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公開番号2025135776
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024033728
出願日2024-03-06
発明の名称車両前部構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人
主分類B60R 19/04 20060101AFI20250911BHJP(車両一般)
要約【課題】車両が歩行者に接触した場合に、歩行者の脚をより効果的に保護することができる車両前部構造を提供する。
【解決手段】車両前部構造100は、車両のダッシュパネルから前方に延びるフロントサイドメンバと、フロントサイドメンバの前方に配置されたフロントバンパ101と、を備え、フロントバンパ101は、フロントサイドメンバの前端と車幅方向で同じ位置に配置され上下方向にわたり車両前方に向かって突出した凸形状部112と、フロントサイドメンバより下方に配置され凸形状部112の裏面を車幅方向で繋いだ繋ぎ部110と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両のダッシュパネルから前方に延びるフロントサイドメンバと、前記フロントサイドメンバの前方に配置されたフロントバンパと、を備える車両前部構造であって、
前記フロントバンパは、
前記フロントサイドメンバの前端と車幅方向で同じ位置に配置され上下方向にわたり車両前方に向かって突出した凸形状部を有し、
当該車両前部構造はさらに、
前記フロントサイドメンバより下方に配置され前記凸形状部の裏面を車幅方向で繋いだ繋ぎ部を有することを特徴とする車両前部構造。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記車両前部構造はさらに、前記フロントサイドメンバの前端に取り付けられたアブソーバと、
前記アブソーバの前端に取り付けられたフロントバンパリンフォースと、
を備え、
前記繋ぎ部は、前記フロントバンパリンフォースよりも前方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
【請求項3】
前記フロントバンパは、上側のバンパアッパと、前記バンパアッパよりも剛性が高い下側のバンパロアと、に分けて成形され、
前記凸形状部は、前記バンパアッパが有する第1凸形状部および前記バンパロアが有する第2凸形状部を含み、
前記繋ぎ部は、正面視で前記バンパロアの前記第2凸形状部および前記バンパアッパの前記第1凸形状部が重なって接続された部分に隠れる位置に配置され、
前記バンパアッパは、前記バンパロアとの間に形成される見切り部よりも下方であって前記繋ぎ部よりも上方に形成された第1孔および第2孔であって、前記第1凸形状部の車幅方向外側の位置に形成された第1孔と、前記第1凸形状部の車幅方向内側の位置に形成された第2孔と、を有し、
前記バンパロアは、前記第1孔および前記第2孔の各々に係合する第1係合爪および第2係合爪を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両前部構造。
【請求項4】
前記フロントバンパはさらに、前記バンパロアの表面に形成され車両前方へと膨出していて一部が正面視で前記凸形状部と重なる膨出部を有し、
前記繋ぎ部は、前記膨出部の車幅方向における端に形成される谷筋部と交差するように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車両前部構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両前部構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、車両のフロントサイドメンバの前端部に、前突が生じたときの衝撃を吸収するクラッシュボックスが設けられた構成が開示されている。また、特許文献2には、車両のフロントサイドフレームの前方にフロントバンパが設けられた構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6787284号公報
特開2016-68773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のクラッシュボックスの前方に特許文献2のフロントバンパが配置されている場合、クラッシュボックスの直ぐ前のフロントバンパの部分が歩行者に接触すると、歩行者の脚は、フロントバンパを介してラップ衝突時に機能するクラッシュボックス(アブソーバ)および車体の剛性を担保するフロントサイドメンバに車両前方に押されると考えられる。かかる挙動が生じれば、歩行者の脚の保護は一定程度されるものと考えられるが、さらに改善の余地はある。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑み、車両が歩行者に接触した場合に、歩行者の脚をより効果的に保護することができる車両前部構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、車両のダッシュパネルから前方に延びるフロントサイドメンバと、フロントサイドメンバの前方に配置されたフロントバンパと、を備える車両前部構造であって、フロントバンパは、フロントサイドメンバの前端と車幅方向で同じ位置に配置され上下方向にわたり車両前方に向かって突出した凸形状部を有し、車両前部構造はさらに、フロントサイドメンバより下方に配置され凸形状部の裏面を車幅方向で繋いだ繋ぎ部を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、車両が歩行者に接触した場合に、歩行者の脚をより効果的に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施例に係る車両前部構造が適用された車両を正面側から見た一部拡大斜視図である。
図1の車両前部構造からフロントバンパを外した斜視図である。
図1の車両前部構造を背面側から見た斜視図である。
図3の繋ぎ部周辺の拡大斜視図である。
図1の車両前部構造と歩行者の脚との位置関係を示す断面図である。
図1の車両前部構造からバンパロアを取り外した構造の一部拡大正面図である。
図1の車両前部構造の一部拡大正面図である。
図1の車両前部構造の機能を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施の形態は、車両のダッシュパネルから前方に延びるフロントサイドメンバと、フロントサイドメンバの前方に配置されたフロントバンパと、を備える車両前部構造であって、フロントバンパは、フロントサイドメンバの前端と車幅方向で同じ位置に配置され上下方向にわたり車両前方に向かって突出した凸形状部を有し、車両前部構造はさらに、フロントサイドメンバより下方に配置され凸形状部の裏面を車幅方向で繋いだ繋ぎ部を有することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、フロントバンパの凸形状部は、その下部、すなわちフロントサイドメンバよりも下方で、繋ぎ部によって補強されている。そのため、フロントバンパが歩行者の脚に接触した場合に、凸形状部のうち剛性が高められた下部は開かず、凸形状部の上部が開いて車両後方へと潰れる。そして、歩行者の脚は、凸形状部の下部により足払いされ、歩行者の上体が車両のボンネットの上に乗るという挙動をとることとなる。これにより、歩行者の脚をより効果的に保護することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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