TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025125462
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024021526
出願日2024-02-15
発明の名称逆入力遮断クラッチ
出願人日本精工株式会社
代理人弁理士法人貴和特許事務所
主分類F16D 43/02 20060101AFI20250820BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】付勢板ばねから係合子にモーメント荷重が作用することを有効に防止できる逆入力遮断クラッチを提供する。
【解決手段】
付勢板ばね40は、軸方向と第1方向とのいずれにも直交する第2方向に離隔して配置され、かつ、係合子5と係合する一対の支持板部45と、一対の支持板部45同士を接続する被押圧板部43とを有する。出力部材4は、第2方向に関する中央位置に、被押圧板部43を第1方向に関して被押圧面6に近い側に向けて押圧する出力側押圧部23を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
内周面に被押圧面を有する、被押圧部材と、
前記被押圧面の径方向内側に配置された入力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置された、入力部材と、
前記入力側係合部よりも前記径方向内側に配置された出力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置された、出力部材と、
前記被押圧面に対向する押圧面と、前記入力側係合部と係合可能な入力側被係合部と、前記出力側係合部と係合可能な出力側被係合部とを有し、前記押圧面の前記被押圧面に対する遠近方向である第1方向の移動を可能に配置された、係合子と、
前記出力部材と前記係合子との間で弾性的に挟持され、前記係合子を、前記被押圧面に近づける方向に弾性的に付勢する、板ばねにより構成された付勢板ばねと、
を備え、
前記係合子は、前記入力部材に回転トルクが入力されると、前記入力側係合部が前記入力側被係合部に係合することに基づいて、前記第1方向に関して前記被押圧面から離れる方向に移動し、前記出力側被係合部を前記出力側係合部に係合させることで、前記入力部材に入力された回転トルクを前記出力部材に伝達するのに対し、前記出力部材に回転トルクが逆入力されると、前記出力側被係合部に前記出力側係合部が係合することに基づいて、前記押圧面を前記被押圧面に押し付けて、前記押圧面を前記被押圧面に摩擦係合させるものであり、
前記付勢板ばねは、軸方向と前記第1方向とのいずれにも直交する第2方向に離隔して配置され、かつ、前記係合子と係合する一対の支持板部と、前記一対の支持板部同士を接続する被押圧板部とを有し、
前記出力部材は、前記第2方向に関する中央位置に、前記被押圧板部を前記第1方向に関して前記被押圧面に近い側に向けて押圧する出力側押圧部を有する、
逆入力遮断クラッチ。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記出力側押圧部は、前記出力部材の回転中心軸または該回転中心軸と平行な軸を中心とする部分円筒面により構成されている、請求項1に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項3】
前記被押圧板部は、前記係合子から軸方向両側に外れた部分に配置された一対の被押圧板部により構成されており、
前記出力側押圧部は、前記一対の被押圧板部と前記第1方向に重畳する位置に配置された一対の出力側押圧部により構成されている、
請求項1に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項4】
前記出力部材は、前記出力側係合部の軸方向両側に隣接する部分から前記第1方向に関して前記被押圧面に近い側に向けて突出し、かつ、前記係合子を軸方向両側から挟む位置に配置された一対の規制部を有し、該一対の規制部により前記出力部材に対する前記係合子の軸方向移動が規制されており、
前記一対の出力側押圧部は、前記一対の規制部のうち前記第1方向に関して前記被押圧面の側を向く先端面により構成されている、
請求項3に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項5】
前記出力部材は、前記出力側係合部を含む本体部分と、該本体部分に結合固定される一対の規制部品とを備え、
前記一対の規制部は、前記一対の規制部品により構成されている、
請求項4に記載の逆入力遮断クラッチ。
【請求項6】
前記係合子は、2つの係合子により構成されている、請求項1~5のいずれかに記載の逆入力遮断クラッチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、入力部材に入力される回転トルクを出力部材に伝達するのに対し、出力部材に逆入力される回転トルクを完全に遮断して入力部材に伝達しないかまたはその一部のみを入力部材に伝達して残部を遮断する、逆入力遮断クラッチに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
逆入力遮断クラッチは、駆動源などの入力側機構に接続される入力部材と、減速機構などの出力側機構に接続される出力部材とを備えており、入力部材に入力される回転トルクを出力部材に伝達するのに対し、出力部材に逆入力される回転トルクを完全に遮断して入力部材に伝達しないかまたはその一部のみを入力部材に伝達して残部を遮断する機能を有する。
【0003】
逆入力遮断クラッチは、出力部材に逆入力される回転トルクを遮断する機構の相違により、ロック式とフリー式に大別される。ロック式の逆入力遮断クラッチは、出力部材に回転トルクが逆入力された際に、出力部材の回転を防止する機構を備える。一方、フリー式の逆入力遮断クラッチは、出力部材に回転トルクが入力された際に、出力部材を空転させる機構を備える。ロック式の逆入力遮断クラッチとフリー式の逆入力遮断クラッチとのいずれを使用するかについては、逆入力遮断クラッチを組み込む装置の用途などによって適宜決定される。
【0004】
国際公開2023/136149号パンフレットには、ロック式の逆入力遮断クラッチが記載されている。該逆入力遮断クラッチは、被押圧部材と、入力部材と、出力部材と、係合子と、板ばねにより構成された付勢板ばねとを備える。
【0005】
前記被押圧部材は、内周面に被押圧面を有する。
【0006】
前記入力部材は、前記被押圧面の径方向内側に配置された入力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置されている。
【0007】
前記出力部材は、前記被押圧面の径方向内側において前記入力側係合部よりも径方向内側に配置された出力側係合部を有し、前記被押圧面と同軸に配置されている。
【0008】
前記係合子は、前記被押圧面に対向する押圧面と、前記入力側係合部と係合可能な入力側被係合部と、前記出力側係合部と係合可能な出力側被係合部とを有し、前記被押圧面に対する遠近方向である第1方向の移動を可能に配置されている。
【0009】
前記係合子は、前記入力部材に回転トルクが入力されると、前記入力側係合部が前記入力側被係合部に係合することに基づいて、前記係合子が前記被押圧面から離れる方向に移動し、前記出力側被係合部を前記出力側係合部に係合させることで、前記入力部材に入力された回転トルクを前記出力部材に伝達する。
【0010】
これに対し、前記係合子は、前記出力部材に回転トルクが逆入力されると、前記出力側被係合部に前記出力側係合部が係合することに基づいて、前記係合子が前記被押圧面に近づく方向に移動し、前記押圧面を前記被押圧面に押し付けて、前記押圧面を前記被押圧面に摩擦係合させる。これにより、前記出力部材に逆入力された回転トルクを完全に遮断して前記入力部材に伝達しないロック状態、または、前記出力部材に逆入力される回転トルクの一部のみを前記入力部材に伝達して残部を遮断する半ロック状態を実現する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日本精工株式会社
保持器
6日前
日本精工株式会社
観察装置
2か月前
日本精工株式会社
差動装置
2か月前
日本精工株式会社
分注装置
11日前
日本精工株式会社
ころ軸受
26日前
日本精工株式会社
駆動装置
20日前
日本精工株式会社
キャスター
1か月前
日本精工株式会社
ボールねじ
2か月前
日本精工株式会社
ボールねじ
1か月前
日本精工株式会社
締結用工具
8日前
日本精工株式会社
ボールねじ
26日前
日本精工株式会社
ボールねじ
2か月前
日本精工株式会社
遊星歯車装置
今日
日本精工株式会社
送りねじ装置
18日前
日本精工株式会社
風力発電装置
1か月前
日本精工株式会社
風力発電装置
1か月前
日本精工株式会社
風力発電装置
2か月前
日本精工株式会社
風力発電装置
2か月前
日本精工株式会社
制振システム
13日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
21日前
日本精工株式会社
駆動輪及び台車
2か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
2か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
18日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
18日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
18日前
日本精工株式会社
駆動輪及び台車
1か月前
日本精工株式会社
駆動輪及び台車
1か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
2か月前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
21日前
日本精工株式会社
ボールねじ装置
21日前
日本精工株式会社
ボールジョイント
1か月前
日本精工株式会社
シール付き玉軸受
7日前
日本精工株式会社
リニアガイド装置
13日前
日本精工株式会社
電動油圧発生装置
2か月前
日本精工株式会社
逆入力遮断クラッチ
6日前
日本精工株式会社
トルク制御クラッチ
29日前
続きを見る