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公開番号2025119885
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-15
出願番号2024014980
出願日2024-02-02
発明の名称光ファイバ母材の製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C03B 37/012 20060101AFI20250807BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】歩留まりが向上した光ファイバ母材の製造方法を提供する。
【解決手段】光ファイバ母材の製造方法は、収容工程と、封止工程と、接続工程と、形成工程と、加熱工程とを備える。収容工程では、コア、およびコアの外周を覆う内クラッドを含み、第1の軸線に沿って延びるコアロッドを、第1の軸線に沿って延び、フッ素が添加され、コアロッドの外径より大きい内径を有する第1ガラス管の内部に収容することによりガラスロッドを作製する。封止工程では、第1ガラス管の第1端面を封止する。接続工程では、第1端面と反対側に位置する第1ガラス管の第2端面と、第1の軸線に沿って延び、コアロッドの外径より小さい内径を有する第2ガラス管の端面とを接続する。形成工程では、ガラスロッドの外周を覆うスス体を形成する。加熱工程では、ガラスロッドとスス体とを同時に加熱してスス体のガラス化を行う。
【選択図】図11


特許請求の範囲【請求項1】
コア、および前記コアの外周を覆う内クラッドを含み、第1の軸線に沿って延びるコアロッドを、前記第1の軸線に沿って延び、フッ素が添加され、前記コアロッドの外径より大きい内径を有する第1ガラス管の内部に収容することによりガラスロッドを作製する収容工程と、
前記第1ガラス管の第1端面を封止する第1封止工程と、
前記第1端面と反対側に位置する前記第1ガラス管の第2端面と、前記第1の軸線に沿って延び、前記コアロッドの外径より小さい内径を有する第2ガラス管の端面とを接続する接続工程と、
前記ガラスロッドの外周を覆うスス体を形成する形成工程と、
前記ガラスロッドと前記スス体とを同時に加熱して前記スス体のガラス化を行う加熱工程と、
を備える、光ファイバ母材の製造方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記コアロッドは、前記コアロッドの外周から前記コアロッドの中心軸に向かって延びる切り欠きを前記第2ガラス管と対向する端面に有する、請求項1に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項3】
前記接続工程の際に、前記第1ガラス管内に不活性ガスを流す、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項4】
前記接続工程と前記形成工程との間において、前記第2ガラス管を封止する第2封止工程と、
前記形成工程と前記加熱工程との間において、前記第2ガラス管を開放する開放工程と、
を更に備える、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項5】
コア、および前記コアの外周を覆う内クラッドを含み、第1の軸線に沿って延びるコアロッドを、前記第1の軸線に沿って延び、フッ素が添加され、前記コアロッドの外径より大きい内径を有する第1ガラス管の内部に収容することによりガラスロッドを作製する収容工程と、
前記ガラスロッドの第1端面と、前記第1の軸線に沿って延び、前記コアロッドの外径より小さい内径を有する第2ガラス管の端面とを接続する第1接続工程と、
前記第1端面と反対側に位置する前記ガラスロッドの第2端面と、前記第1の軸線に沿って延び、前記コアロッドの外径より小さい内径を有する第3ガラス管の端面とを接続する第2接続工程と、
前記第1接続工程および前記第2接続工程の後に、前記第2ガラス管および前記第3ガラス管の一方から他方へ、脱水効果のあるガスを流すことにより、前記コアロッドと前記第1ガラス管との隙間の水分を排除する脱水工程と、
前記ガラスロッドの外周を覆うスス体を形成する形成工程と、
前記ガラスロッドと前記スス体とを同時に加熱して前記スス体のガラス化を行う加熱工程と、
を備える、光ファイバ母材の製造方法。
【請求項6】
前記コアロッドは、前記コアロッドの外周から前記コアロッドの中心軸に向かって延びる切り欠きを、前記第2ガラス管と対向する端面および前記第3ガラス管と対向する端面に有する、請求項5に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項7】
前記脱水工程と前記形成工程との間において、前記第2ガラス管および前記第3ガラス管を封止する封止工程と、
前記形成工程と前記加熱工程との間において、前記第2ガラス管および前記第3ガラス管を開放する開放工程と、
を更に備える、請求項5又は請求項6に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項8】
前記加熱工程は、減圧雰囲気で実施される、請求項1、請求項2、請求項5又は請求項6に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項9】
前記コアロッドの外径と、前記第1ガラス管の内径との差は、0.1mm以上、5mm以下である、請求項1、請求項2、請求項5又は請求項6に記載の光ファイバ母材の製造方法。
【請求項10】
前記加熱工程において、前記ガラスロッドと前記スス体とは、1300℃以上、1600℃以下の温度で加熱される、請求項1、請求項2、請求項5又は請求項6に記載の光ファイバ母材の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバ母材の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光ファイバ母材の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第9776907号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1には、芯棒の周囲にトレンチ領域を形成し、そのトレンチ領域の周囲に嵩密度が高いバリア層を形成し、バリア層の周囲に外クラッド領域を形成し、芯棒を引き抜き、芯棒が引き抜かれた後の中空部に、コア及び内クラッドを含むコアロッドを挿入する、光ファイバ母材の製造方法が記載されている。この方法では、芯棒を引き抜くときに光ファイバ母材を傷つけ、歩留まりが低下するおそれがある。
【0005】
本開示は、歩留まりが向上した光ファイバ母材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の第1の側面に係る光ファイバ母材の製造方法は、収容工程と、第1封止工程と、接続工程と、形成工程と、加熱工程と、を備える。収容工程では、第1ガラス管の内部にコアロッドを収容することによりガラスロッドを作製する。コアロッドは、コア、およびコアの外周を覆う内クラッドを含み、第1の軸線に沿って延びる。第1ガラス管は、第1の軸線に沿って延び、フッ素が添加され、コアロッドの外径より大きい内径を有する。第1封止工程では、第1ガラス管の第1端面を封止する。接続工程では、第1端面と反対側に位置する第1ガラス管の第2端面と、第2ガラス管の端面とを接続する。第2ガラス管は、第1の軸線に沿って延び、コアロッドの外径より小さい内径を有する。形成工程では、ガラスロッドの外周を覆うスス体を形成する。加熱工程では、ガラスロッドとスス体とを同時に加熱してスス体のガラス化を行う。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、歩留まりが向上した光ファイバ母材の製造方法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、光ファイバ母材の断面図である。
図2は、光ファイバ母材の半径方向における屈折率分布を示す図である。
図3は、第1実施形態に係る光ファイバ母材の製造方法に用いられる各部材の模式図である。
図4は、コアロッドの端面の正面図である。
図5は、コアロッド、第1ガラス管、封止部材、及び第2ガラス管の寸法を説明するための図である。
図6は、第1実施形態に係る光ファイバ母材の製造方法を示すフローチャートである。
図7は、収容工程を説明するための図である。
図8は、第1封止工程及び接続工程を説明するための図である。
図9は、第2封止工程を説明するための図である。
図10は、形成工程を説明するための図である。
図11は、加熱工程を説明するための図である。
図12は、第2実施形態に係る光ファイバ母材の製造方法に用いられる各部材の模式図である。
図13は、第2実施形態に係る光ファイバ母材の製造方法を示すフローチャートである。
図14は、収容工程を説明するための図である。
図15は、第1接続工程及び第2接続工程を説明するための図である。
図16は、脱水工程を説明するための図である。
図17は、封止工程を説明するための図である。
図18は、形成工程を説明するための図である。
図19は、加熱工程を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
【0010】
[1]本開示の第1の側面に係る光ファイバ母材の製造方法は、収容工程と、第1封止工程と、接続工程と、形成工程と、加熱工程と、を備える。収容工程では、第1ガラス管の内部にコアロッドを収容することによりガラスロッドを作製する。コアロッドは、コア、およびコアの外周を覆う内クラッドを含み、第1の軸線に沿って延びる。第1ガラス管は、第1の軸線に沿って延び、フッ素が添加され、コアロッドの外径より大きい内径を有する。第1封止工程では、第1ガラス管の第1端面を封止する。接続工程では、第1端面と反対側に位置する第1ガラス管の第2端面と、第2ガラス管の端面とを接続する。第2ガラス管は、第1の軸線に沿って延び、コアロッドの外径より小さい内径を有する。形成工程では、ガラスロッドの外周を覆うスス体を形成する。加熱工程では、ガラスロッドとスス体とを同時に加熱してスス体のガラス化を行う。
(【0011】以降は省略されています)

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