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公開番号2025119289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014092
出願日2024-02-01
発明の名称水処理方法および水処理装置
出願人オルガノ株式会社
代理人個人,個人
主分類C02F 1/44 20230101AFI20250806BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】スケール防止剤の添加量を最適化してランニングコストを低減する。
【解決手段】水処理方法は、原水と脱塩処理水とを混合し、被処理水として逆浸透膜に供給して透過水と濃縮水とに分離する工程と、被処理水にスケール防止剤を添加する工程と、を含み、スケール防止剤を添加する工程が、被処理水における原水と脱塩処理水との混合比に基づいて、被処理水へのスケール防止剤の添加量を調整する工程を含んでいる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原水と脱塩処理水とを混合し、被処理水として逆浸透膜に供給して透過水と濃縮水とに分離する工程と、
前記被処理水にスケール防止剤を添加する工程と、を含み、
前記スケール防止剤を添加する工程が、前記被処理水における前記原水と前記脱塩処理水との混合比に基づいて、前記被処理水への前記スケール防止剤の添加量を調整する工程を含む、水処理方法。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記スケール防止剤を添加する工程が、前記混合比として、前記被処理水の導電率を検出する工程を含み、
前記添加量を調整する工程が、前記検出した導電率に基づいて、前記スケール防止剤の添加量を調整することを含む、請求項1に記載の水処理方法。
【請求項3】
前記逆浸透膜からの透過水をさらに処理して純水を製造し、該製造した純水をユースポイントに供給する工程を含み、
前記被処理水を分離する工程が、前記ユースポイントに供給される純水の流量を検出し、該検出した流量に基づいて、前記逆浸透膜に供給される被処理水の圧力を調整することを含み、
前記添加量を調整する工程が、前記検出した導電率と、前記検出した流量とに基づいて、前記スケール防止剤の添加量を調整することを含む、請求項2に記載の水処理方法。
【請求項4】
前記原水が、複数のスケール成分を含む表流水または地下水である、請求項1から3のいずれか1項に記載の水処理方法。
【請求項5】
前記逆浸透膜からの濃縮水を別の逆浸透膜に供給して透過水と濃縮水とに分離する工程をさらに含み、
前記脱塩処理水が、前記別の逆浸透膜からの透過水を含む、請求項1から3のいずれか1項に記載の水処理方法。
【請求項6】
原水と脱塩処理水との混合水を被処理水として貯留するタンクと、
前記タンクから供給される前記被処理水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜装置と、
前記逆浸透膜装置に供給される前記被処理水にスケール防止剤を添加する添加装置と、
前記被処理水における前記原水と前記脱塩処理水との混合比に基づいて、前記添加装置による前記被処理水への前記スケール防止剤の添加量を調整する制御装置と、を有する水処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水処理方法および水処理装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
被処理水に含まれる不純物を除去する水処理装置として、逆浸透膜(RO膜)を有するものが知られている。この装置では、所定の供給圧力でRO膜に供給された被処理水が、RO膜により透過水と濃縮水とに分離される。これにより、不純物が除去された処理水(透過水)を得ることができる。
【0003】
RO膜を有する水処理装置では、安定して運転を継続することが求められており、そのためには、RO膜の膜面に被処理水中の不純物が析出してスケールが付着することを抑制することが重要となる。このようなスケーリングへの対策として、従来から、スケールの発生を抑制するスケール防止剤を被処理水に添加する方法が知られているが、その添加方法としては、スケール防止剤を定量添加する方法が一般的に用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-147899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ランニングコストの問題から、スケール防止剤の添加量はできるだけ少ないことが好ましいが、上述した定量添加の方法では、スケールの発生リスクが最も高くなる状況を想定して添加量を決定する必要があるため、必然的にスケール防止剤の添加量は過剰になってしまう。なお、スケールの発生リスクは、被処理水中のスケール成分濃度が変動する場合に変化するが、そのような濃度変動は、例えば、各種プラントに設置される比較的大型の純水製造装置など、表流水や地下水などの原水に他の系統の回収処理水を混合したものを被処理水として用いる場合に発生することがある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、スケール防止剤の添加量を最適化してランニングコストを低減する水処理方法および水処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、本発明の水処理方法は、原水と脱塩処理水とを混合し、被処理水として逆浸透膜に供給して透過水と濃縮水とに分離する工程と、被処理水にスケール防止剤を添加する工程と、を含み、スケール防止剤を添加する工程が、被処理水における原水と脱塩処理水との混合比に基づいて、被処理水へのスケール防止剤の添加量を調整する工程と、を含んでいる。
【0008】
また、本発明の水処理装置は、原水と脱塩処理水との混合水を被処理水として貯留するタンクと、タンクから供給される被処理水を透過水と濃縮水とに分離する逆浸透膜装置と、逆浸透膜装置に供給される被処理水にスケール防止剤を添加する添加装置と、被処理水における原水と脱塩処理水との混合比に基づいて、添加装置による被処理水へのスケール防止剤の添加量を調整する制御装置と、を有している。
【0009】
このような水処理方法および水処理装置によれば、原水と脱塩処理水との混合比が変動することで被処理水中のスケール成分濃度が変動する場合にも、それに応じてスケール防止剤を過不足なく被処理水に添加することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、スケール防止剤の添加量を最適化してランニングコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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