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公開番号
2025122406
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017859
出願日
2024-02-08
発明の名称
車両用制御装置
出願人
スズキ株式会社
代理人
弁理士法人日誠国際特許事務所
主分類
F02D
29/02 20060101AFI20250814BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約
【課題】バッテリの充電状態の表示とエンジンの自動停止に関する表示との不整合によりドライバに違和感を与えることを防止できる車両用制御装置を提供すること。
【解決手段】ECUは、車両走行中は、リチウムイオンバッテリの充電状態を表示装置に表示する充電状態表示制御を実施する。ECUは、車両停止時であって、リチウムイオンバッテリの充電状態が所定充電状態以上であるが鉛バッテリの充電状態が所定充電状態未満であることが理由でエンジンの自動停止が実施されず、かつ、車両停止直前の車両走行中の減速期間におけるブレーキストローク量に基づいて、減速期間にドライバが表示装置におけるリチウムイオンバッテリの充電状態を視認する余裕があったと判断した場合は、エンジンの自動停止が実施されない理由を表示装置に表示しない非表示制御を実施する(ステップS6)。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンと、
前記エンジンの自動停止中に補機へ電力を供給する第1バッテリと、
前記エンジンの運転中に前記補機へ電力を供給する第2バッテリと、
ドライバのブレーキ操作のブレーキストローク量を検出するブレーキストロークセンサと、
車速を検出する車速センサと、
車両状態を表示する表示装置と、
前記第1バッテリおよび前記第2バッテリの両方の充電状態が所定充電状態以上であることを含む所定の自動停止条件の成立時に前記エンジンを自動停止させ、所定の再始動条件の成立時に前記エンジンを再始動するアイドリングストップ制御部と、を備える車両に搭載される車両用制御装置であって、
前記表示装置の表示内容を制御する表示制御部を備え、
前記表示制御部は、
車両走行中は、前記第1バッテリの充電状態を前記表示装置に表示する充電状態表示制御を実施し、
車両停止時であって、前記第1バッテリまたは前記第2バッテリの充電状態が前記所定充電状態未満であることが理由で前記エンジンの自動停止が実施されない場合は、前記第1バッテリまたは前記第2バッテリを特定することなく充電状態が前記所定充電状態未満であることを前記エンジンの自動停止が実施されない理由として表示する理由表示制御を実施し、
車両停止時であって、前記第1バッテリの充電状態が前記所定充電状態以上であるが前記第2バッテリの充電状態が前記所定充電状態未満であることが理由で前記エンジンの自動停止が実施されず、かつ、車両停止直前の車両走行中の減速期間における前記ブレーキストローク量に基づいて、前記減速期間にドライバが前記表示装置における前記第1バッテリの充電状態を視認する余裕があったと判断した場合は、前記エンジンの自動停止が実施されない理由を前記表示装置に表示しない非表示制御を実施することを特徴とする車両用制御装置。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記表示制御部は、前記減速期間における前記ブレーキストローク量の平均値が所定値以下の場合、前記減速期間にドライバが前記表示装置における前記第1バッテリの充電状態を視認する余裕があったと判断することを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記減速期間における前記ブレーキストローク量の平均値が前記所定値より大きい場合、前記表示装置における前記第1バッテリの充電状態をドライバが視認する余裕がなかったと判断することを特徴とする請求項2に記載の車両用制御装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記減速期間における前記ブレーキストローク量を、ポンピングブレーキ操作か否かを判定する判定閾値と比較し、
前記ブレーキストローク量が継続して前記判定閾値より大きかった場合は第1所定値を前記所定値として使用し、前記ブレーキストローク量が前記判定閾値以下となる瞬間があった場合は前記第1所定値より大きな第2所定値を前記所定値として使用することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用制御装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用制御装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の車両用制御装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、マルチインフォメーションディスプレイを備える車両が記載されている。マルチインフォメーションディスプレイは、車両のエネルギーフロー、平均燃費、アイドリングストップに関する情報等の複数の情報を表示する表示装置である。アイドリングストップ機能を有する車両において、マルチインフォメーションディスプレイは、走行中はバッテリの充電状態を含むエネルギーフローを表示し、アイドリングストップによるエンジンの停止中はアイドリングストップに関する各種情報の表示に切り替わる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-246844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、アイドリングストップ機能を備える車両では、リチウムイオンバッテリと鉛バッテリ等の2種類のバッテリが搭載される場合がある。このような車両において、リチウムイオンバッテリはエンジンの停止中の補機への電力源として使用され、鉛バッテリはエンジンの運転中の補機への電力源として使用される。ただし、補機が高負荷となると鉛バッテリからの電力供給が必要となる可能性もあるため、一般的にリチウムイオンバッテリおよび鉛バッテリの両方の充電状態が十分高い場合にのみアイドリングストップが許可される。
【0005】
ここで、マルチインフォメーションディスプレイに表示されるエネルギーフローに関する情報には、リチウムイオンバッテリの充電状態が含まれる。また、エンジンの自動停止後のアイドリングストップに関する情報には、アイドリングストップの継続時間等が含まれるが、アイドリングストップが実施できない場合、その旨と実施できない理由とが表示される。例えば、2つのバッテリの何れかの充電状態が低下している場合、アイドリングストップが実施できない理由として、2つのバッテリの何れかを特定することなくバッテリが充電中である旨が表示される。
【0006】
このようなシステムにおいて、ドライバがリチウムイオンバッテリの充電状態が低下している状況をディスプレイの表示内容から認識しており、アイドリングストップが実施できない理由としてバッテリの充電中である旨が表示されている場合、ドライバは、充電状態が低下しているリチウムイオンバッテリが充電中であることが理由でアイドリングストップが実施できない状況をスムーズに理解することができる。しかしながら、アイドリングストップはリチウムイオンバッテリおよび鉛バッテリの充電状態が十分に高い場合に許可されるため、リチウムイオンバッテリの充電状態が満充電に近い状態である一方、鉛バッテリの充電状態がアイドリングストップを実施できないほど低下している場合、マルチインフォメーションディスプレイには、リチウムイオンバッテリの充電状態が十分であることが表示されている一方、アイドリングストップが実施できない理由としてバッテリの充電中が表示されることになり、バッテリの充電状態の表示とエンジンの自動停止に関する表示との不整合によりドライバに違和感を与えてしまうという問題がある。
【0007】
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、バッテリの充電状態の表示とエンジンの自動停止に関する表示との不整合によりドライバに違和感を与えることを防止できる車両用制御装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、エンジンと、前記エンジンの自動停止中に補機へ電力を供給する第1バッテリと、前記エンジンの運転中に前記補機へ電力を供給する第2バッテリと、ドライバのブレーキ操作のブレーキストローク量を検出するブレーキストロークセンサと、車速を検出する車速センサと、車両状態を表示する表示装置と、前記第1バッテリおよび前記第2バッテリの両方の充電状態が所定充電状態以上であることを含む所定の自動停止条件の成立時に前記エンジンを自動停止させ、所定の再始動条件の成立時に前記エンジンを再始動するアイドリングストップ制御部と、を備える車両に搭載される車両用制御装置であって、前記表示装置の表示内容を制御する表示制御部を備え、前記表示制御部は、車両走行中は、前記第1バッテリの充電状態を前記表示装置に表示する充電状態表示制御を実施し、車両停止時であって、前記第1バッテリまたは前記第2バッテリの充電状態が前記所定充電状態未満であることが理由で前記エンジンの自動停止が実施されない場合は、前記第1バッテリまたは前記第2バッテリを特定することなく充電状態が前記所定充電状態未満であることを前記エンジンの自動停止が実施されない理由として表示する理由表示制御を実施し、車両停止時であって、前記第1バッテリの充電状態が前記所定充電状態以上であるが前記第2バッテリの充電状態が前記所定充電状態未満であることが理由で前記エンジンの自動停止が実施されず、かつ、車両停止直前の車両走行中の減速期間における前記ブレーキストローク量に基づいて、前記減速期間にドライバが前記表示装置における前記第1バッテリの充電状態を視認する余裕があったと判断した場合は、前記エンジンの自動停止が実施されない理由を前記表示装置に表示しない非表示制御を実施することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
このように上記の本発明によれば、バッテリの充電状態の表示とエンジンの自動停止に関する表示との不整合によりドライバに違和感を与えることを防止できる車両用制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施例に係る車両用制御装置を備える車両の構成図である。
図2は、本発明の一実施例に係る車両用制御装置の表示制御動作を説明するフローチャートである。
図3は、本発明の一実施例に係る車両用制御装置の表示制御動作の実行時の表示内容の推移を説明するタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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