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公開番号
2025118560
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2025013463
出願日
2025-01-30
発明の名称
金属箔を含まない密閉容器入り調味料
出願人
味の素株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23L
27/00 20160101AFI20250805BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】本発明は、リサイクル可能で電子レンジ調理にも使用できる容器に保存中の調味料の劣化を抑制し、粘度の低下が抑制された調味料を提供する。
【解決手段】(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%の油を含む、金属箔を含まない密閉容器入り調味料。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油を含む、金属箔を含まない密閉容器入り調味料。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油及び(B)にんにく又は(C)酸化防止剤を含む、金属箔を含まない密閉容器入り調味料。
【請求項3】
(A)の濃度が調味料の総重量に対して1~19重量%である、請求項1又は2に記載の調味料。
【請求項4】
(B)の濃度が調味料の総重量に対して0.05~30重量%である、請求項2に記載の調味料。
【請求項5】
(C)の濃度が調味料の総重量に対して0.001~1重量%である、請求項2に記載の調味料。
【請求項6】
重量比(A):(B)が1:0.003~30である、請求項2に記載の調味料。
【請求項7】
重量比(A):(C)が1:0.0001~1である、請求項2に記載の調味料。
【請求項8】
(A)が、菜種油、こめ油、又は菜種油、大豆油及びこめ油からなる群から選択される少なくとも2つの混合油である、請求項1又は2に記載の調味料。
【請求項9】
(B)が、スライスにんにく、皮むきにんにく及びペーストにんにくからなる群から選択される少なくともひとつである、請求項2に記載の調味料。
【請求項10】
(C)が、ビタミンE及びビタミンCからなる群から選択される少なくともひとつである、請求項2に記載の調味料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属箔を含まない密閉容器入り調味料及びその製造方法ならびにその粘度低下抑制方法に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、時短調理へのニーズの高まりなどを理由に電子レンジ調理の活用機会が増加している。このニーズに応えるため、下処理した食材をパウチの中に入れ、あらかじめ充填されていた中の調味料と食材を混合させた後に電子レンジ加熱を行う、電子レンジ用調味料が発売されている(特許文献1)。パウチごとレンジアップする性質上、これらの調味料を詰めるパウチなどの包材には金属箔のバリア層を含めることができない。
また、環境負荷低減の観点から、調味料の包材をリサイクル可能にする取り組みが進められている。現在液体調味料に用いられている包材は金属箔(主にアルミ)のバリア層を含むが、包材をリサイクル可能にするためには金属箔を取り除く必要がある。
このように、金属箔を含まない包材が必要とされているが、これらの包材は酸素バリア性が低いため、粘度の低下など調味料の保存中の劣化を急速に引き起こしてしまい、賞味期限の短縮など様々な課題があった。また粘度低下抑制については様々な方法(特許文献2)が提案されているが、電子レンジ用調味料として適用することは想定されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7000607号公報
特開平11-155534号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、金属箔を含まないリサイクル可能な容器または電子レンジ調理に使用できる容器に保存中の調味料の劣化を抑制し、粘度の低下が抑制された調味料を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、特定の油、さらにはにんにくを加えるだけで、意外にも金属箔の層を含まない電子レンジ調理に使用しうる容器またはリサイクル可能な容器に保存しても粘度の低下が抑制され保存安定性が向上しうることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち本発明は以下の態様を含む。
[1](A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油を含む、金属箔を含まない密閉容器入り調味料。
[2](1)(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油及び(B)にんにくを含む、金属箔を含まない密閉容器入り調味料。
(2)(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油及び(C)酸化防止剤を含む、金属箔を含まない密閉容器入り調味料。
[3](A)の濃度が調味料の総重量に対して1~19重量%である、[1]又は[2]に記載の調味料。
[4](1)(B)の濃度が調味料の総重量に対して0.05~30重量%である、[2]に記載の調味料。
(2)(C)の濃度が調味料の総重量に対して0.001~1重量%である、[2]に記載の調味料。
[5](1)重量比(A):(B)が1:0.003~30である、[2]~[4]のいずれかに記載の調味料。
(2)重量比(A):(C)が1:0.0001~1である、[2]~[4]のいずれかに記載の調味料。
[6](1)(A)が、菜種油、又は菜種油、大豆油及びこめ油からなる群から選択される少なくとも2つの混合油である、[1]~[5]のいずれかに記載の調味料。
(2)(A)が、菜種油、こめ油、又は菜種油、大豆油及びこめ油からなる群から選択される少なくとも2つの混合油である、[1]~[5]のいずれかに記載の調味料。
[7](1)(B)が、スライスにんにく、皮むきにんにく及びペーストにんにくからなる群から選択される少なくともひとつである、[2]~[6]のいずれかに記載の調味料。
(2)(C)が、ビタミンE及びビタミンCからなる群から選択される少なくともひとつである、[2]~[6]のいずれかに記載の調味料。
[8](1)更に澱粉を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の調味料。
(2)更に増粘剤を含む、[1]~[8](1)のいずれかに記載の調味料。
[9]25℃における粘度が100mPa・sec以上である、[1]~[8]のいずれかに記載の調味料。
[10]25℃におけるpHが3.9~5.8である、[1]~[9]のいずれかに記載の調味料。
[11]金属箔を含まない密閉容器がプラスチック製密閉容器である、[1]~[10]のいずれかに記載の調味料。
[12]密閉容器が電子レンジ調理用容器である、[1]~[11]のいずれかに記載の調味料。
[13]調味料が液状調味料である、[1]~[12]のいずれかに記載に記載の調味料。
[14]金属箔を含まない密閉容器に(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油を添加する工程を含む、密閉容器入り調味料の製造方法。
[15](1)金属箔を含まない密閉容器に(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油及び(B)にんにくを添加する工程を含む、密閉容器入り調味料の製造方法。
(2)金属箔を含まない密閉容器に(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油及び(C)酸化防止剤を添加する工程を含む、密閉容器入り調味料の製造方法。
[16](A)の添加量が調味料の総重量に対して1~19重量%である、[14]又は[15]に記載の方法。
[17](1)(B)の添加量が調味料の総重量に対して0.05~30重量%である、[15]又は[16]に記載の方法。
(2)(C)の添加量が調味料の総重量に対して0.001~1重量%である、[15]又は[16]に記載の方法。
[18](1)(A)及び(B)の添加量の重量比(A):(B)が1:0.003~30である、[15]~[17]のいずれかに記載の方法。
(2)(A)及び(C)の添加量の重量比(A):(C)が1:0.0001~1である、[15]~[17]のいずれかに記載の方法。
[19]更に25℃におけるpHを3.9~5.8に調整する工程を含む、[14]~[18]のいずれかに記載の方法。
[20](1)更に澱粉を添加する工程を含む、[14]~[19]のいずれかに記載の方法。
(2)更に増粘剤を添加する工程を含む、[14]~[20](1)のいずれかに記載の方法。
[21]更に容器を密閉する工程を含む、[14]~[20]のいずれかに記載の方法。
[22]更に密閉容器を120~135℃で2~30分間加熱処理する工程、または75~100℃で2~30分間加熱処理する工程を含む、[14]~[21]のいずれかに記載の方法。
[23]調味料が液状調味料である、[14]~[22]のいずれかに記載の方法。
[24]金属箔を含まない密閉容器がプラスチック製密閉容器である、[14]~[23]のいずれかに記載の方法。
[25]密閉容器が電子レンジ調理用容器である、[14]~[24]のいずれかに記載の方法。
[26]金属箔を含まない密閉容器に(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油を添加する工程を含む、金属箔を含まない密閉容器入り調味料の粘度低下抑制方法。
[27]金属箔を含まない密閉容器に(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油及び(B)にんにくを添加する工程を含む、金属箔を含まない密閉容器入り調味料の粘度低下抑制方法。
[28]金属箔を含まない密閉容器に(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油及び(C)酸化防止剤を添加する工程を含む、金属箔を含まない密閉容器入り調味料の粘度低下抑制方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、金属箔を含まない密閉容器に長期間保存しても調味料の劣化が抑制され保存安定性に優れた調味料が得られる。
本発明により、電子レンジ調理に最適、またはリサイクル可能な容器入り調味料において、調味料の経時的な粘度の低下が抑制された調味料が得られる。
本発明により、調味料の賞味期限を長くできフードロス削減に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
油や包材の種類が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
油の組み合わせが調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
油の種類やにんにくの添加ならびにpHが調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
油の量(5%)が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
油の量(15%)が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
油の量(20%)が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
にんにくの形態及び添加量が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
アセチル化アジピン酸架橋澱粉(コーン由来)が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
リン酸架橋澱粉(コーン由来)が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
油脂加工澱粉(馬鈴薯澱粉由来)が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
こめ油が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
油の量(19%)が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
油の組み合わせが調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
酸化防止剤が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
増粘剤が調味料の保存中の粘度低下に及ぼす影響を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油を含む、金属箔を含まない密閉容器入り調味料に関する(本発明の調味料1とも略する)。
【0010】
(A)n-6系脂肪酸の含有率が40%以下の油
n-6系脂肪酸は不飽和脂肪酸の一つで、一般に炭素-炭素二重結合がω-6位にあるものを指す。n-6系脂肪酸は体内で合成できない必須脂肪酸であり、具体的なn-6系脂肪酸としては、リノール酸、γ-リノレン酸、アラキドン酸などが挙げられる。
本発明における有効成分の1つである油(単に(A)と略することもある)は、包材を透過し流入する酸素に対する安定性の観点から、n-6系脂肪酸の含有率は、通常40%以下、好ましくは37%以下、より好ましくは30%以下である。下限は特に限定されないが、通常3%以上である。
(【0011】以降は省略されています)
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