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公開番号
2025126551
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-29
出願番号
2024022829
出願日
2024-02-19
発明の名称
認知機能を改善するための食品用組成物
出願人
タカノフーズ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
A23L
33/105 20160101AFI20250822BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】長期間安全に摂取することができ、脳の認知機能の改善に有効な食品組成物、及び当該食品組成物の製造に使用される納豆菌を提供する。
【解決手段】納豆を有効成分として含有する、認知機能を改善するための食品用組成物;前記納豆が、Bacillus subtilis TTCC12株(受託番号 NITE P-03957)で発酵させている、前記記載の食品用組成物;蒸煮大豆を、納豆菌で発酵させる発酵工程を備え、前記発酵工程において、37℃以上47℃以下の温度で、14時間以上で発酵を行い、前記納豆菌が、Bacillus subtilis TTCC12株である、納豆の製造方法;及び、Bacillus subtilis TTCC12株。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
納豆を有効成分として含有する、認知機能を改善するための食品用組成物。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記納豆が、Bacillus subtilis TTCC12株(受託番号 NITE P-03957)で発酵させている、請求項1に記載の食品用組成物。
【請求項3】
50歳以上のヒトに摂取される、請求項1に記載の食品用組成物。
【請求項4】
少なくとも3週間以上摂取される、請求項1に記載の食品用組成物。
【請求項5】
蒸煮大豆を、納豆菌で発酵させる発酵工程を備え、
前記発酵工程において、37℃以上47℃以下の温度で、14時間以上で発酵を行い、
前記納豆菌が、Bacillus subtilis TTCC12株(受託番号 NITE P-03957)である、納豆の製造方法。
【請求項6】
Bacillus subtilis TTCC12株(受託番号 NITE P-03957)。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に納豆を有効成分とし、脳の機能性改善、特に認知機能の改善に役立つ食品組成物及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
認知症は、認知機能の低下、行動障害、及び記憶喪失を特徴とする。世界的な高齢化人口の増加に伴い、認知症が、公衆衛生上の大きな懸念事項となっている。認知症は様々な生理メカニズムが複雑に影響しあって発症するものであり、その機能解明のための研究が多数報告されている。老化の生理メカニズム解明のために、例えば、老化促進マウス(SAM)が汎用されている。なかでも、老化促進マウス傾向8(SAMP8)は、学習と記憶の障害、不安の増加、探索行動の低下など、行動と認知機能に加齢に伴う変化を示すことが報告されている(非特許文献1)。なお、正常な老化対照としては、正常な老化特性を示す加速老化耐性1(SAMR1)系統マウスが使用されている。
【0003】
脳由来神経栄養因子(BDNF)は、脳内のニューロンの成長、生存、維持に重要なタンパク質である(非特許文献2及び3)。多くの研究で、BDNFの発現レベルとその転写因子であるcAMP応答要素結合タンパク質(CREB)の活性化が、SAMR1マウスと比較してSAMP8老化マウスで有意に減少しており、SAMP8マウスのCREB/BDNF経路の活性化によって、加齢に伴う認知障害が軽減され得ることが報告されている(非特許文献4~7)。すなわち、BDNFの誘導は、加齢に伴う認知機能の低下と記憶喪失の予防に貢献している。
【0004】
認知症の予防や改善には、特に食事療法が有効であると考えられている。そこで、健康によいとされている各種の食品やその素材について、認知症に対する有効性が調べられている。例えば、蒸煮大豆を納豆菌により発酵させた大豆発酵食品である納豆は、原料である大豆が、多くの栄養成分を豊富に含んでいる食品素材であることに加えて、発酵により、納豆キナーゼやビタミンKなどの様々な生理活性成分が生成されている(特許文献1)。このように、納豆は、健康によい食品として長年親しまれてきており、認知機能の予防や改善にも有効であることが期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-067973号公報
【非特許文献】
【0006】
Takeda, et al., Archives of Gerontology and Geriatrics, 1994, vol.19, p.185-192.
Ying, et al., Journal of Neuroscience, 2002, vol.22, p.1532-1540.
Chong, et al., Scientific Reports, 2020, vol.10, 14945.
Lv, et al., Frontiers in Aging Neuroscience, 2018, vol.10, 200.
Lin, et al., Behavioural Brain Research, 2014, vol.258, p.8-18.
Kim, et al., Current Issues in Molecular Biology, 2023, vol.45, p.1287-1305.
Katayama, et al., Nutrients, 2022, vol.14, 2708.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、長期間安全に摂取することができ、脳の認知機能の改善に有効な食品組成物、及び当該食品組成物の製造に使用される納豆菌を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、納豆の長期摂取により、老化促進マウスSAMP8の認知機能が改善されること、特定の納豆菌を使用して製造された納豆は、特に認知機能改善効果が高いことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の態様を含む。
[1] 納豆を有効成分として含有する、認知機能を改善するための食品用組成物。
[2] 前記納豆が、Bacillus subtilis TTCC12株(受託番号 NITE P-03957)で発酵させている、前記[1]の食品用組成物。
[3] 50歳以上のヒトに摂取される、前記[1]又は[2]の食品用組成物。
[4] 少なくとも3週間以上摂取される、前記[1]~[3]のいずれかの食品用組成物。
[5] 蒸煮大豆を、納豆菌で発酵させる発酵工程を備え、
前記発酵工程において、37℃以上47℃以下の温度で、14時間以上で発酵を行い、
前記納豆菌が、Bacillus subtilis TTCC12株(受託番号 NITE P-03957)である、納豆の製造方法。
[6] Bacillus subtilis TTCC12株(受託番号 NITE P-03957)。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、長期間安全に継続摂取をすることができ、かつ脳の認知機能改善効果を有する食品組成物、当該食品組成物の有効成分である納豆の製造方法、及び当該納豆の製造に使用される納豆菌を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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