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公開番号2025120671
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015652
出願日2024-02-05
発明の名称型枠構造及びその製造方法、並びにコンクリート構造物又はモルタル構造物の施工方法
出願人株式会社片桐
代理人個人
主分類E02D 27/01 20060101AFI20250808BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】高い強度と安定性を備えた型枠構造を用いて、簡便にコンクリート構造物又はモルタル構造物の施工を実現する。
【解決手段】縦筋12a…とこれに交差接合又は交差接着する横筋14a…とによって形成される網目の支持体と、該網目によって形成される網目孔を覆うと共に、該縦筋又は横筋の少なくとも一部と接着又は接合することによって該支持体と一体化する細目の網材16,26と、を含む型枠材10,20の少なくとも2つが、網材16,26を同じ向きにして、型枠材10,20におけるそれぞれの該支持体の略端部に設けられた縦筋同士及び/又は横筋同士が隣り合うように配置され、連結具40が、隣り合う2つの縦筋/又は横筋の一部を跨ぐように該支持体に向けて押込まれた状態で、隣り合う2つの縦筋及び/又は横筋の間を通ると共に連結具40の貫通孔を貫通する貫通用ボルト60、貫通用ボルト60と螺合するナット80と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
縦筋と該縦筋に交差接合又は交差接着する横筋とによって形成される目の粗い網目の支持体と、該網目によって形成される網目孔を覆うとともに、前記縦筋又は前記横筋の少なくとも一部と接着又は接合することによって前記支持体と一体化する目の細かい網材と、を含む型枠材の少なくとも2つが、該網材を同じ向きにして、2つの前記型枠材におけるそれぞれの前記支持体の略端部に設けられた前記縦筋同士及び/又は前記横筋同士が隣り合うように配置され、
貫通孔を備える略平板状の基部と前記基部から突出する脚部とを備える連結具が、隣り合う2つの前記縦筋の一部及び/又は隣り合う2つの前記横筋の一部を、前記脚部を用いて跨ぐように前記支持体に向けて押し込まれた状態で、隣り合う2つの前記縦筋の間、及び/又は隣り合う2つの前記横筋の間を通るとともに前記連結具の前記貫通孔を貫通する貫通用ボルトと、
前記連結具における前記基部の両側から、少なくとも前記連結具を挟むように、前記貫通用ボルトと螺合するナットと、を備える、
型枠構造。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
2つの前記型枠材が、該網材を同じ向きにして、2つの前記型枠材におけるそれぞれの前記支持体の略端部に設けられた前記縦筋同士及び前記横筋同士が隣り合うように配置され、
前記貫通用ボルトが、前記連結具が、隣り合う2つの前記縦筋の一部及び隣り合う2つの前記横筋の一部を、前記脚部を用いて跨ぐように前記支持体に向けて押し込まれた状態で、隣り合う2つの前記縦筋の間、及び隣り合う2つの前記横筋の間を通るとともに前記連結具の前記貫通孔を貫通する、
請求項1に記載の型枠構造。
【請求項3】
前記貫通用ボルトが、対向する前記型枠構造の支持に使用され、コンクリート中に埋設されるセパレータから独立している、
請求項1又は請求項2に記載の型枠構造。
【請求項4】
縦筋と該縦筋に交差接合又は交差接着する横筋とによって形成される目の粗い網目の支持体と、該網目によって形成される網目孔を覆うとともに、前記縦筋又は前記横筋の少なくとも一部と接着又は接合することによって前記支持体と一体化する目の細かい網材と、を含む型枠材の少なくとも2つが、該網材を同じ向きにして、2つの前記型枠材におけるそれぞれの前記支持体の略端部に設けられた前記縦筋同士及び/又は前記横筋同士が隣り合うように配置する配置工程と、
貫通孔を備える略平板状の基部と前記基部から突出する脚部とを備える連結具が、隣り合う2つの前記縦筋の一部及び/又は隣り合う2つの前記横筋の一部を、前記脚部を用いて跨ぐように前記支持体に向けて押し込まれた状態で、隣り合う2つの前記縦筋の間、及び/又は隣り合う2つの前記横筋の間を通るとともに前記連結具の前記貫通孔を貫通する貫通用ボルトと、前記連結具における前記基部の両側から、少なくとも前記連結具を挟むように、前記貫通用ボルトと螺合するナットとにより、前記2つの型枠材を連結する連結工程と、を含む、
型枠構造の製造方法。
【請求項5】
前記配置工程において、2つの前記型枠材が、該網材を同じ向きにして、2つの前記型枠材におけるそれぞれの前記支持体の略端部に設けられた前記縦筋同士及び前記横筋同士が隣り合うように配置され、
前記連結工程において、前記貫通用ボルトが、前記連結具が、隣り合う2つの前記縦筋の一部及び隣り合う2つの前記横筋の一部を、前記脚部を用いて跨ぐように前記支持体に向けて押し込まれた状態で、隣り合う2つの前記縦筋の間、及び隣り合う2つの前記横筋の間を通るとともに前記連結具の前記貫通孔を貫通する、
請求項4に記載の型枠構造の製造方法。
【請求項6】
前記貫通用ボルトが、対向する複数の前記型枠材の支持に使用され、コンクリート中に埋設されるセパレータから独立している、
請求項4又は請求項5に記載の型枠構造の製造方法。
【請求項7】
縦筋と該縦筋に交差接合又は交差接着する横筋とによって形成される目の粗い網目の支持体と、該網目によって形成される網目孔を覆うとともに、前記縦筋又は前記横筋の少なくとも一部と接着又は接合することによって前記支持体と一体化する目の細かい網材と、を含む型枠材の少なくとも2つが、該網材を同じ向きにして、2つの前記型枠材におけるそれぞれの前記支持体の略端部に設けられた前記縦筋同士及び/又は前記横筋同士が隣り合うように配置する配置工程と、
貫通孔を備える略平板状の基部と前記基部から突出する脚部とを備える連結具が、隣り合う2つの前記縦筋の一部及び/又は隣り合う2つの前記横筋の一部を、前記脚部を用いて跨ぐように前記支持体に向けて押し込まれた状態で、隣り合う2つの前記縦筋の間、及び/又は隣り合う2つの前記横筋の間を通るとともに前記連結具の前記貫通孔を貫通する貫通用ボルトと、前記連結具における前記基部の両側から、少なくとも前記連結具を挟むように、前記貫通用ボルトと螺合するナットとにより、前記2つの型枠材を連結する連結工程と、を含む、
コンクリート構造物又はモルタル構造物の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、型枠構造及びその製造方法、並びにコンクリート構造物又はモルタル構造物の施工方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、コンクリート又はモルタルの成形は型枠材又は型枠構造を用いて行われてきた。そして、該型枠材又は該型枠構造を工夫することにより、型枠形成時における作業の簡易化が図られたり(特許文献1)、コンクリート又はモルタルの隙間やひびが入ることを効率よく阻止されてきた(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-1952号公報
特開平6-240681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される連結具は、貫通孔が主体部の長さ方向の中間からずらして設けられており、また複数の金属棒が該貫通孔に対して一方に偏って配置されている。そのため、鈎状部材による締め付けの状態が不安定になり、また締め付けが不十分となってしまうためにしっかりと固定されない可能性が高くなる。また、特許文献1が開示する連結具はセパレータの役割を兼ねているため、複数の型枠材を連結しようとする位置を自由に選ぶことができない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上述の課題のうち少なくとも1つ解決し、複数の型枠材の連結手段の簡便化とともに、確度高く締め付けて固定され得る型枠構造、その製造方法、並びにコンクリート構造物又はモルタル構造物の施工方法の実現に大きく貢献し得る。
【0006】
本願発明者は、従来技術において採用されていた連結具について上述の各課題に着目し、従来技術における課題の分析とその解決に向けた検討を重ねた。多くの試行錯誤を重ねた結果、本願発明者は、複数の型枠材を連結するための連結具の構造を工夫することとともに、連結の強度・安定性を向上させる等のために該連結具と該型枠材を構成する縦筋/横筋との相対的位置を最適化することにより、従来技術に囚われない連結手段を見出し、本発明が完成した。
【0007】
本発明の1つの型枠構造は、縦筋と該縦筋に交差接合又は交差接着する横筋とによって形成される目の粗い網目の支持体と、該網目によって形成される網目孔を覆うとともに、前述の縦筋又は前述の横筋の少なくとも一部と接着又は接合することによって前述の支持体と一体化する目の細かい網材と、を含む型枠材の少なくとも2つが、該網材を同じ向きにして、2つの該型枠材におけるそれぞれの該支持体の略端部に設けられた該縦筋同士及び/又は該横筋同士が隣り合うように配置され、貫通孔を備える略平板状の基部と該基部から突出する脚部とを備える連結具が、隣り合う2つの前述の縦筋の一部及び/又は隣り合う2つの前述の横筋の一部を、前述の脚部を用いて跨ぐように前述の支持体に向けて押し込まれた状態で、隣り合う2つの該縦筋の間、及び/又は隣り合う2つの該横筋の間を通るとともに前述の連結具の該貫通孔を貫通する貫通用ボルトと、該連結具における該基部の両側から、少なくとも前述の連結具を挟むように、該貫通用ボルトと螺合するナットと、を備える。
【0008】
この型枠構造によれば、上述の連結具が複数の型枠材の簡便な連結を実現し得る。また、上述の貫通ボルトが、型枠材の構成の一部である隣り合う2つの上述の縦筋の間、及び/又は隣り合う2つの上述の横筋の間を通るとともに前述の連結具の該貫通孔を貫通するため、連結後の型枠構造の強度と安定性を格段に高めることができる。
【0009】
なお、上述の発明において、上述の貫通用ボルトが、上述の型枠構造の支持に使用され、コンクリート中に埋設されるセパレータから独立していることは、複数の該型枠材を連結しようとする位置を自由に選ぶことが可能となるため、好適な一態様である。
【0010】
また、本発明の1つの型枠構造の製造方法は、縦筋と該縦筋に交差接合又は交差接着する横筋とによって形成される目の粗い網目の支持体と、該網目によって形成される網目孔を覆うとともに、前述の縦筋又は前述の横筋の少なくとも一部と接着又は接合することによって前述の支持体と一体化する目の細かい網材と、を含む型枠材の少なくとも2つが、該網材を同じ向きにして、2つの該型枠材におけるそれぞれの該支持体の略端部に設けられた該縦筋同士及び/又は該横筋同士が隣り合うように配置する配置工程と、貫通孔を備える略平板状の基部と該基部から突出する脚部とを備える連結具が、隣り合う2つの該縦筋の一部及び/又は隣り合う2つの該横筋の一部を、前述の脚部を用いて跨ぐように前述の支持体に向けて押し込まれた状態で、隣り合う2つの該縦筋の間、及び/又は隣り合う2つの該横筋の間を通るとともに前述の連結具の該貫通孔を貫通する貫通用ボルトと、該連結具における該基部の両側から、少なくとも前述の連結具を挟むように、該貫通用ボルトと螺合するナットとにより、前述の2つの型枠材を連結する連結工程と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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