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公開番号2025126720
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2024023106
出願日2024-02-19
発明の名称搬送設備
出願人株式会社ダイフク
代理人弁理士法人R&C
主分類G01M 99/00 20110101AFI20250822BHJP(測定;試験)
要約【課題】複数の搬送装置を備えた搬送設備において、搬送装置の異常の兆候の有無を適切に判定できる技術の提供が望まれる。
【解決手段】複数の搬送装置と、判定システムと、を備えた搬送設備であって、判定システムは、複数の搬送装置のそれぞれから発生した振動を検出し、当該振動を表す振動データを取得する振動検出部と、記録部と、判定部と、制御部と、を備え、記録部には、複数の搬送装置のそれぞれについての状態判定のためのデータである参照データが少なくとも記録されており、判定部は、記録部に記録された参照データと、振動検出部により取得された振動データとに基づいて、搬送装置の異常の兆候の有無を判定するように構成され、制御部は、対象搬送装置以外の搬送装置の動作を停止させると共に、対象搬送装置を動作させた状態で、振動検出部により振動データを取得する検査モードを実行する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
物品を搬送するための複数の搬送装置と、複数の前記搬送装置の状態判定を行う判定システムと、を備えた搬送設備であって、
前記判定システムは、複数の前記搬送装置のそれぞれから発生した振動を検出し、当該振動を表す振動データを取得する振動検出部と、前記振動検出部で取得した前記振動データを記録する記録部と、前記振動データに基づいて、それぞれの前記搬送装置の前記状態判定を行う判定部と、制御部と、を備え、
前記記録部には、複数の前記搬送装置のそれぞれについての前記状態判定のためのデータである参照データが少なくとも記録されており、
前記判定部は、前記記録部に記録された前記参照データと、前記振動検出部により取得された前記振動データとに基づいて、前記搬送装置の異常の兆候の有無を判定するように構成され、
複数の前記搬送装置のうちの選択された1つの前記搬送装置を対象搬送装置として、
前記制御部は、前記対象搬送装置以外の前記搬送装置の動作を停止させると共に、前記対象搬送装置を動作させた状態で、前記振動検出部により前記振動データを取得する検査モードを実行する、搬送設備。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記対象搬送装置が複数の駆動部を備える場合、前記検査モードにおいて、複数の前記駆動部を1つずつ順に動作させ、それぞれの前記駆動部を動作させた状態で前記振動検出部による前記振動データの取得を行う、請求項1に記載の搬送設備。
【請求項3】
前記制御部は、前記検査モードに加えて、通常監視モードを実行可能であり、
前記通常監視モードでは、複数の前記搬送装置による物品の搬送を実行中の状態で、前記振動検出部により前記振動データを取得する、請求項1に記載の搬送設備。
【請求項4】
前記参照データは、前記搬送装置の機種毎の過去に生じた異常と前記振動データとの関係を示す異常データを含み、
前記判定部は、前記異常データと、前記振動検出部により取得された前記振動データとに基づいて前記判定を行う、請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送設備。
【請求項5】
前記振動データは、空気を介して伝わる振動である音と、前記搬送装置を含む構造物を介して伝わる振動である機械的振動と、の少なくとも一方のデータを含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送設備。
【請求項6】
複数の前記搬送装置には複数台の搬送車が含まれ、それら複数台の前記搬送車が共通の走行経路を走行するように構成され、
前記対象搬送装置としての1台の前記搬送車を対象搬送車として、
前記制御部は、前記検査モードを実行する場合に、前記対象搬送車以外の前記搬送車を前記走行経路に設定した検査区間の外に移動させて停止させ、その後、前記対象搬送車に前記検査区間を走行させた状態で、前記振動検出部による前記振動データの取得を行う、請求項1から3のいずれか一項に記載の搬送設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送設備に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特開2020-76750号公報(特許文献1)には、搬送設備に関する技術が開示されている。以下、背景技術の説明において括弧内に示す符号は特許文献1のものである。
【0003】
特許文献1の搬送設備(立体自動倉庫1)は、物品(70)を保管する棚(10)と、複数の搬送装置とを備えている。複数の搬送装置は、棚(10)に隣接配置されたバッファコンベヤ(60)と、バッファコンベヤ(60)と棚(10)の収容部との間で物品(70)を搬送するスタッカークレーン(30)と、昇降装置(50)と、を含んでいる。昇降装置(50)は、物品(70)を昇降させて、バッファコンベヤ(60)に移載する。昇降装置(50)には、複数の振動センサ(2)が設けられている。振動センサ(2)は、昇降装置(50)の駆動系を構成する部品から発生する振動を検出するように構成されている。
【0004】
上記の搬送設備では、昇降装置(50)の駆動系を構成する複数の部品について、各部品から発生する周波数の変動量と部品の劣化の程度との関係を予め学習し、その学習済みモデルに基づいて周波数の変動量にしきい値を設ける構成になっている。そして、ある部品の周波数の変動量がしきい値を超えた場合に、搬送設備の運営者の端末機に、警告メールが送信されるようになっている。これにより、昇降装置(50)が故障する前に、部品等の異常を検知することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-76750号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の搬送設備では、通常の稼働状態(複数の搬送装置による物品の搬送が行われる状態)において、昇降装置(50)の駆動系を構成する部品から発生する振動の測定が行われる。このため、昇降装置(50)以外の搬送装置から伝わる振動の影響を受けた測定結果が取得される可能性がある。そのため、昇降装置(50)以外の搬送装置から伝わる振動が大きい場合等には、昇降装置(50)、すなわち測定対象となる搬送装置において、異常の兆候の有無を適切に判定できない可能性があった。
【0007】
そこで、複数の搬送装置を備えた搬送設備において、搬送装置の異常の兆候の有無を適切に判定できる技術の提供が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る搬送設備は、物品を搬送するための複数の搬送装置と、複数の前記搬送装置の状態判定を行う判定システムと、を備えた搬送設備であって、
前記判定システムは、複数の前記搬送装置のそれぞれから発生した振動を検出し、当該振動を表す振動データを取得する振動検出部と、前記振動検出部で取得した前記振動データを記録する記録部と、前記振動データに基づいて、それぞれの前記搬送装置の前記状態判定を行う判定部と、制御部と、を備え、
前記記録部には、複数の前記搬送装置のそれぞれについての前記状態判定のためのデータである参照データが少なくとも記録されており、
前記判定部は、前記記録部に記録された前記参照データと、前記振動検出部により取得された前記振動データとに基づいて、前記搬送装置の異常の兆候の有無を判定するように構成され、
複数の前記搬送装置のうちの選択された1つの前記搬送装置を対象搬送装置として、
前記制御部は、前記対象搬送装置以外の前記搬送装置の動作を停止させると共に、前記対象搬送装置を動作させた状態で、前記振動検出部により前記振動データを取得する検査モードを実行する。
【0009】
本構成によれば、複数の搬送装置を備えた搬送設備において、複数の搬送装置のそれぞれから発生した振動を表す振動データと、記録部に記録された参照データとに基づいて、それぞれの搬送装置の異常の兆候の有無を判定することができる。
また本構成によれば、検査モードを実行することにより、対象搬送装置以外の搬送装置の動作を停止させるため、他の搬送装置から出た振動の影響を低減した状態で対象搬送装置の振動データを取得することができる。従って、振動データの精度を高め易く、延いては、搬送装置の異常の兆候の有無の判定精度を高め易い。
【0010】
搬送設備のさらなる特徴と利点は、図面を参照して説明する例示的且つ非限定的な実施形態についての以下の記載から明確となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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