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公開番号
2025123561
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2025107359,2021094150
出願日
2025-06-25,2021-06-04
発明の名称
多重殻タンク
出願人
川崎重工業株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
F17C
13/08 20060101AFI20250815BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】低温の液化ガスを貯溜する平底の多重殻タンクにおいて、二重殻タンクと比較して保冷性を向上する。
【解決手段】多重殻タンクは、タンク基礎と、タンク基礎上に固定された外槽底板、外槽底板に固定された筒状の外槽側板、及び、外槽側板の上端部に設けられた外槽屋根を有する外槽と、内槽底板、内槽底板に固定された筒状の内槽側板、及び、内槽側板の上端部に設けられた内槽屋根を有し、外槽の内部において外槽底板上に内側底部保冷層を介して配置された内槽と、外槽側板と内槽側板の間に配置され、外槽底板に固定された筒状の中間槽側板、及び、外槽屋根と内槽屋根の間で中間槽側板の上端部に設けられた中間槽屋根を有する中間槽と、を備え、内槽に液化ガスが収容され、内槽と中間槽の槽間に液化ガスの気化ガスが充填され、中間槽と外槽の槽間に液化ガスよりも沸点の高いガスが充填される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
タンク基礎と、
前記タンク基礎上に配置され当該タンク基礎に固定された外槽底板、前記外槽底板に下端部が固定された筒状の外槽側板、及び、前記外槽側板の上端部に設けられた外槽屋根を有する外槽と、
内槽底板、前記内槽底板に下端部が固定された筒状の内槽側板、及び、前記内槽側板の上端部に設けられた内槽屋根を有し、前記外槽の内部において前記外槽底板上に内側底部保冷層を介して配置された内槽と、
前記外槽側板と前記内槽側板の間に配置され、前記外槽底板に下端部が固定された筒状の中間槽側板、及び、前記外槽屋根と前記内槽屋根の間に配置され、前記中間槽側板の上端部に設けられた中間槽屋根を有する中間槽と、を備え、
前記内槽に液化ガスが収容される、
多重殻タンク。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記内槽側板と前記中間槽側板の間を通されて、前記外槽底板を貫いて前記内槽側板と前記タンク基礎とを連結する第1アンカーストラップと、
前記中間槽側板と前記外槽側板の間を通されて、前記外槽底板を貫いて前記中間槽側板と前記タンク基礎とを連結する第2アンカーストラップと、を更に備える、
請求項1に記載の多重殻タンク。
【請求項3】
前記内槽と前記中間槽の槽間に前記液化ガスの気化ガスが充填されており、
前記中間槽と前記外槽の槽間に前記液化ガスよりも沸点の高いガスが充填されている、請求項1又は2に記載の多重殻タンク。
【請求項4】
前記内槽と前記中間槽の槽間と前記内槽の内部が連通されている、
請求項3に記載の多重殻タンク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、低温の液化ガスを貯溜する平底の多重殻タンクに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、低温の液化ガスを貯溜するための平底の二重殻タンクや三重殻のタンクが提案されている。例えば特許文献1では、平底の三重殻タンクが開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された三重殻タンクでは、コンクリート製のタンク基礎上に外槽が設けられ、この外槽の底板の上に保冷効果を有するパーライトコンクリート製の基板が設けられ、この基板の上に中間槽が設けられ、中間槽の底板の上にレベルコンクリート層が設けられ、レベルコンクリート層の上に内槽が設けられている。内槽の底板とレベルコンクリート層との上下間には、内槽の底板の周縁部を摺動可能に支持する取付座が設けられている。取付座の外周縁部は中間槽タンクの内壁近傍まで延び、中間槽タンクの内壁に設けられた係止片に下から当接可能である。第1のアンカー部材の一端部は内槽の側板に連結され他端部は取付座に連結されている。第2のアンカー部材の一端部は中間槽の側板に連結され他端部はタンク基礎内に延びて固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭55-20937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の三重殻タンクでは、外槽の内部に中間槽が設けられ、中間槽の内部に内槽が設けられている。第1のアンカー部材は、一方の端部が内槽の側板と連結され、他方の端部が内槽の底板と中間槽の底板との間に配置された取付座と連結されている。取付座は内槽と摩擦で係合されているが、内槽及び中間槽に固定はされておらず、タンク基礎にも固定されていない。アンカー部材はタンク基礎に固定されることが望ましいが、特許文献1の三重殻タンクでは内槽とタンク基礎との間に中間槽及び外槽が存在することから、中間槽の内外で気密性を保持しつつ内槽とタンク基礎とをアンカー部材で連結することは難しい。
【0006】
本開示は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、低温の液化ガスを貯溜する平底の多重殻タンクにおいて、二重殻タンクと比較して保冷性を向上しながらも、三重殻タンクと比較して内槽とタンク基礎との連結が容易な構造を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る多重殻タンクは、
タンク基礎と、
前記タンク基礎上に配置され当該タンク基礎に固定された外槽底板、前記外槽底板に下端部が固定された筒状の外槽側板、及び、前記外槽側板の上端部に設けられた外槽屋根を有する外槽と、
内槽底板、前記内槽底板に下端部が固定された上下方向に延びる筒状の内槽側板、及び、前記内槽側板の上端部に設けられた内槽屋根を有し、前記外槽の内部において前記外槽底板上に内側底部保冷層を介して配置された内槽と、
前記外槽側板と前記内槽側板の間に配置され、前記外槽底板に下端部が固定された筒状の中間槽側板、及び、前記外槽屋根と前記内槽屋根の間に配置され、前記中間槽側板の上端部に設けられた中間槽屋根を有する中間槽と、を備え、
前記内槽に液化ガスが収容されることを特徴とする。
【0008】
上記構成の多重殻タンクは、側板と屋根において三重構造となっているから、従来の二重殻タンクと比較して保冷性を向上させることができる。そして、多重殻タンクは、底板において二重構造となっているから、従来の三重殻タンクと比較して施工が容易であり、且つ、コストも抑えることができる。
【0009】
そのうえ、多重殻タンクでは、外槽底板が中間槽と外槽の底板を兼ねることから、内槽と中間槽の槽間、及び、中間槽と外槽の槽間の双方に、タンク基礎に直接的に固定された外槽底板が露出している。よって、内槽と中間槽の槽間を利用して、中間槽と外槽の槽間を通らずに、内槽をタンク基礎に固定することが可能となる。その結果、従来の三重殻タンクと比較して内槽とタンク基礎との連結が単純となり、施工が容易となる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、低温の液化ガスを貯溜する平底の多重殻タンクにおいて、二重殻タンクと比較して保冷性を向上しながらも、三重殻タンクと比較して内槽とタンク基礎との連結が容易な構造を提案することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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