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公開番号
2025126964
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023372
出願日
2024-02-20
発明の名称
石膏粒体のか焼方法
出願人
株式会社トクヤマ
代理人
個人
,
個人
主分類
B09B
3/40 20220101AFI20250825BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約
【課題】 廃石膏ボード由来の石膏粒体を熱風ロータリーか焼機を用いてか焼する際に、か焼後の石膏粒体中の二水石膏含有量を小さくする。
【構成】 廃石膏ボードを破砕した二水石膏から成る石膏粒体をか焼する。円筒状の回転する槽に石膏粒体を供給し、槽の回転により石膏粒体を攪拌する。槽の軸方向中心部に位置し、ノズルを複数備えるパイプに熱風を供給し、ノズルから熱風を石膏粒体中へ吹き込むことにより、石膏粒体中の二水石膏を半水石膏およびまたは無水III型石膏に変化させる。槽の回転による内壁の周速度を2m/分以上10m/分以下とする。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
廃石膏ボードを破砕した二水石膏から成る石膏粒体をか焼する方法において、
円筒状の回転する槽に前記石膏粒体を供給し、前記槽の回転により石膏粒体を攪拌すると共に、
前記槽の軸方向中心部に位置し、ノズルを複数備えるパイプに熱風を供給し、ノズルから熱風を石膏粒体中へ吹き込むことにより、石膏粒体中の二水石膏を半水石膏およびまたは無水III型石膏に変化させ、
さらに前記槽の回転による内壁の周速度を2m/分以上10m/分以下とすることを特徴とする、石膏粒体のか焼方法。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
前記内壁の周速度を3m/分以上9m/分以下とすることことを特徴とする、請求項1の石膏粒体のか焼方法。
【請求項3】
内壁の位置での前記槽の内径が1.5m以上4m以下、前記槽の軸方向長さが4m以上8m以下であることを特徴とする、請求項1の石膏粒体のか焼方法。
【請求項4】
前記熱風の温度が250℃以上350℃以下で、
熱風の吹き込み量が前記石膏粒体1トン当たり1500以上2100Nm
3
以下であることを特徴とする、請求項3の石膏粒体のか焼方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は石膏粒体のか焼方法に関し、特に廃石膏ボードを破砕した石膏粒体のか焼方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
発明者は、廃石膏ボードから二水等の石膏を回収する技術を開発してきた。石膏の回収では、廃石膏ボードを破砕し、篩により石膏塊と紙片に分離し、磁選機等により金属を除去し、細破砕して石膏の粒度を調整する。細破砕後の石膏粒体をサイロ等に蓄え、か焼機により例えば110℃~140℃に加熱し、二水石膏から半水石膏およびまたは無水III型石膏に変化させる。なお無水石膏には他にI型とII型があるが、これらは水との反応性が低く、晶析を利用するプロセスには適していない。半水石膏およびまたは無水III型石膏を水と反応させ、水中から二水石膏等を晶析させると、再利用が可能な石膏粉体を回収できる。
【0003】
発明者は、特許文献1(JP2023-36205A)において、廃石膏ボード由来の石膏粒体のか焼に適した、流動槽式か焼機を提案した。この流動槽式か焼機では、流動槽の出口に堰板を設けず、出口から石膏粒体をロータリーバルブなどで排出する。また流動槽の入口から、同じくロータリーバルブなどにより石膏粒体を投入する。石膏粒体の投入量と排出量を制御し、流動槽内の石膏粒体の量を一定に保つ。また流動槽の上部の幅(入口と出口を水平に結ぶ方向に直角な幅)を大きくし、熱風により飛散した石膏微粉の沈降を容易にする。
【0004】
発明者は、熱風ロータリー乾燥機を用いて、廃石膏ボード由来の石膏粒体をか焼することを検討した。熱風ロータリー乾燥機は、回転する槽と、槽内の粒体に熱風を吹き込む固定のノズルを備え、ノズルから熱風を吹き込むことにより粒体を加熱する。そして槽の回転により粒体を攪拌し、均一に粒体を加熱する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
JP2023-36205A
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
試験運転では、通常の回転数で二水石膏と無水III型石膏とから成る石膏粒体を、問題なく取り出すことができた。しかし実運転の開始から5日程度経過すると、か焼後の石膏粒体中の二水石膏の割合が増加し、晶析には不適な石膏粒体となった。二水石膏がか焼後の石膏粒体に混入した原因を、石膏粒体の攪拌が不十分であるためと発明者は推定し、槽の回転数を増した。するとか焼後の石膏粒体中の二水石膏含有量がさらに増した。
【0007】
この発明の課題は、廃石膏ボード由来の石膏粒体を熱風ロータリーか焼機(熱風ロータリー乾燥機)を用いてか焼する際に、か焼後の石膏粒体中の二水石膏含有量を小さくすることにある。
この発明の補助的な課題は、廃石膏ボード由来の石膏粒体をか焼する際に、か焼機を停止させて、石膏粒体に混入した金属、砂利等の異物を除く作業を不要にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、廃石膏ボードを破砕した二水石膏から成る石膏粒体をか焼する方法において、
円筒状の回転する槽に石膏粒体を供給し、槽の回転により石膏粒体を攪拌すると共に、
槽の軸方向中心部に位置し、ノズルを複数備えるパイプに熱風を供給し、ノズルから熱風を石膏粒体中へ吹き込むことにより、石膏粒体中の二水石膏を半水石膏およびまたは無水III型石膏に変化させ、
さらに槽の回転による内壁の周速度を2m/分以上10m/分以下とすることを特徴とする。
【0009】
好ましくは、内壁の周速度を3m/分以上9m/分以下とする。
【0010】
槽の内径が2.4m、槽の長さが6mの条件で実験したので、好ましくは、内壁の位置での槽の内径が1.5m以上4m以下、槽の軸方向長さが4m以上8m以下とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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