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公開番号2025119269
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014061
出願日2024-02-01
発明の名称スチレン系熱可塑性エラストマー組成物およびその成形体
出願人MCPPイノベーション合同会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C08L 23/00 20060101AFI20250806BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】柔軟性があり、硬質樹脂と複合化したときに亀裂の発生を抑制できるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物を提供すること。
【解決手段】成分(A):ポリオレフィン及び成分(B):スチレン系ゴムを含有し、射出圧力50MPa、シリンダー温度220℃、金型温度40℃の条件下にて、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物を射出成形して、組成物流れ方向に金型実寸法でケガキ線間距離が100mmとなるケガキ線が加工された厚さ2mm×幅120mm×長さ120mmのシートを得たときのシートの成形収縮率が10未満であるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記成分(A)及び成分(B)を含有し、
成分(A):ポリオレフィン
成分(B):スチレン系ゴム
射出圧力50MPa、シリンダー温度220℃、金型温度40℃の条件下にて、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物を射出成形して、組成物流れ方向に金型実寸法でケガキ線間距離が100mmとなるケガキ線が加工された厚さ2mm×幅120mm×長さ120mmのシートを得たときの、下記式(1)に従って算出した前記シートの成形収縮率が10未満であるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
成形収縮率=(100-ケガキ線間距離(mm))×10 ・・・(1)
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記成分(B)として下記成分(B1)を含有する、請求項1に記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
成分(B1):JIS K7210-1(2014年度版)に準拠して、190℃、2.16kgf荷重で測定したメルトフローレートが5g/10分以上40g/10分以下である、芳香族ビニル化合物単位と共役ジエン化合物単位とを含むブロックを有するブロック共重合体の水素添加物
【請求項3】
前記成分(B)として更に、下記成分(B2)を含有する、請求項2に記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
成分(B2):前記成分(B1)を含まず、共役ジエン化合物単位を主体とするブロックと芳香族ビニル化合物単位を主体とするブロックとをそれぞれ少なくとも1つずつ有するブロック共重合体及び/又はその水素添加物
【請求項4】
前記成分(B2)の重量平均分子量が100,000以上1,000,000以下である、請求項3に記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項5】
更に、下記成分(C)を含有する、請求項1に記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
成分(C):炭化水素系ゴム用軟化剤
【請求項6】
前記成分(B)として下記成分(B1)を含有し、前記成分(B1)の含有量が前記成分(A)~成分(C)の合計100質量部に対して5~70質量部である、請求項5記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
成分(B1):JIS K7210-1(2014年度版)に準拠して、190℃、2.16kgf荷重で測定したメルトフローレートが5g/10分以上40g/10分以下である、芳香族ビニル化合物単位と共役ジエン化合物単位とを含むブロックを有するブロック共重合体の水素添加物
【請求項7】
前記成分(B)として下記成分(B1)及び成分(B2)を含有し、前記成分(B2)と前記成分(C)の合計を100質量部とした場合、成分(B2)/成分(C)=20~80/80~20(質量比)である、請求項5に記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
成分(B1):JIS K7210-1(2014年度版)に準拠して、190℃、2.16kgf荷重で測定したメルトフローレートが5g/10分以上40g/10分以下である、芳香族ビニル化合物単位と共役ジエン化合物単位とを含むブロックを有するブロック共重合体の水素添加物
成分(B2):前記成分(B1)を含まず、共役ジエン化合物単位を主体とするブロックと芳香族ビニル化合物単位を主体とするブロックとをそれぞれ少なくとも1つずつ有するブロック共重合体及び/又はその水素添加物
【請求項8】
JIS K6253(2006年度版)に準拠してタイプAのデュロメータを用いて測定された硬度が10以上95以下である、請求項1に記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物からなる成形体。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか一項に記載のスチレン系熱可塑性エラストマー組成物からなる層とポリオレフィンもしくはポリアミドからなる層とを備えた成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物およびその成形体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
熱可塑性エラストマーとは、加熱により軟化して流動性を有し、冷却するとゴム弾性を有する材料をいう。熱可塑性エラストマーは成形性、柔軟性、ゴム弾性、耐摩耗性、衛生性などに優れた材料であり、リサイクル可能であることから、グリップ、表皮材をはじめとする自動車部品、建築部品、医療用部品、雑貨等の用途に使用されている。特に、硬質の樹脂に柔軟性、ゴム弾性、滑り止め性などを付与する目的から、熱可塑性エラストマー成形体を硬質樹脂に嵌め込んだり融着させたりするなど、積層体として使用されることが多い。
【0003】
このような熱可塑性エラストマーの代表的な材料として、スチレン系熱可塑性エラストマーが挙げられ、従来種々提案されている。
【0004】
例えば、特許文献1には、スチレン系単量体単位の含有量が45~80質量%のスチレン系エラストマーAと、重量平均分子量が1,000,000~7,000,000のポリオレフィン樹脂Bを、前記スチレン系エラストマーA 100質量部に対して5~50質量部含有し、A硬度が90以下である、熱可塑性エラストマー組成物であって、前記スチレン系エラストマーAが、スチレン系単量体の重合単位であるハードセグメントと、スチレン系単量体とオレフィン及び共役ジエンの少なくともいずれかとの共重合単位であるソフトセグメントとを有するスチレン系共重合体又はその水素添加物である、熱可塑性エラストマー組成物が提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、成分(A)としてプロピレン系重合体を、成分(B)として芳香族ビニル化合物単位を主体とする重合ブロックPを少なくとも2個有し、かつ、共役ジエン化合物単位を主体とする重合体ブロックQを少なくとも1個有するブロック共重合体及び/又はその水素添加物を、成分(C)としてアリール基含有オルガノポリシロキサンを含む熱可塑性エラストマー組成物が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-83885号公報
国際公開第2021/153183号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
近年、製品形状の大型化や複雑化が進むなかで、熱可塑性エラストマー成形体を硬質樹脂に積層させて複合材料としたときに製品に亀裂が発生するといった不具合が見られるようになった。特に、加熱後に亀裂が発生する場合が多い。特許文献1、2では熱可塑性エラストマー成形体と他の材料とを複合させたときに発生する亀裂については考慮されておらず、この点で改善の余地がある。
【0008】
そこで、本発明は、柔軟性があり、硬質樹脂と複合化したときに亀裂の発生を抑制できるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、スチレン系熱可塑性エラストマー成形体を硬質樹脂に積層成形するときに両者の収縮率の差により製品に亀裂が発生することを発見し、ポリオレフィンとスチレン系ゴムを含有したスチレン系熱可塑性エラストマー組成物であって、射出圧力50MPa、シリンダー温度220℃、金型温度40℃の条件下にて、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物を射出成形して、組成物流れ方向に金型実寸法でケガキ線間距離が100mmとなるケガキ線が加工された厚さ2mm×幅120mm×長さ120mmのシートを得たときの成形収縮率が10未満であるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物が、硬質樹脂と複合化したときに亀裂の発生を抑制できることを見出し、本発明に至った。
【0010】
本発明の態様1は、下記成分(A)及び成分(B)を含有し、
成分(A):ポリオレフィン
成分(B):スチレン系ゴム
射出圧力50MPa、シリンダー温度220℃、金型温度40℃の条件下にて、スチレン系熱可塑性エラストマー組成物を射出成形して、組成物流れ方向に金型実寸法でケガキ線間距離が100mmとなるケガキ線が加工された厚さ2mm×幅120mm×長さ120mmのシートを得たときの、下記式(1)に従って算出した前記シートの成形収縮率が10未満であるスチレン系熱可塑性エラストマー組成物である。
成形収縮率=(100-ケガキ線間距離(mm))×10 ・・・(1)
(【0011】以降は省略されています)

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