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公開番号
2025126890
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-29
出願番号
2024230148
出願日
2024-12-26
発明の名称
改変型バソプレシン受容体を発現する培養細胞
出願人
ヤマサ醤油株式会社
,
国立大学法人東北大学
代理人
弁理士法人特許事務所サイクス
主分類
C12N
5/10 20060101AFI20250822BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】高感度にAVPを測定でき、かつDDAVPの影響を排除して測定する方法、およびAVP受容体を提供する。
【解決手段】高感度な受容体であるカモノハシV2受容体の野生型または変異体を発現させた培養細胞を用いる。また、カモノハシV2受容体のアミノ酸配列に点変異を導入することにより、DDAVPによる受容体の活性化を低減させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
下記のいずれか一のタンパク質を発現する、培養細胞:
(1)配列番号1のアミノ酸配列からなるタンパク質;
(2)配列番号1のアミノ酸配列において、126番目相当がフェニルアラニン(F)、126番目相当がアスパラギン(N)、126番目相当がチロシン(Y)、129番目相当がアラニン(A)、205番目相当がN、214番目相当がA以外のアミノ酸、及び218番目相当がグルタミン酸(E)以外のアミノ酸からなる群より選択される少なくとも一つの変異を有するアミノ酸配列からなるタンパク質;
(3)(1)又は(2)に記載のタンパク質のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつAVP受容体活性を有する、タンパク質;
(4)(1)又は(2)に記載のタンパク質のアミノ酸配列と少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列であって、ただし219~333番目相当部分は少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつAVP受容体活性を有する、タンパク質;
(5)(1)~(4)に記載のタンパク質のアミノ酸配列において、334~339番目相当部分が配列番号19のアミノ酸配列である、タンパク質。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
下記のいずれか一のタンパク質:
(2)配列番号1のアミノ酸配列において、126番目相当がフェニルアラニン(F)、126番目相当がアスパラギン(N)、126番目相当がチロシン(Y)、129番目相当がアラニン(A)、205番目相当がN、214番目相当がA以外のアミノ酸、及び218番目相当がグルタミン酸(E)以外のアミノ酸からなる群より選択される少なくとも一つの変異を有するアミノ酸配列からなるタンパク質;
(3')配列番号1又は(2)に記載のタンパク質のアミノ酸配列と少なくとも90%の同一性を有するアミノ酸配列(ただし配列番号1のアミノ酸配列は除く。)からなり、かつAVP受容体活性を有する、タンパク質;
(4')配列番号1又は(2)に記載のタンパク質のアミノ酸配列と少なくとも75%の同一性を有するアミノ酸配列(ただし配列番号1のアミノ酸配列は除く。)であって、ただし219~333番目相当部分は少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列からなり、かつAVP受容体活性を有する、タンパク質;
(5)(2)、(3')、及び(4')に記載のタンパク質のアミノ酸配列において、334~339番目相当部分が配列番号19のアミノ酸配列である、タンパク質。
【請求項3】
さらにcAMPバイオセンサーを発現する、請求項1に記載の培養細胞。
【請求項4】
請求項2に記載のタンパク質をコードするポリヌクレオチド。
【請求項5】
請求項1又は請求項3に記載の培養細胞を含有する、AVP測定用キット。
【請求項6】
体外診断用医薬品である、請求項5に記載のキット。
【請求項7】
下記の工程を含む、試料中のAVPレベルの分析方法:
(a)試料を、AVP受容体を発現する培養細胞に添加してインキュベートし、
このときAVP受容体は、1-デアミノ-8-D-アルギニンバソプレシン(DDAVP)による活性化が抑制され、AVP選択的に活性化されるものであり;
(b)インキュベート後のAVP受容体の活性化レベルを分析し;
(c)得られた分析結果に基づき、DDAVPの影響の低減されたAVPレベルを分析する、方法であって、
AVP受容体が、請求項1に定義されたタンパク質、又は請求項2に記載のタンパク質である、方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルギニンバソプレシン(AVP;Arginine Vasopressin)に起因する下垂体疾患の判定が可能な、AVPの測定方法及びキットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
AVPは、視床下部で合成され、下垂体後葉に運ばれたのちに分泌されるペプチドホルモンである。AVPは腎集合尿細管細胞に存在するバソプレシン受容体(V2受容体)に作用し、水の再吸収を促進することで尿量を少なくするため、抗利尿ホルモン(ADH;Antidiuretic Hormone)とも呼ばれる。
【0003】
中枢性尿崩症はAVPの分泌が完全にもしくは部分的に欠損することを原因とする疾患であり、AVPの分泌が正常に行われないために腎臓における尿の再吸収が正常に行われないことで多飲及び多尿といった症状を示す。バソプレシンの分泌異常を原因とする疾患として、中枢神経疾患によりバソプレシンの分泌が増強されること、又は腫瘍などから異所性バソプレシンが産生されることなどが原因とされる、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)が知られている。また、V2受容体電子の変異によりバソプレシンへの感受性が低下することで中枢性尿崩症と類似の症状を示す腎性尿崩症も知られている。
【0004】
中枢性尿崩症の診断には血漿中AVP濃度の測定が有用であることが広く知られている。血漿中AVP濃度の測定として、例えば、放射免疫測定法(RIA;Radioimmunoassay)による測定が知られている。具体的には、患者血漿に冷エタノールを加えてAVPを抽出し、遠心分離したのちに乾固させたものを測定試料とし、試料にアイソトープ標識したAVPを加え、抗AVP抗体と反応させることで、試料中に含まれるアイソトープ標識AVPと血漿由来AVPの競合阻害反応により血漿中AVP濃度を測定する方法である(非特許文献1)。しかしながら、非特許文献1記載のRIAは、AVPの抽出工程から測定終了まで合計で約3日を要する測定法であり、測定の簡便化及び迅速化が望まれてきた。
【0005】
また、近年ではAVPによるV2受容体の活性化に伴う細胞内環状アデノシン一リン酸濃度の測定をAVP濃度の測定に応用した例も知られている。具体的には、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞を被験試料存在下でインキュベートし、試料中に含まれるAVPがヒトV2Rを刺激することにより産生されるcAMPの量を、カルシウムイオンを介した発光によって検出するバイオアッセイ系を利用したAVPの測定法が知られている(特許文献1)。
【0006】
さらに最近では、V2Rのアミノ酸残基置換が検討されており、非特許文献2には、F229V、及びR137C/L変異体について報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
再表2012-086756号公報
【非特許文献】
【0008】
AVPキット「ヤマサ」添付文書, 2021年6月改訂(第4版), https://www.info.pmda.go.jp/downfiles/ivd/PDF/800075_22700AMX00611000_A_04_03.pdf
Scientific Reports (2020) 10:9111
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明者らは、AVP濃度の測定法の検討を行う中で、V2受容体を発現させた培養細胞を用いた測定系について検討し、測定系の感度は用いる受容体に大きく依存することを見出した。血液試料中のAVP濃度は0.1~数pg/mLであり、非常に低濃度であるため、精度よく測定するためには高感度の測定系であることが望ましい。また、中枢性尿崩症の治療薬として用いられているDDAVP(1-deamino-8-D-arginine-vasopressin)は、V2受容体を活性化することで、試料中AVP濃度の測定を妨げるため、患者血液試料中のAVP濃度の測定に際しては、DDAVPの影響を排除できることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、種々の哺乳類に由来するV2受容体を用いた検討から、V2受容体を発現させた培養細胞を用いる測定系では、測定系の感度は用いるV2受容体に依存することを見出し、様々な動物に由来するV2受容体を比較検討することで、高感度な受容体を見出した。また、新たに見出した高感度な受容体のうち、最も高感度であったカモノハシV2受容体のアミノ酸配列に点変異を導入することにより、DDAVPによる受容体の活性化を低減させ、本発明を完成させた。本発明は以下を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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