TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025118129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024013265
出願日2024-01-31
発明の名称重合体粒子の製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08F 6/22 20060101AFI20250805BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】微粉の発生を低減できる重合体粒子の製造方法の提供。
【解決手段】重合体ラテックスと、凝固剤と、水に難溶な有機溶剤とを混合して凝固液を得る工程と、前記凝固液から前記有機溶剤を除去して凝固スラリーを得る工程と、を有し、前記重合体ラテックスに含まれる重合体は、下記式(1)で表される単量体由来の構成単位及びシロキサン由来の構成単位の少なくとも一方を含み、前記有機溶剤のハンセン溶解度パラメータの分散項(δD)が10~20MPa1/2であり、分極項(δP)が10MPa1/2以下であり、水素結合項(δH)が10MPa1/2以下である、重合体粒子の製造方法。(式(1)中、R1~R6は、H又はC数1~4のアルキル基である)
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025118129000008.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">51</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image>
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
重合体ラテックスと、凝固剤と、水に難溶な有機溶剤とを混合して凝固液を得る工程と、
前記凝固液から前記有機溶剤を除去して凝固スラリーを得る工程と、
を有し、
前記重合体ラテックスに含まれる重合体は、下記式(1)で表される単量体由来の構成単位及びシロキサン由来の構成単位の少なくとも一方を含み、
前記有機溶剤のハンセン溶解度パラメータの分散項(δD)が10~20MPa
1/2
であり、分極項(δP)が10MPa
1/2
以下であり、水素結合項(δH)が10MPa
1/2
以下である、重合体粒子の製造方法。
TIFF
2025118129000007.tif
57
170
(式(1)中、R

~R

はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基である。)
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記有機溶剤の沸点が100℃以下である、請求項1に記載の重合体粒子の製造方法。
【請求項3】
前記有機溶剤がヘキサン及びヘプタンの少なくとも一方を含む、請求項1又は2に記載の重合体粒子の製造方法。
【請求項4】
前記有機溶剤の割合が、前記重合体ラテックスの固形分100質量部に対して2~50質量部である、請求項1又は2に記載の重合体粒子の製造方法。
【請求項5】
前記式(1)のR

が水素原子又はメチル基であり、R

~R

は水素原子である、請求項1又は2に記載の重合体粒子の製造方法。
【請求項6】
前記重合体ラテックスに含まれる重合体を構成する全ての構成単位の総質量に対して、前記式(1)で表される単量体由来の構成単位及び前記シロキサン由来の構成単位の総量が10~100質量%である、請求項1又は2に記載の重合体粒子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、重合体粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
乳化重合で得られた重合体ラテックスから重合体を回収する方法としては、重合体ラテックスを凝固して粒子化させる凝析法や、噴霧乾燥法等が知られている。
凝析法により重合体粉体を回収する方法としては、例えば、重合体ラテックスと凝固剤(例えば、塩化アルミニウム、硫酸マグネシウム等の無機塩や、硫酸等の酸など)とを混合して凝固液を得た後に、凝固物を分離し、乾燥し、粉体として回収する方法が挙げられる(例えば特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2018/225582号
特開2020-122146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の回収方法では、微粉が発生しやすく、粉体の回収が困難となることがある。
本発明は、微粉の発生を低減できる重合体粒子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の態様を有する。
[1] 重合体ラテックスと、凝固剤と、水に難溶な有機溶剤とを混合して凝固液を得る工程と、
前記凝固液から前記有機溶剤を除去して凝固スラリーを得る工程と、
を有し、
前記重合体ラテックスに含まれる重合体は、下記式(1)で表される単量体由来の構成単位及びシロキサン由来の構成単位の少なくとも一方を含み、
前記有機溶剤のハンセン溶解度パラメータの分散項(δD)が10~20MPa
1/2
であり、分極項(δP)が10MPa
1/2
以下であり、水素結合項(δH)が10MPa
1/2
以下である、重合体粒子の製造方法。
【0006】
TIFF
2025118129000001.tif
57
170
【0007】
式(1)中、R

~R

はそれぞれ独立して、水素原子又は炭素数1~4のアルキル基である。
【0008】
[2] 前記有機溶剤の沸点が100℃以下である、前記[1]の重合体粒子の製造方法。
[3] 前記有機溶剤がヘキサン及びヘプタンの少なくとも一方を含む、前記[1]又は[2]の重合体粒子の製造方法。
[4] 前記有機溶剤の割合が、前記重合体ラテックスの固形分100質量部に対して2~50質量部である、前記[1]~[3]のいずれかの重合体粒子の製造方法。
[5] 前記式(1)のR

が水素原子又はメチル基であり、R

~R

は水素原子である、前記[1]~[4]のいずれかの重合体粒子の製造方法。
[6] 前記重合体ラテックスに含まれる重合体を構成する全ての構成単位の総質量に対して、前記式(1)で表される単量体由来の構成単位及び前記シロキサン由来の構成単位の総量が10~100質量%である、前記[1]~[5]のいずれかの重合体粒子の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、微粉の発生を低減できる重合体粒子の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書においては、以下の用語の定義を採用する。
「構成単位」とは、単量体に由来する構成単位、すなわち単量体が重合することによって形成された構成単位、又は重合体を処理することによって構成単位の一部が別の構造に変換された構成単位を意味する。
メタクリレートとアクリレートの総称を「(メタ)アクリレート」と称し、メタクリル酸とアクリル酸の総称を「(メタ)アクリル酸」と称する。
「~」で表される数値範囲は、~の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。
本明細書に開示の含有量、種々の物性値、性状値の数値範囲は、その下限値及び上限値を任意に組み合わせて新たな数値範囲とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

東ソー株式会社
摺動部材
2か月前
東ソー株式会社
ゴム組成物
2か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
3か月前
東レ株式会社
CPUソケット
3か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
3か月前
東ソー株式会社
加飾フィルム
3か月前
東レ株式会社
CPUソケット
3か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
1か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミド
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
花王株式会社
樹脂組成物
1か月前
愛知電機株式会社
加熱処理設備
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン微多孔膜
14日前
株式会社コバヤシ
光硬化性組成物
11日前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
2か月前
日本製紙株式会社
樹脂組成物
3か月前
株式会社大阪ソーダ
熱可塑性材料用組成物
1か月前
富士フイルム株式会社
組成物
1か月前
株式会社村田製作所
樹脂組成物
14日前
株式会社クラベ
耐摩耗性絶縁組成物及び電線
2か月前
アキレス株式会社
燻蒸用生分解性樹脂シート
10日前
伯東株式会社
ビニル化合物中の重合防止方法
3日前
東レ株式会社
ポリプロピレン系樹脂フィルム
3か月前
東亞合成株式会社
硬化性組成物
1か月前
株式会社クラレ
水性エマルジョン及び接着剤
1か月前
大日精化工業株式会社
樹脂成形品
3か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
2か月前
東レ株式会社
プリプレグおよびその製造方法。
1か月前
株式会社イーテック
組成物
3か月前
株式会社イーテック
組成物
15日前
東ソー株式会社
末端変性ポリマー及び光学素子
14日前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
2か月前
東ソー株式会社
クロロプレンラテックス組成物
2か月前
株式会社リコー
炭素繊維含有樹脂組成物
11日前
株式会社イーテック
組成物
10日前
帝人株式会社
軽量ゴムおよびゴム成形体
15日前
続きを見る