体を示す背面図である。
図４は、図１～図３に示す導光体を車両後方斜め下側から示す斜視図である。
図５は、図１のＶ－Ｖ断面図である。
図６は、図１のＶＩ－ＶＩ断面図である。
図７は、図１のＶＩＩ－ＶＩＩ断面図である。
図８は、図１のＶＩＩＩ－ＶＩＩＩ断面図である。
図９は、車両前方の仮想のスクリーンに照射されるロービーム配光パターン及びオーバーヘッド配光パターンの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用される。
【００１０】
図１は、本発明の一実施形態に係る車両用灯具１の導光体１０及び光源部２を示す平面図である。本実施形態に係る車両用灯具１は、ロービーム配光パターンとハイビーム配光パターンとを車両前方に照射する前照灯であり、左側通行の車両の前照灯である。なお、左側通行の車両の前照灯である点は、一例であって必須ではなく、本発明は、右側通行の車両の前照灯にも適用可能であり、また、左右の前照灯の何れにも適用可能である。
（【００１１】以降は省略されています）

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