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公開番号2025119846
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-15
出願番号2024014914
出願日2024-02-02
発明の名称壁高欄部材及び壁高欄
出願人ベルテクス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類E01D 19/10 20060101AFI20250807BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】高架橋における金属製の高欄受桁に、長期にわたって安定して設置することができるセメント系材料で構成された壁高欄部材及び壁高欄を提供することを目的とする。
【解決手段】金属製の鋼製受桁110に固定して壁高欄1を構成する壁高欄部材10は、セメント系材料で構成されるプレキャスト製であり、壁本体部20と、壁本体部20の下方Hdの端部に設けられ、鋼製受桁110に固定される固定底部30とが備えられ、壁本体部20と固定底部30とで断面L字状を形成し、固定底部30に、鋼製受桁110と連結するための締結治具120が挿通可能な挿通管51が埋設され、挿通管51の下端が固定底部30の底面から突出し、鋼製受桁110の上方Huのフランジ111の上面に挿通管51の下端を当接させ、鋼製受桁110の上方Huのフランジ111の上面と固定底部30の底面との間に隙間sを設け、固定底部30と鋼製受桁110とが連結された。
【選択図】図2

特許請求の範囲【請求項1】
高架橋における金属製の高欄受桁に壁高欄部材を固定して構成する壁高欄であって、
前記壁高欄部材は、
セメント系材料で構成されるプレキャスト製であるとともに、
前記壁高欄を構成する壁本体部と、前記壁本体部の下端に設けられ、前記高欄受桁に固定される固定底部とが備えられ、
前記固定底部に、
前記高欄受桁と連結するための締結具が挿通可能な挿通孔が設けられるとともに、
前記固定底部の底面の前記挿通孔の周囲が下方に突出する突出部が設けられ、
前記高欄受桁の上面に前記突出部の底面を当接させ、前記固定底部の底面と前記高欄受桁の上面との間に隙間を設け、前記固定底部と前記高欄受桁とが連結された
壁高欄。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記締結具は、
前記高欄受桁の上面から突出するボルトと、前記固定底部の上面側で前記ボルトと締結する第一ナット及び当該第一ナットのゆるみ止めを行う第二ナットとで固定され、
前記第一ナットは、
前記ボルトに対して、既定の締め付けトルクより低いトルクで締め付けられた
請求項1に記載の壁高欄。
【請求項3】
前記挿通孔は、前記ボルトの径に対して所定のアソビ間隔を有する内径で形成された
請求項1に記載の壁高欄。
【請求項4】
前記挿通孔は、橋軸方向に所定間隔を隔てて複数設けられ、
複数設けられた前記挿通孔同士の間隔と、前記アソビ間隔とは、
前記高欄受桁を構成する金属の熱膨張と、前記セメント系材料の熱膨張との差に基づいて設定された
請求項3に記載の壁高欄。
【請求項5】
前記隙間に、クッション性を有する間詰部材が配置された
請求項4に記載の壁高欄。
【請求項6】
前記固定底部に、前記挿通孔を形成する管体が埋設されるとともに、
前記管体の下端が前記固定底部の底面から突出し、
前記突出部は、前記固定底部の底面から突出する前記管体の下端である
請求項1乃至請求項5のうちいずれかに記載の壁高欄。
【請求項7】
高架橋における金属製の高欄受桁に固定して壁高欄を構成する壁高欄部材であって、
セメント系材料で構成されるプレキャスト製であり、
前記壁高欄を構成する壁本体部と、前記壁本体部の下端に設けられ、前記高欄受桁に固定される固定底部とが備えられ、
前記高欄受桁と連結するための締結具が挿通可能な挿通孔が設けられるとともに、
前記固定底部の底面の前記挿通孔の周囲が下方に突出する突出部が設けられ、
前記突出部の底面が前記固定底部の底面から突出した
壁高欄部材。
【請求項8】
前記固定底部に、前記挿通孔を形成する管体が埋設されるとともに、
前記管体は、金属製の鋼管であり、
前記管体の下端が前記固定底部の底面から突出し、
前記突出部は、前記固定底部の底面から突出する前記管体の下端である
請求項7に記載の壁高欄部材。
【請求項9】
前記管体は、前記締結具に対して所定のアソビ間隔を有する内径で形成された
請求項8に記載の壁高欄部材。
【請求項10】
前記管体は、橋軸方向に所定間隔を隔てて複数設けられ、
複数設けられた前記管体同士の間隔と、前記アソビ間隔とは、
前記高欄受桁を構成する金属の熱膨張と、前記セメント系材料の熱膨張との差に基づいて設定された
請求項9に記載の壁高欄部材。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、高架橋において、防護壁などとして機能する壁高欄を構成する壁高欄部材及び壁高欄部材で構成する壁高欄に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、道路橋などの高架橋は、橋軸直角方向の端部に防護壁などとして機能する壁高欄を設置しなければならない。
このように壁高欄の設置が必要な高架橋には、コンクリート製のコンクリート橋、鋼桁で構成された鋼橋、コンクリートと鋼材で構成された合成桁橋などがある。
【0003】
また、壁高欄を構成する壁高欄部材にも、特許文献1に記載するように、プレキャストコンクリート製などのセメント系材料で構成されたもの、鋼製材料で構成されたものなどがあり、設置環境等に応じて適した材料で構成された壁高欄部材が選択されて設置される。
【0004】
そのため、特許文献1に記載するように、コンクリート製のコンクリート高架橋には、セメント系材料で構成された前記壁高欄部材が設置されるなど、高架橋と前記壁高欄部材とは同種の材料系の組み合わせで設置されることが多い。しかしながら、高架橋の更新工事や高架橋の新設工事であっても、様々な条件に基づいて、高架橋において前記壁高欄部材を設置する設置箇所(以下において、高欄設置箇所という)と前記壁高欄部材とで異なる材料系で構成される場合がある。
【0005】
このように、高欄設置箇所と前記壁高欄部材とで異なる材料系で構成される場合、供用状態において、それぞれの熱膨張の差により、高欄設置箇所における設置面と前記壁高欄部材の底面部とにズレが生じることがある。このように、熱膨張の差によるズレは温度の変化によって発生と解消とを繰り返すため、高欄設置箇所の設置面と前記壁高欄部材の底面部との少なくとも一方が摩耗などの変状が生じるおそれがあった。特に、セメント系材料で構成された前記壁高欄部材の場合、底面部が変状すると設置状態に不具合が発生するおそれがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平03-271407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明では、高架橋における金属製の高欄受桁に、長期にわたって安定して設置することができるセメント系材料で構成された壁高欄部材及び壁高欄を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、高架橋における金属製の高欄受桁に壁高欄部材を固定して構成する壁高欄であって、前記壁高欄部材は、セメント系材料で構成されるプレキャスト製であるとともに、前記壁高欄を構成する壁本体部と、前記壁本体部の下端に設けられ、前記高欄受桁に固定される固定底部とが備えられ、前記固定底部に、前記高欄受桁と連結するための締結具が挿通可能な挿通孔が設けられるとともに、前記固定底部の底面の前記挿通孔の周囲が下方に突出する突出部が設けられ、前記高欄受桁の上面に前記突出部の底面を当接させ、前記固定底部の底面と前記高欄受桁の上面との間に隙間を設け、前記固定底部と前記高欄受桁とが連結されたことを特徴とする。
【0009】
またこの発明は、高架橋における金属製の高欄受桁に固定して壁高欄を構成する壁高欄部材であって、セメント系材料で構成されるプレキャスト製であり、前記壁高欄を構成する壁本体部と、前記壁本体部の下端に設けられ、前記高欄受桁に固定される固定底部とが備えられ、前記高欄受桁と連結するための締結具が挿通可能な挿通孔が設けられるとともに、前記固定底部の底面の前記挿通孔の周囲が下方に突出する突出部が設けられ、前記突出部の底面が前記固定底部の底面から突出したことを特徴する。
【0010】
上述金属製の高欄受桁は、鋼桁で構成された鋼橋に設けられた前記高欄受桁、あるいはコンクリート桁や合成桁で構成された高架橋に設けた金属製の前記高欄受桁でもよい。また、上述金属製の高欄受桁は、例えば、H型鋼やL型鋼などの鋼材が含まれる。
(【0011】以降は省略されています)

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