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公開番号
2025124449
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-26
出願番号
2024020518
出願日
2024-02-14
発明の名称
シール付き玉軸受
出願人
日本精工株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
F16C
33/78 20060101AFI20250819BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】シール溝へのシールリップ部の接触面積を確保することにより、優れたシール性や導電性を発揮できるシール付き玉軸受を提供すること。
【解決手段】シール付き玉軸受において、シール部材が、芯金及び芯金に固着されたシール部を含み、シール部が、内輪のシール溝に摺接するシールリップ部を有し、シールリップ部の摺接面は、直線状に延びる直線部と、直線部と連続する曲線部と、を有しており、直線部と曲線部との境界部における、曲線部の接線が直線部をなす。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
内径面に外輪軌道溝を有する外輪と、
外径面に内輪軌道溝を有する内輪と、
前記内輪軌道溝と前記外輪軌道溝との間に転動自在に配置される複数の転動体と、
導電性を有し、前記転動体の軸方向両側において、前記外輪に取り付けられて前記内輪に向かって延在するシール部材と、
を備えたシール付き玉軸受であって、
前記シール部材は、円環状の芯金と、前記芯金に固着された円環状のシール部とを含み、
シール部は、前記内輪のシール溝に摺接するシールリップ部を有し、
前記シールリップ部の摺接面は、直線状に延びる直線部と、前記直線部と連続する曲線部と、を有しており、前記直線部と前記曲線部との境界部における、前記曲線部の接線が前記直線部をなす、
シール付き玉軸受。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
内径面に外輪軌道溝を有する外輪と、
外径面に内輪軌道溝を有する内輪と、
前記内輪軌道溝と前記外輪軌道溝との間に転動自在に配置される複数の転動体と、
導電性を有し、前記転動体の軸方向両側において、前記外輪に取り付けられて前記内輪に向かって延在するシール部材と、
を備えたシール付き玉軸受であって、
前記シール部材は、円環状の芯金と、前記芯金に固着された円環状のシール部とを含み、
シール部は、前記内輪のシール溝に摺接するシールリップ部を有し、
前記シールリップ部の摺接面は、曲線状に延びる第1曲線部と、前記第1曲線部と連続する、前記第1曲線部と異なる曲率を有する第2曲線部と、を有しており、前記第1曲線部と前記第2曲線部との境界部において、前記第1曲線部と前記第2曲線部の各接線が一致するように配置される、
シール付き玉軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シール付き玉軸受に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
エアコンファン、冷却ファン、換気扇、クリーナー、洗濯機などの家電用モータや、汎用モータ、サーボモータ、ステッピングモータなどの産業用モータ、車載モータ及び工作機械のスピンドルやエンコーダなどの回転軸は、一般的にシール部材を備えたシール付き玉軸受により回転自在に支承されている。
【0003】
特にサーボモータ用軸受においては、このシール部材からグリース及びグリース由来の物質が漏れることにより、エンコーダやブレーキが汚染され不具合が発生する恐れがある。かかる不具合を回避するには、比較的短いサイクルでのメンテナンスが必要になり、それによりランニングコストの増大を招く。
【0004】
また、一般に、外輪及び内輪や転動体は、導体材料から構成される。これに対して、転動体と軌道面との間に供給される潤滑剤(グリース、潤滑油)は絶縁体であるため、静電気やインバータのスイッチング等により内輪と外輪の間に電位差が発生する。そして、軌道輪(内輪や外輪)と転動体との接触部分に電流が流れると、薄い潤滑油膜を通してスパークし、その表面が局部的に溶融し凹凸となる現象、すなわち電食が生じてしまうことがある。この対策としては、内輪と外輪の間を例えば導電性のシール部材等によって導通させて、両部材間の電位差をなくして、スパークの発生を防止する方法がある。
【0005】
特許文献1には、接触シールを備えた転がり軸受が開示されている。この転がり軸受において、内輪の外径面における肩部の表面が平坦に形成され、シール部材は、リップが、内輪と外輪との間を覆う円盤部における内輪側の端部から屈曲して内輪の肩部に沿って延びる円筒状に形成されている。
【0006】
上述したようなシール部材は、導電性を有しており、軌道面と玉(即ち、転動体)に流れる電気をシール部材に分配させることで、軌道面と玉の損傷を抑えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-76229号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、一般的なシール部材は、リップ先端をV字状に尖らせれば、リップと肩部(シール溝)の接触面積が小さいため、リップの締め代を過大にすることなく接触面圧を高めることができ、ロストルクを低減できる。一方で、導電性シールにおいては、リップと肩部(シール溝)の接触面積が小さいと、電気が通過できる断面積が小さくなるため、抵抗が大きくなる。即ち、上述したようなシール部材においては、導電性が低下するおそれがある。また、リップとシール溝との間に油膜が安定して形成されると、油膜分抵抗が増加してしまう。
【0009】
一方、特許文献1に記載の転がり軸受では、肩部の平坦な表面とリップが接触するため、内輪にシール溝が形成された形状には対応することができず、また、シール部材を屈曲させて、肩部の表面と接触させるため、転がり軸受の軸方向寸法が大きくなってしまうという課題がある。なお、ほかにも、転がり軸受の組み立て時において、シール部材を取り付ける際、リップが捲れてしまうこともあるという課題もある。
【0010】
本発明は、上述した状況を鑑みてなされたものであり、その目的は、シール溝へのシールリップ部の接触面積を確保することにより、優れた導電性を発揮できるシール付き玉軸受を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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