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公開番号2025146818
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-03
出願番号2025047210
出願日2025-03-21
発明の名称スフェロイドの輸送方法
出願人株式会社日本触媒
代理人個人,個人,個人
主分類C12N 1/04 20060101AFI20250926BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】本発明は、間葉系幹細胞を含むスフェロイドを、細胞生存率の低下を抑えながら輸送することを目的とする。
【解決手段】本発明に係るスフェロイドの輸送方法は、間葉系幹細胞を含むスフェロイドを、40℃以下かつ懸濁状態で輸送する工程を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
間葉系幹細胞を含むスフェロイドを、40℃以下かつ懸濁状態で輸送する工程を含む、スフェロイドの輸送方法。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記スフェロイドが、培地、リン酸緩衝生理食塩水、又は安定剤を含む溶液に懸濁されている、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スフェロイドが生体に投与可能な溶液に懸濁されている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記スフェロイドが、リンゲル液、乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液、又は重炭酸リンゲル液に懸濁されている、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記スフェロイドが乳酸リンゲル液に懸濁されている、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記間葉系幹細胞が脂肪由来である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項7】
ポリイミド樹脂を含む基材上で間葉系幹細胞を接着培養して前記スフェロイドを得る工程を、スフェロイドを輸送する前記工程の前に含む、請求項1又は2に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はスフェロイドの輸送方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
細胞を患者の疾患部位に投与するためには、細胞を調製した施設から病院まで細胞を輸送する必要があり、輸送の際に細胞の質を保つことが重要である。細胞生存率を維持しながら幹細胞を保存又は輸送する方法として、例えば、ゲル化剤を利用した方法が知られている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-133621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、間葉系幹細胞を含むスフェロイドの輸送方法については検討されてこなかった。そこで、本発明は、間葉系幹細胞を含むスフェロイドを、細胞生存率の低下を抑えながら輸送することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は以下の側面を有する。
[1] 間葉系幹細胞を含むスフェロイドを、40℃以下かつ懸濁状態で輸送する工程を含む、スフェロイドの輸送方法。
[2] 前記スフェロイドが、培地、リン酸緩衝生理食塩水、又は安定剤を含む溶液に懸濁されている、[1]に記載の方法。
[3] 前記スフェロイドが生体に投与可能な溶液に懸濁されている、[1]に記載の方法。
[4] 前記スフェロイドが、リンゲル液、乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液、又は重炭酸リンゲル液に懸濁されている、[1]に記載の方法。
[5] 前記スフェロイドが乳酸リンゲル液に懸濁されている、[4]に記載の方法。
[6] 前記間葉系幹細胞が脂肪由来である、[1]~[5]のいずれかに記載の方法。
[7] ポリイミド樹脂を含む基材上で間葉系幹細胞を接着培養して前記スフェロイドを得る工程を、スフェロイドを輸送する前記工程の前に含む、[1]~[6]のいずれかに記載の方法。
【0006】
本発明は以下の側面も有する。
[8] 間葉系幹細胞を含むスフェロイドを、40℃以下かつ懸濁状態で保管する工程を含む、スフェロイドの保管方法。
[9] 前記スフェロイドが、培地、リン酸緩衝生理食塩水、又は安定剤を含む溶液に懸濁されている、[8]に記載の方法。
[10] 前記スフェロイドが生体に投与可能な溶液に懸濁されている、[8]に記載の方法。
[11] 前記スフェロイドが、リンゲル液、乳酸リンゲル液、酢酸リンゲル液、又は重炭酸リンゲル液に懸濁されている、[8]に記載の方法。
[12] 前記スフェロイドが乳酸リンゲル液に懸濁されている、[11]に記載の方法。
[13] 前記間葉系幹細胞が脂肪由来である、[8]~[12]のいずれかに記載の方法。
[14] ポリイミド樹脂を含む基材上で間葉系幹細胞を接着培養して前記スフェロイドを得る工程を、スフェロイドを保管する前記工程の前に含む、[8]~[13]のいずれかに記載の方法。
[15] 前記スフェロイドの保管が輸送を伴う保管である、[8]~[14]のいずれかに記載の方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、間葉系幹細胞を含むスフェロイドを、細胞生存率の低下を抑えながら輸送することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
4℃又は37℃で所定時間保管したスフェロイドの観察像及び細胞生存率を示す。
4℃又は37℃で所定時間保管したスフェロイドの細胞生存率を示す。
5±3℃で72時間輸送したスフェロイドの観察像を示す。
4℃で所定時間保管したスフェロイドの観察像を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一側面に係るスフェロイドの輸送方法は、間葉系幹細胞を含むスフェロイドを、40℃以下かつ懸濁状態で輸送する工程を含む。かかる方法によれば、間葉系幹細胞を含むスフェロイドを、細胞生存率の低下、輸送時の形状変化、及び細胞分化を抑えながら輸送することができる。
【0010】
間葉系幹細胞は特に限定されず、例えば、脂肪由来幹細胞、骨髄由来幹細胞、臍帯由来幹細胞、及び歯髄由来幹細胞が挙げられる。間葉系幹細胞は、ヒト又はヒト以外の動物に由来する間葉系幹細胞であってよい。間葉系幹細胞は、例えば、脂肪由来幹細胞、より具体的にはヒト脂肪由来幹細胞(human adipose derived stem cell:AdSC)であってよい。
(【0011】以降は省略されています)

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