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公開番号2025120774
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015861
出願日2024-02-05
発明の名称差動増幅回路
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H03F 1/30 20060101AFI20250808BHJP(基本電子回路)
要約【課題】本開示は、電源電圧が低い低電圧状態であっても比較的安定して動作することができる差動増幅回路を提供することを目的とする。
【解決手段】差動増幅回路は、第1入力信号と第2入力信号との差に応じた差動電流を発生させる入力段と、前記差動電流に応じた出力信号を出力する出力段と、前記入力段と前記出力段との間に設けられ、前記出力段における一方のトランジスタの制御端子に印加する第1制御電圧を発生させる第1電流パスと、前記出力段における他方のトランジスタの制御端子に印加する第2制御電圧を発生させる第2電流パスとを別々に有する中間段と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1入力信号と第2入力信号との差に応じた差動電流を発生させる入力段と、
前記差動電流に応じた出力信号を出力する出力段と、
前記入力段と前記出力段との間に設けられ、前記出力段における一方のトランジスタの制御端子に印加する第1制御電圧を発生させる第1電流パスと、前記出力段における他方のトランジスタの制御端子に印加する第2制御電圧を発生させる第2電流パスとを別々に有する中間段と、
を備える、差動増幅回路。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記入力段は、前記第1入力信号が制御端子に入力される2つのトランジスタ及び前記第2入力信号が制御端子に入力される少なくとも1つのトランジスタの第2主端子が互いに共通接続された差動トランジスタを有し、
前記2つのトランジスタの一方の第1主端子は前記第1電流パスに接続され、
前記2つのトランジスタの他方の第1主端子は前記第2電流パスに接続される、
請求項1に記載の差動増幅回路。
【請求項3】
前記第1電流パス及び前記第2電流パスの各々は、
正電源に接続された第1チャネル型トランジスタと、
負電源に接続された第2チャネル型トランジスタと、
前記第1チャネル型トランジスタと前記第2チャネル型トランジスタとの間に設けられたフローティング電流源と、を含む、
請求項2に記載の差動増幅回路。
【請求項4】
前記第1電流パスにおける前記フローティング電流源の正電源側である第1ノードの電圧を前記第1制御電圧として発生させ、
前記第2電流パスにおける前記フローティング電流源の負電源側である第2ノードの電圧を前記第2制御電圧として発生させる、
請求項3に記載の差動増幅回路。
【請求項5】
前記第1チャネル型トランジスタは、前記正電源に接続された第1の第1チャネル型トランジスタと、前記第1の第1チャネル型トランジスタに直列接続された第2の第1チャネル型トランジスタとを含み、
前記第2チャネル型トランジスタは、前記負電源に接続された第1の第2チャネル型トランジスタと、前記第1の第2チャネル型トランジスタに直列接続された第2の第2チャネル型トランジスタとを含む、
請求項3又は4に記載の差動増幅回路。
【請求項6】
第1電流パスにおけるフローティング電流源は、第2の第2チャネル型トランジスタと、前記第2の第2チャネル型トランジスタに並列接続された第3の第1チャネル型トランジスタとにより構成され、
前記第2電流パスにおける前記フローティング電流源は、前記第2の第1チャネル型トランジスタと、前記第2の第1チャネル型トランジスタに並列接続された第3の第2チャネル型トランジスタとにより構成される、
請求項5に記載の差動増幅回路。
【請求項7】
前記第1電流パスにおける前記第1チャネル型トランジスタと、前記第2電流パスにおける前記第1チャネル型トランジスタは、入力側トランジスタが共通であるカレントミラー回路における並列の出力側トランジスタとしてそれぞれ構成される、
請求項3又は4に記載の差動増幅回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、差動増幅回路に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には「電源電圧が広い範囲で変動しても精度よく入力バイアス電圧を出力できるバイアス回路及びAB級増幅回路を提供する」と記載されている。
【0003】
特許文献2には「出力ノイズを低減するために低耐圧トランジスタを使用しても、通常動作時及びスリープ状態時において該低耐圧トランジスタに耐圧を超えるような電圧がかからないようにすることができる演算増幅器を得る」と記載されている。
【0004】
特許文献3には「カスコード形態のクラスAB制御端を備える差動増幅回路を提供する」と記載されている。
【0005】
特許文献4には「電源電圧付近でのオフセットを低減させる差動増幅器の提供」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2023-097122号公報
特開2009-105635号公報
特開2006-094533号公報
特開2007-202127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
AB級の差動増幅回路においては、出力段をバイアスする必要がある。ここで、特許文献1~4には、2つの制御電圧を発生させて出力段における2つのトランジスタの制御端子にそれぞれ印加することで、出力段をバイアスすることが記載されている。しかしながら、特許文献1~4の回路構成では、2つの制御電圧を同じ電流パスで発生させているため、回路構成上2つの制御電圧の大小関係を崩すことができなかった。そのため、特許文献1~4の回路構成では、安定して動作させるためには高い電源電圧が必要になるという問題があった。
【0008】
そこで、本開示は、電源電圧が低い低電圧状態であっても比較的安定して動作することができる差動増幅回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る差動増幅回路は、第1入力信号と第2入力信号との差に応じた差動電流を発生させる入力段と、前記差動電流に応じた出力信号を出力する出力段と、前記入力段と前記出力段との間に設けられ、前記出力段における一方のトランジスタの制御端子に印加する第1制御電圧を発生させる第1電流パスと、前記出力段における他方のトランジスタの制御端子に印加する第2制御電圧を発生させる第2電流パスとを別々に有する中間段と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0010】
従来の差動増幅回路100´の回路構成の一例を示す図である。
従来のバイアス回路200´の回路構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る差動増幅回路100の回路構成の第1例を示す図である。
本実施形態に係るバイアス回路200の回路構成の一例を示す図である。
本実施形態に係る差動増幅回路100の回路構成の第2例を示す図である。
本実施形態に係る差動増幅回路100の回路構成の第3例を示す図である。
本実施形態に係る差動増幅回路100の回路構成の第4例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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