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公開番号
2025127452
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2025018049
出願日
2025-02-06
発明の名称
モノパイル
出願人
JFEスチール株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
5/24 20060101AFI20250825BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】 複数の鋼管が積層され溶接により一体化されて構成されるモノパイルにおいて、モノパイルに作用する設計外力がモノパイルの高さ方向で変化するのに応じて、複数の鋼管の断面耐力を変化させながら、鋼管の溶接継手の加工手間や、鋼管の溶接継手における応力集中による疲労寿命の低下を抑制できるモノパイルを提供する。
【解決手段】 洋上風力発電設備を支持するために海底に設置されるモノパイルであって、前記モノパイルは、該モノパイルの高さ方向に複数の鋼管が積層され溶接により一体化されて構成され、前記複数の鋼管のうち少なくとも一つの設計基準強度が異なり、前記複数の鋼管のうち、前記モノパイルが海底に設置されたときに海底面よりも上方に位置する鋼管の肉厚が同一である、モノパイル。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
洋上風力発電設備を支持するために海底に設置されるモノパイルであって、
前記モノパイルは、該モノパイルの高さ方向に複数の鋼管が積層され溶接により一体化されて構成され、
前記複数の鋼管のうち少なくとも一つの設計基準強度が異なり、
前記複数の鋼管のうち、前記モノパイルが海底に設置されたときに海底面よりも上方に位置する鋼管の肉厚が同一である、モノパイル。
続きを表示(約 140 文字)
【請求項2】
前記複数の鋼管のうち高さ方向に隣接しかつ設計基準強度が互いに異なる二つの鋼管の肉厚および外径がそれぞれ同一である、請求項1に記載のモノパイル。
【請求項3】
複数の前記鋼管の全ての肉厚が同じに設定されている、請求項1または2に記載のモノパイル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋上風力発電設備を支持するために海底に設置されるモノパイルに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
洋上風力発電設備を支持するために海底に設置されるモノパイルは、その高さ方向に複数の鋼管セグメントが積層され一体化されて構成されている。洋上風力発電設備のモノパイルは、特許文献1に記載されるように、自重および風や波等の荷重に耐え得る外径および肉厚で形成される。
【0003】
ここで、モノパイルに作用する設計外力は、モノパイルの高さ方向で変化する。すなわち、モノパイルを構成する複数の鋼管が、モノパイル中のどの高さに設けられるかにより、これら複数の鋼管に要求される断面耐力は互いに異なる。このため、例えば非特許文献1に記載されるように、モノパイルの高さ方向における設計外力の変化に応じて、複数の鋼管の肉厚が異なるようにすることが一般的であった。
【0004】
図6に、このような従来のモノパイル9を模式的に示す。モノパイル9は、その高さ方向に複数の鋼管が積層され、これら複数の鋼管が溶接により一体化されて構成されている。具体的には、図6に示す例では、モノパイル9の下方から上方に向かって、三段の鋼管セグメント91~93が積層されて、モノパイル9が構成されている。これら鋼管セグメント91~93の各々は、長さが3~4m程度の単管からなる鋼管91a~91g、92a~92h、93a~93iが複数個並べられ溶接により一体化されて構成されている。そして、これら鋼管セグメント91~93が並べられ溶接により一体化されることで、モノパイル9が構成されている。
【0005】
図6に示す例では、モノパイル9の鋼管セグメント91~93を構成する鋼管91a~91g、92a~92h、93a~93iの全ては、日本産業規格 JIS G3106:2024に規定される鋼種SM520Bから構成され、その設計基準強度は、肉厚tが75mm<t≦100mmの範囲で325N/mm
2
で、同一である。
【0006】
また、モノパイル9に作用する設計外力がモノパイル9の高さ方向で変化するのに応じて、モノパイル9の各高さに設けられる複数の鋼管の肉厚tが異なっている。具体的には、下段の鋼管セグメント91を構成する鋼管91a~91gの肉厚tは、モノパイル9の下方から上方に向かって、85mm、85mm、90mm、95mm、100mm、105mm、110mmである。また、中段の鋼管セグメント92を構成する鋼管92a~92hの肉厚tは全て115mmであり、上段の鋼管セグメント93を構成する鋼管93a~93iの肉厚tは全て110mmである。
【0007】
モノパイル9の外径は、例えば数m~十数mと大きい(図6に示す例では7545~10000mm)ため、三組の鋼管91a~91g、92a~92h、93a~93iをそれぞれ接合して鋼管セグメント91~93にする一体化、さらにこれら鋼管セグメント91~93を接合してモノパイル9にする一体化は、溶接により行われる。ここで、上述のように、肉厚tの異なる鋼管を互いに溶接により接合するには、接合継手における応力集中を避けるために、例えば、鋼管の軸方向長さに対する鋼管の肉厚の変化量の比(勾配)を1/4とする肉厚変化部を設け、溶接接合する鋼管同士の肉厚の差を解消する必要があり、切削加工が必要となっていた。また、肉厚の異なる鋼管を接合する溶接継手は、肉厚tが同一の鋼管セグメントの溶接継手よりも、応力集中が発生しやすく、疲労寿命が低下する問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2006-46013号公報
【非特許文献】
【0009】
Anastasia Ioannou et al, "Design implications towards inspection reduction of large scale structures"、Procedia CIRP 60 (2017)、P.434-439
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述の課題に鑑み、本発明は、複数の鋼管が積層され溶接により一体化されて構成されるモノパイルにおいて、モノパイルに作用する設計外力がモノパイルの高さ方向で変化するのに応じて、複数の鋼管の断面耐力を変化させながら、鋼管の溶接継手の加工手間や、鋼管の溶接継手における応力集中による疲労寿命の低下を抑制できるモノパイルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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