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公開番号
2025118078
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013171
出願日
2024-01-31
発明の名称
デッキスラブ、デッキスラブの施工方法、デッキスラブの設計方法、および情報処理システム
出願人
JFE建材株式会社
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
,
個人
主分類
E04B
1/16 20060101AFI20250805BHJP(建築物)
要約
【課題】適用範囲を拡大した開口部の補強を不要または低減することができるデッキスラブ、デッキスラブの施工方法、およびデッキスラブの設計方法、情報処理システムを提供すること。
【解決手段】デッキスラブ1、1Aは、開口部3を有するデッキプレート2、及びデッキプレート2上に打設されたコンクリート7を有するデッキスラブ1、1Aであって、デッキスラブ1、1Aに生じる曲げモーメントM0、M6、M7、M1A、M1Bの大きさはデッキスラブ1の許容曲げモーメントM12、M34、M45、M89、M910の大きさ以下の値となる条件を満たすことで得られる。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
開口部を有するデッキプレート、及びデッキプレート上に打設されたコンクリートを有するデッキスラブであって、
前記デッキスラブに生じる曲げモーメントの大きさは、前記デッキスラブの許容曲げモーメントの大きさ以下の値となることを特徴とする、
デッキスラブ。
続きを表示(約 9,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のデッキスラブであって、
開口幅が150mm以下の開口部を有し、
実耐力に対して許容応力度設計によって算出される長期許容荷重を除することにより得られる耐力補正率が、1.5以上、2.0未満の大きさを有し、
下記式(A)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM1と、下記式(B)に基づいて算出されるデッキスラブの鋼材で決まる許容曲げモーメントM2と、下記式(C)に基づいて算出される許容正方向曲げモーメントM12とは、下記式(D)に基づいて算出される前記デッキスラブに生じる曲げモーメントM0との関係において、下記式(E)を満たすことを特徴とする、
デッキスラブ。
M1=cZc×Fc/3…(A)
(上記式(A)において、cZcはデッキスラブのコンクリート側断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M2=cZt×F/1.5…(B)
(上記式(B)において、cZtはデッキスラブの鋼材側断面係数を表し、Fは鋼材の許容応力度の基準強度を表す。)
M12=MAX(M1,M2)…(C)
(上記式(C)において、MAX(M1,M2)とは、式(A)乃至(B)によって得られたM1とM2の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M0={W×(L^2)/8}+{adW×(L^2)/8}…(D)
(上記式(D)において、Wはデッキスラブに作用する等分布荷重を表し、adWはデッキスラブに開口部を設けたことにより増加する荷重を表し、Lはデッキスラブ支持間距離を表す。)
M12≧M0…(E)
【請求項3】
請求項1に記載のデッキスラブであって、
開口幅が450mm以下の開口部を有し、
実耐力に対して許容応力度設計によって算出される長期許容荷重を除することにより得られる耐力補正率が、1.5以上、2.0未満の大きさを有し、
下記式(F)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM3と、下記式(G)に基づいて算出されるデッキスラブの鋼材で決まる許容曲げモーメントM4と、下記式(H)に基づいて算出されるデッキスラブの許容正方向曲げモーメントM34と、下記式(I)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM5と、下記式(J)に基づいて算出されるデッキスラブの許容負方向曲げモーメントM45と、下記式(K)に基づいて算出されるデッキスラブに生じる正方向曲げモーメントM6と、下記式(L)に基づいて算出されるデッキスラブに生じる負方向曲げモーメントM7とのうち、前記許容正方向曲げモーメントM34と前記正方向曲げモーメントM6とは、下記式(M)を満たし、前記許容負方向曲げモーメントM45と前記負方向曲げモーメントM7とは、下記式(N)を満たすことを特徴とする、
デッキスラブ。
M3=cZc×Fc/3…(F)
(上記式(F)において、cZcはデッキスラブのコンクリート側断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M4=cZt×F/1.5…(G)
(上記式(G)において、cZtはデッキスラブの鋼材側断面係数を表し、Fは鋼材の許容応力度の基準強度を表す。)
M34=MAX(M3,M4)…(H)
(上記式(H)において、MAX(M3,M4)とは、式(F)乃至(G)によって得られたM3とM4の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M5=0.62×{(Fc)^(1/2)}×eZt…(I)
(上記式(I)において、eZtはデッキスラブ上端の断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M45=MAX(M4,M5)…(J)
(上記式(J)において、MAX(M4,M5)とは、式(G)および(I)によって得られたM4とM5の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M6={W×(L^2)/24}+{adW×(L^2)/24}…(K)
(上記式(K)において、Wはデッキスラブに作用する等分布荷重を表し、adWはデッキスラブに開口部を設けたことにより増加する荷重を表し、Lはデッキスラブ支持間距離を表す。)
M7={W×(L^2)/12}+{adW×(L^2)/12}…(L)
(上記式(L)において、Wはデッキスラブに作用する等分布荷重を表し、adWはデッキスラブに開口部を設けたことにより増加する荷重を表し、Lはデッキスラブ支持間距離を表す。)
M34≧M6…(M)
M45≧M7…(N)
【請求項4】
請求項1に記載のデッキスラブであって、
実耐力に対して許容応力度設計によって算出される長期許容荷重を除することにより得られる耐力補正率が、1.5以上、2.0未満の大きさを有し、
下記式(O)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM8と、下記式(P)に基づいて算出されるデッキスラブの鋼材で決まる許容曲げモーメントM9と、下記式(Q)に基づいて算出されるデッキスラブの許容正方向曲げモーメントM89と、下記式(R)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM10と、下記式(S)に基づいて算出されるデッキスラブの許容負方向曲げモーメントM910と、有限要素法により算出されるデッキスラブに生じる正方向最大曲げモーメントM1Aと、前記有限要素法により算出されるデッキスラブに生じる負方向最大曲げモーメントM1Bとのうち、
前記許容正方向曲げモーメントM89と前記正方向最大曲げモーメントM1Aとは、下記式(T)を満たし、
前記許容負方向曲げモーメントM910と前記負方向最大曲げモーメントM1Bとは、下記式(U)を満たし、
前記有限要素法は、入力要素として、デッキスラブの切断方法、開口部の位置、開口部の寸法、耐火補強筋に関する仕様、デッキスラブ支持間距離、デッキスラブの断面性能、デッキスラブの材料強度、固定荷重および積載荷重、設計荷重変更の有無、梁の条件、柱の条件、建築物の構造、梁とデッキプレートの接合方法、デッキスラブの許容応力度のうち、少なくとも一つを含む、ことを特徴とする、
デッキスラブ。
M8=cZc×Fc/3…(O)
(上記式(O)において、cZcはデッキスラブのコンクリート側断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M9=cZt×F/1.5…(P)
(上記式(P)において、cZtはデッキスラブの鋼材側断面係数を表し、Fは鋼材の許容応力度の基準強度を表す。)
M89=MAX(M8,M9)…(Q)
(上記式(Q)において、MAX(M8,M9)とは、式(O)乃至(P)によって得られたM8とM9の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M10=0.62×{(Fc)^(1/2)}×eZt…(R)
(上記式(Q)において、eZtはデッキスラブ上端の断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M910=MAX(M9,M10)…(S)
(上記式(S)において、MAX(M9,M10)とは、式(P)および(R)によって得られたM9とM10の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M89≧M1A…(T)
M910≧M1B…(U)
【請求項5】
請求項1に記載のデッキスラブであって、
開口幅が150mmを超え、600mm以下の大きさの開口部を有し、
実耐力に対して許容応力度設計によって算出される長期許容荷重を除することにより得られる耐力補正率が、1.5以上、2.0未満の大きさを有し、
下記式(A)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM1と、下記式(B)に基づいて算出されるデッキスラブの鋼材で決まる許容曲げモーメントM2と、下記式(C)に基づいて算出される許容正方向曲げモーメントであるM12とは、下記式(D)に基づいて算出されるデッキスラブに生じる曲げモーメントM0との関係において、下記式(E)を満たすことを特徴とする、
デッキスラブ。
M1=cZc×Fc/3…(A)
(上記式(A)において、cZcはデッキスラブのコンクリート側断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M2=cZt×F/1.5…(B)
(上記式(B)において、cZtはデッキスラブの鋼材側断面係数を表し、Fは鋼材の許容応力度の基準強度を表す。)
M12=MAX(M1,M2)…(C)
(上記式(C)において、MAX(M1,M2)とは、式(A)乃至(B)によって得られたM1とM2の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M0={W×(L^2)/8}+{adW×(L^2)/8}…(D)
(上記式(D)において、Wはデッキスラブに作用する等分布荷重を表し、adWはデッキスラブに開口部を設けたことにより増加する荷重を表し、Lはデッキスラブ支持間距離を表す。)
M12≧M0…(E)
【請求項6】
請求項1に記載のデッキスラブであって、
開口幅が450mmを超える大きさの開口部を有し、
実耐力に対して許容応力度設計によって算出される長期許容荷重を除することにより得られる耐力補正率が、1.5以上、2.0未満の大きさを有し、
下記式(F)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM3と、下記式(G)に基づいて算出されるデッキスラブの鋼材で決まる許容曲げモーメントM4と、下記式(H)に基づいて算出されるデッキスラブの許容正方向曲げモーメントM34と、下記式(I)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM5と、下記式(J)に基づいて算出されるデッキスラブの許容負方向曲げモーメントM45と、下記式(K)に基づいて算出されるデッキスラブに生じる正方向曲げモーメントM6と、下記式(L)に基づいて算出されるデッキスラブに生じる負方向曲げモーメントM7と、のうち、
前記許容正方向曲げモーメントM34と前記正方向曲げモーメントM6とは、下記式(M)を満たし、
前記許容負方向曲げモーメントM45と前記負方向曲げモーメントM7とは下記式(N)を満たすことを特徴とする、
デッキスラブ。
M3=cZc×Fc/3…(F)
(上記式(F)において、cZcはデッキスラブのコンクリート側断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M4=cZt×F/1.5…(G)
(上記式(G)において、cZtはデッキスラブの鋼材側断面係数を表し、Fは鋼材の許容応力度の基準強度を表す。)
M34=MAX(M3,M4)…(H)
(上記式(H)において、MAX(M3,M4)とは、式(F)乃至(G)によって得られたM3とM4の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M5=0.62×{(Fc)^(1/2)}×eZt…(I)
(上記式(I)において、eZtはデッキスラブの上端の断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M45=MAX(M4,M5)…(J)
(上記式(J)において、MAX(M4,M5)とは、式(G)および(I)によって得られたM4とM5の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M6={W×(L^2)/24}+{adW×(L^2)/24}…(K)
(上記式(K)において、Wはデッキスラブに作用する等分布荷重を表し、adWはデッキスラブに開口部を設けたことにより増加する荷重を表し、Lはデッキスラブ支持間距離を表す。)
M7={W×(L^2)/12}+{adW×(L^2)/12}…(L)
(上記式(L)において、Wはデッキスラブに作用する等分布荷重を表し、adWはデッキスラブに開口部を設けたことにより増加する荷重を表し、Lはデッキスラブ支持間距離を表す。)
M34≧M6…(M)
M45≧M7…(N)
【請求項7】
請求項1に記載のデッキスラブであって、
開口幅が600mmを超える大きさの開口部を有し、
実耐力に対して許容応力度設計によって算出される長期許容荷重を除することにより得られる耐力補正率が、1.5以上、2.0未満の大きさを有し、
下記式(A)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM1と、下記式(B)に基づいて算出されるデッキスラブの鋼材で決まる許容曲げモーメントM2と、下記式(C)に基づいて算出される許容正方向曲げモーメントであるM12とは、下記式(D)に基づいて算出されるデッキスラブに生じる曲げモーメントM0との関係において、下記式(E)を満たすことを特徴とする、
デッキスラブ。
M1=cZc×Fc/3…(A)
(上記式(A)において、cZcはデッキスラブの断面のコンクリート側断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M2=cZt×F/1.5…(B)
(上記式(B)において、cZtはデッキスラブの鋼材側断面係数を表し、Fは鋼材の許容応力度の基準強度を表す。)
M12=MAX(M1,M2)…(C)
(上記式(C)において、MAX(M1,M2)とは、式(A)乃至(B)によって得られたM1とM2の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M0={W×(L^2)/8}+{adW×(L^2)/8}…(D)
(上記式(D)において、Wはデッキスラブに作用する等分布荷重を表し、adWはデッキスラブに開口部を設けたことにより増加する荷重を表し、Lはデッキスラブ支持間距離を表す。)
M12≧M0…(E)
【請求項8】
請求項1に記載のデッキスラブであって、
開口幅が300mmより大きい開口部を有し、
実耐力に対して許容応力度設計によって算出される長期許容荷重を除することにより得られる耐力補正率が、2.0より大きい値を有し、
下記式(A)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM1と、下記式(B)に基づいて算出されるデッキスラブの鋼材で決まる許容曲げモーメントM2と、下記式(C)に基づいて算出される許容正方向曲げモーメントであるM12とは、下記式(D)に基づいて算出されるデッキスラブに生じる曲げモーメントM0との関係において、下記式(E)を満たすことを特徴とする、
デッキスラブ。
M1=cZc×Fc/3…(A)
(上記式(A)において、cZcはデッキスラブのコンクリート側断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M2=cZt×F/1.5…(B)
(上記式(B)において、cZtはデッキスラブの鋼材側断面係数を表し、Fは鋼材の許容応力度の基準強度を表す。)
M12=MAX(M1,M2)…(C)
(上記式(C)において、MAX(M1,M2)とは、式(A)乃至(B)によって得られたM1とM2の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M0={W×(L^2)/8}+{adW×(L^2)/8}…(D)
(上記式(D)において、Wはデッキスラブに作用する等分布荷重を表し、adWはデッキスラブに開口部を設けたことにより増加する荷重を表し、Lはデッキスラブ支持間距離を表す。)
M12≧M0…(E)
【請求項9】
請求項1に記載のデッキスラブであって、
開口幅が300mmより大きい開口部を有し、
実耐力に対して許容応力度設計によって算出される長期許容荷重を除することにより得られる耐力補正率が、2.0より大きい値を有し、
下記式(F)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM3と、下記式(G)に基づいて算出されるデッキスラブの鋼材で決まる許容曲げモーメントM4と、下記式(H)に基づいて算出されるデッキスラブの許容正方向曲げモーメントM34と、下記式(I)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM5と、下記式(J)に基づいて算出されるデッキスラブの許容負方向曲げモーメントM45と、下記式(K)に基づいて算出されるデッキスラブに生じる正方向曲げモーメントM6と、下記式(L)に基づいて算出されるデッキスラブに生じる負方向曲げモーメントM7と、のうち、
前記許容正方向曲げモーメントM34と前記正方向曲げモーメントM6とは、下記式(M)を満たし、
前記許容負方向曲げモーメントM45と前記負方向曲げモーメントM7とは、下記式(N)を満たすことを特徴とする、
デッキスラブ。
M3=cZc×Fc/3…(F)
(上記式(F)において、cZcはデッキスラブのコンクリート側断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M4=cZt×F/1.5…(G)
(上記式(G)において、cZtはデッキスラブの鋼材側断面係数を表し、Fは鋼材の許容応力度の基準強度を表す。)
M34=MAX(M3,M4)…(H)
(上記式(H)において、MAX(M3,M4)とは、式(F)乃至(G)によって得られたM3とM4の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M5=0.62×{(Fc)^(1/2)}×eZt…(I)
(上記式(I)において、eZtはデッキスラブ上端の断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M45=MAX(M4,M5)…(J)
(上記式(J)において、MAX(M4,M5)とは、式(G)および(I)によって得られたM4とM5の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M6={W×(L^2)/24}+{adW×(L^2)/24}…(K)
(上記式(K)において、Wはデッキスラブに作用する等分布荷重を表し、adWはデッキスラブに開口部を設けたことにより増加する荷重を表し、Lはデッキスラブ支持間距離を表す。)
M7={W×(L^2)/12}+{adW×(L^2)/12}…(L)
(上記式(L)において、Wはデッキスラブに作用する等分布荷重を表し、adWはデッキスラブに開口部を設けたことにより増加する荷重を表し、Lはデッキスラブ支持間距離を表す。)
M34≧M6…(M)
M45≧M7…(N)
【請求項10】
請求項1に記載のデッキスラブであって、
開口幅が300mmより大きい開口部を有し、
実耐力に対して許容応力度設計によって算出される長期許容荷重を除することにより得られる耐力補正率が、2.0より大きい値を有し、
下記式(O)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM8と、下記式(P)に基づいて算出されるデッキスラブの鋼材で決まる許容曲げモーメントM9と、下記式(Q)に基づいて算出されるデッキスラブの許容正方向曲げモーメントM89と、下記式(R)に基づいて算出されるデッキスラブのコンクリートで決まる許容曲げモーメントM10と、下記式(S)に基づいて算出されるデッキスラブの許容負方向曲げモーメントM910と、有限要素法により算出されるデッキスラブに生じる正方向最大曲げモーメントM1Aと、有限要素法により算出されるデッキスラブに生じる負方向最大曲げモーメントM1Bと、のうち、
前記許容正方向曲げモーメントM89と前記正方向最大曲げモーメントM1Aとは、下記式(T)を満たし、
前記許容負方向曲げモーメントM910と前記負方向最大曲げモーメントM1Bとは、下記式(U)を満たし、
前記有限要素法は、入力要素として、デッキスラブの切断方法、開口部の位置、開口部の寸法、耐火補強筋に関する仕様、デッキスラブ支持間距離、デッキスラブの断面性能、デッキスラブの材料強度、固定荷重および積載荷重、設計荷重変更の有無、梁の条件、柱の条件、建築物の構造、梁とデッキプレートの接合方法、デッキスラブの許容応力度のうち、少なくとも一つを含む、
ことを特徴とする、
デッキスラブ。
M8=cZc×Fc/3…(O)
(上記式(O)において、cZcはデッキスラブのコンクリート側断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M9=cZt×F/1.5…(P)
(上記式(P)において、cZtはデッキスラブの鋼材側断面係数を表し、Fは鋼材の許容応力度の基準強度を表す。)
M89=MAX(M8,M9)…(Q)
(上記式(Q)において、MAX(M8,M9)とは、式(O)乃至(P)によって得られたM8とM9の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M10=0.62×{(Fc)^(1/2)}×eZt…(R)
(上記式(R)において、eZtはデッキスラブ上端の断面係数を表し、Fcはコンクリートの設計基準強度を表す。)
M910=MAX(M9,M10)…(S)
(上記式(S)において、MAX(M9,M10)とは、式(P)および(R)によって得られたM9とM10の値のうち、より大きい値を採用することを表す。)
M89≧M1A…(T)
M910≧M1B…(U)
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、デッキスラブ、デッキスラブの施工方法、デッキスラブの設計方法、および情報処理システムに関し、例えば、開口部を有するデッキスラブ、デッキスラブの施工方法、デッキスラブの設計方法、および情報処理システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、デッキスラブは鉄骨造建築物をメインに床の標準仕様として普及している。デッキスラブには、開口部が形成される場合がある。
開口部を有するデッキスラブ、デッキスラブの施工方法、およびデッキスラブの設計方法として、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-124253号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、これまでに知られている開口部を有するデッキスラブ、デッキスラブの施工方法、およびデッキスラブの設計方法は、開口部の補強を不要または低減することができるものは一定の条件下に限られており、開口部の補強を不要または低減することができるデッキスラブの適用範囲は限定されていた。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、適用範囲を拡大した開口部の補強を不要または低減することができるデッキスラブ、デッキスラブの施工方法、およびデッキスラブの設計方法、情報処理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の代表的な実施の形態に係るデッキスラブは、開口部を有するデッキプレート、及びデッキプレート上に打設されたコンクリートを有するデッキスラブであって、デッキスラブに生じる曲げモーメントの大きさは、デッキスラブの許容曲げモーメントの大きさ以下の値となることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、開口部の補強を不要または低減することができるデッキスラブの適用範囲を拡大することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
開口部の補強が不要なデッキスラブの平面図である。
補強筋による補強を有した開口部を有するデッキスラブの平面図である。
開口部の補強が不要なデッキスラブのA―A断面図である。
補強筋による補強を有した開口部を有するデッキスラブのA―A断面図である。
正方向曲げモーメントが作用する、計算対象となるデッキスラブの両端ピン支持モデル図である。
正方向曲げモーメントおよび負方向曲げモーメントが作用する、計算対象となるデッキスラブの両端固定モデル図である。
複数の開口部を有するデッキスラブにより構成された床組の平面図である。
有限要素法による発生モーメント計算を行う対象となる床組の平面図である。
有限要素法による発生モーメント計算を行った床組の解析結果である。
本発明の第1の実施の形態に係る開口部構造計算システムの構成例および情報処理装置の機能ブロック構成を示す図である。
情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。
本発明の第1の実施の形態に係る開口部構造計算システムの構成例およびクライアント端末装置の機能ブロック構成を示す図である。
クライアント端末装置のハードウェア構成を示す図である。
本発明の第1の実施の形態に係る開口部を有するデッキスラブの施工方法を示すフローチャートである。
本発明の第2の実施形態における開口部を有するデッキスラブの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、各実施の形態における構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
【0010】
〔1〕本発明の一態様に係るデッキスラブ(1、1A)は、開口部(3)を有するデッキプレート(2)、及びデッキプレート(2)上に打設されたコンクリート(7)を有するデッキスラブ(1、1A)であって、前記デッキスラブ(1、1A)に生じる曲げモーメント(M0、M6、M7、M1A、M1B)の大きさは、前記デッキスラブ(1、1A)の許容曲げモーメント(M12、M34、M45、M89、M910)の大きさ以下の値となることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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